マイmy巷話

マイMy巷話(かんわ)は「私にはそう見える!」ものを儘に書いているだけの話です。

世田谷・森厳寺川を源流から下ってみる(前編)

2024-09-29 | 街歩き・歴史散歩
今回も古地図を頼りに都会のなかで失われた川の痕跡と、そこにまつわる歴史のカケラを探検に出かけてみたいと思います。
ま、いつもながらの見慣れた町のぶらぶら散歩というわけです。。。

そして、今回の目指す川は世田谷の森厳寺川。


かつての村の中心地、下北沢本村に建立された樹齢400年の大銀杏が圧巻の森厳寺は、徳川家康の次男の位牌所として、葵の御紋をつけた大名らがたびたび法事に訪れたほどの格式を持ち、また江戸庶民にとってもお灸と富士講詣でで人気を博した場所だったようです。


そんな由緒正しい寺域へ向かうかのように、下北沢村の最北西の幾つかの谷間に端を発して、最後は本流の北澤川へと流れ出たのが、通称、森厳寺川。

通称と言ってしまうのは、私も然り、地域の古い人に聞いても、そんな名前の川は知らないし、昔は臭くて浅い、ただのドブ川だったというはなしになるんですよね、、💧

とはいえ、モチベーションを上げつつ、この大正初めの古地図を参照にして、3つの視点から森厳寺川の源流、支流を辿ってみることにします。

🔴川の源頭部は世田谷村内の大原と大山谷にかかったT字形の谷あたり

🔴世田谷村内の代田と大原の境にY字形の源頭を持つ、だいだらぼっち川を支流として、森厳寺のすぐ北で合流している

🔴世田谷村内の大山谷を上がった尾根に設置された玉川上水から取水した三田用水の水を取り込み、水車や灌漑に利用していた



本流のまえに、先ずは支流のだいだらぼっち川を戦後まもない地図で見てみます👀

因みに川の左岸に守山公園分譲地と書かれた場所は、大正の末に坂口安吾が森厳寺のとなりに開校した若林小学校の分校(現在代沢小学校)の代用教員になった際に、たびたび子どもらを連れて遊びにきた「原生林」だった場所。
当時は代田も原生林が広がる山あり、谷あり、田んぼありの土地だったんですねー。


一説には代田の地名は、この川を作ったY字形の谷間がダイダラボッチの歩いた足型🐾に似ていることに由来するのだとか。

そんなダイダラボッチの足の指先にあたる、川の源頭部がこのあたり(地図①)でして、地図を見ると当時の水路は南に緩く蛇行しながら続いていたようです。


また、だいだらぼっちの足のつま先をなぞるように通る道の三叉路では、二体の庚申像を見つけました。
ここは、おそらく昔からの古道なのでしょう。

どちらの石仏もかなり古く、元禄6年の11月の発願と刻まれています。

三叉路で村境、、そして川の源頭。。
たしかに、庚申様を祀るのにふさわしい場所だと思いました。


源頭から、だいだらぼっち川を暗渠に沿って南下していくと、新代田駅の東側踏切の線路下を潜る水路が開渠になっていますねっ(地図②)


偶然にも線路近くでお話を伺ったお宅の方が、戦後に工場を営んでいたらしく、昭和三十年代後半はまだ玄関前を川が流れていたため、小さな掛橋を渡って出入りしていたそうです。
そして、今でも、明大前駅あたりの線路に沿った水路は大雨で溢れることがあるのだとか。。

ほかには線路周りの土地が、かつては大齋田さんのものだったとも教えて頂きました。
代田の古くからの地主で、現在環七沿いに齋田記念館を開館している齋田家を大齋田さんと呼ぶのも、この土地ならではの歴史の深さが、今だに続いていることを深く感じさせられますね。。


お次は森厳寺川と三田用水の分水路を辿ってみます。。。🐌



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かたつむりが寄りを戻した日

2024-09-25 | いきもの(かたつむり)


ちびっこ同士で2人暮らし🏠をしていた頃のヒダリマキとミギマキの貝。。。

その後の顛末は、ミギマキだけを先に同じ仲間のケースへと移し、残る1匹では寂しかろう、、とヒダリマキの方も移転させたものの、先住のご長老への悪さが絶えず、再び元のケースへと、道端で拾ったちびちび貝とともに送り込まれることになったわけなのである。

なんだか、ややこしいな💧


そんななか、ご長老がすでに旅立った10匹の兄弟らのもとへと無事昇天する事態に。。

で、再びミギマキハウスへと帰ってきたヒダリマキ貝なのである。

下ではかつての同居仲間が、朝ごはんのうまうまを美味しく頂いているようですねー❗️


種類が違うせいか❓普段はまわりと距離を起きたがるヒダリマキくんも、どうやらこのミギマキ貝だけは特別らしく、わざわざ上に乗ってくるんだなっ笑


で、この顔っ❗️


一方のミギマキくんは、平然と2つめのうまうまに入っていた👀


どうやら、昔なじみのミギマキを踏み台にして、器から水を飲むらしい💧


器を使って水を飲めるのは、なかなか知能が長けた個体に見られたりするのですが、このヒダリマキ貝も、早速、良い居場所を見つけたようですね👏

ありゃ❓そーこうしてるうちに、ミギマキは3粒目も完食ですなっ笑


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かたつむりの大往生

2024-09-23 | いきもの(かたつむり)


加齢が原因のカルシウム不足で、いよいよ脆くなった殻が壊れて、生命が危ぶまれたご長老。。
最近はアタマをひっこめることも、億劫らしく、そのまま居眠りをすることが多くなっていた。



