マイmy巷話

かたつむり。ときどき世田谷、目黒、渋谷の歴史や地理など。

鶴見川源流の谷戸を歩いてみる(後編)

2024-11-26 | 街歩き・歴史散歩
前回に続き、鶴見川源流を求めて、谷戸の森を彷徨っています。。。🐌



野中谷戸の径路(地図①〜④)を、南多摩尾根幹線道路の唐木田配水所がある鶴見川流域最高点まで登ってきたのが前回のはなし。。

そして、今回は展望台のある給水塔から、森へと再び降りて、田中谷戸周辺の源流探しに向かってみたいと思います。


因みにこちらは150年ほど前の江戸から明治へと移った頃の周辺地図ですが、上の地理院地図と比べてみても、今回歩いた2つの谷戸群周辺の等高線だけが、ほとんど変わっていないのは、びっくりですよね。。

それだけで、この鶴見川源流の森を守り続ける方々のチカラの強さが窺えるような気がしました。



給水塔から急な斜面を降りて、再び谷戸を目指します。



ここは源流の森の奥の奥。。
クヌギもかなりの貫禄があります。

頭上からはキレイな野鳥の声が聞こえていますが、モノマネ上手なガビチョウでしょうっ。



少し登り返して、平坦な場所に出ました。(地図⑤)

どうやら2つの谷戸群に挟まれた尾根に乗ったようです。
またここは鶴見川源流の分水界にも当たる場所。
歩きやすさからも、ずっと昔からの里道だったりするのかもしれません。



しばらく、下草に覆われた作業道を行くと、暗い植林の森の先には再び案内板が見えてきました。(地図⑥)


ここが田中谷戸。。。
なんだか先程の野中谷戸とは様相、、いや林相がずいぶん違うようですが、この谷戸から奥へは草木に阻まれているため、谷を詰めることは無理なようです。


周囲は、じめじめとした湿地帯ですが、下手に踏み込む気にはなれないような雰囲気がここにはあります。



ついつい足早に下りてきてしまいましたが💧、その先の畑のある場所から、田中谷戸を振り返ってみます(地図⑦)



山から里におりてきました。(地図⑧)


麓の道路脇の鶴見川源流の泉(地図⑨)とその広場を通りかかります👀

親切な説明板も、年月のせいで判読がしにくくなっていますが、どうやら、この池は谷戸から流れ落ちて溜まったものでも、まったくの天然の湧き水でもなさそうな気がしました。

ま、都会の暗渠もそうだが、この川も見た目よりは、なんだかいろいろな事情がありそうです。。



せっかくなので、泉の広場の脇道を上がった谷戸の湧水で出来た小さな池まで足を伸ばしてみました。
この溜池は畑で利用しているようですね(地図⑩)



小径で「道水界」の標石を見つけました👀

こーいう標石は初めて見ましたが、ちょうどこの先で先程の分水界尾根へと続くことから、山のなかの水と人里との結界だと伝えているようです。



改めて、今日は源流を探して、あの峰々をがっつり歩きました💧

もし源流