退院後は、若い奴らと精力的なコミュニケーションを披露して、貝ぬしを驚かせてもくれた。


享年4年と半年。。合掌



最後は居眠りしながら、この顔で逝っちまいましたよ。。なんだかおかしいやら、悲しいやら。


まぁ、羨ましくもある死に方ですなっ。

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傘とかたつむり

2024-09-12 | いきもの(かたつむり)
今日も雨降りのなかを仕事で憂鬱な外歩き中の貝ぬしなのです。。


で、ここは世田谷区下馬の葦毛塚👀

伝説では通りかかった源頼朝の愛馬が、濁流で足を踏み外して、命を落とした場所だとか。。
真偽はさておき、移転もされずにこうして道のど真ん中に塚がずーっと残っているわけですから、やはりここにはなにか見えないものが宿っているのかもしれませんな🤔


歴史ばなしはさておき、、そんな近くのサツキが続く鋪道の上で、ひっくり返って寝ている小さな貝が気の毒に見えてしまいまして、傘の取っ手に入れて、持って帰ることにした貝ぬしなのです。


どうやら、これはオナジマイマイでしょうか❓
都会のなかでも目を凝らすと、実はこういった小さなかたつむりが潜んでいたりするんですよね。。


この坂を登ればもうすぐわが家。
なんだか憂鬱な雨歩きも、このチビ貝のお陰で楽しくウチまで帰ってくることが出来たようですっ笑


帰途についたら、まずはサツキの枝とともに、プラカップにIN❗️


というわけで、またまた新入り参加で、貝ぬしの観察記録が少し増えそうですね。。


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かたつむりの災難

2024-09-12 | いきもの(かたつむり)
実はヒダリマキマイマイが新しい住民となった右巻きの館🏠では、看過できない憂慮事案が発生していたのであるっ。


それは、ヒダリマキが右巻きの長老貝の殻皮が好物らしく、隙あれば、ご老体の上でおやつがわりに🍭、食べているのです💧


そんなわけで、ますます殻皮が失われて、痛々しい姿になっているご老体。。

かたつむりの殻って、表面はタンパク層で、その下は三層の石灰質で作られているらしく、育ち盛りのヒダリマキ貝は、タンパク源の摂取を、よりによって最長老の個体に、狙いを定めたらしいのです。。困ったな。。🤔


先日は老化でますます薄くなった殻に穴が空いて、ICU🚑の治療で奇跡の復活を遂げたばかりだというのに、異種のヒダリマキにトドメを刺されちゃ堪らない❗️と考えた貝ぬしは、、


ご老体が生存中のあいだ、ヒダリマキ貝を再び古巣のケースへと戻すことにしたわけなのです。

1匹じゃ、かわいそう、、❓


一応、2匹なんですよっ笑

先日、近くの緑道で拾ったオナジマイマイを新たに仲間に加えてみました。
さすがにタンパク源をこのチビ貝からは取ることはなさそうですからね。


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かたつむりを古巣に戻す

2024-09-05 | いきもの(かたつむり)


10日ほど前に不慮の事故で殻に大きな穴が空いてしまった老いた貝がいるのですが、、


もともと生命力というか、食べることに執着満々の個体だけあり、プラカップのICUでも、うまうまを食べ続けた甲斐あって、どうやら回復したらしい。。

これってヒトでいうなら、骨粗鬆症の後期高齢者が転んで骨を折って運ばれた🚑ようなものですよね💧


で、貝ぬしはちょっと迷ったわけなのです🤔



このまま小さな器のなかに年寄り貝を置いておくか?、はたまた、広くて落下のリスクが高いが、まわりには仲間がいるプラケースで最後を迎えてもらうか、、❓❓

なんだか、これも終末を病院か?自宅か?みたいなものですが💧💧、結局プラケースに戻す選択をとることにしました。


そんな貝ぬしの心配をよそに、かつて同棲していたミギマキとヒダリマキ貝は懐かしい石っころ🪨の上でやけに楽しそうですなっ笑

が、今日はキミたちにスポットは当てていないから❗️


どうやら、ご老体は枝を伝ってのんびり散歩をはじめたようです。。。🐌


この先、はたしてどうなりますかね、、💧
いやーな結末だけは避けたいものです。
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ヒダリマキマイマイの引っ越し

2024-09-01 | いきもの(かたつむり)
はなしは続きますが、、


同居の右巻き貝が巣立ってから、しばらく単身暮らしをしていたヒダリマキ貝があまりにも動かなくなってしまったので、右巻きの館🏠へと移すことにした貝ぬしなのです。


さっそく竹炭トンネルに興味を持ったようですねー。


右巻き貝なら、もし見知らぬ場所におかれた場合、どんどんと枝を這い上がっていくところなのですが、これが右と左の巻き具合の違いを持つかたつむりの本質なのかもしれません。。


新居に入るや否や、迷うことなく狭い穴倉へと引きこもってしまいました。。。🐌


さて。これ👆、先に移り住んだ右巻き貝くんなのです。
いつものように、枝のうえで嬉々として遊んでいます、、


が、ヒダリマキくんのほうへと降りてきたようですねぇ😶

これまで、ゴハン時以外に目的もなく降りることがほとんどなかっただけに、これはなかなか珍しい行動を見せています。


そのあとの2匹がこちら👀

どうやら、右巻き貝は竹炭のなかで居眠り💤をはじめたようです❗️
左巻きもまっしぐらに暗闇へと入ったまま💤出てきませんっ笑

なーるほど🤔
これが貝の気まぐれな行動なのか?、かつての同居仲間を覚えていたのか?は不明ですが、初めて見せた右巻き貝の不思議な動きにちょっとびっくりした貝ぬしだったのです。

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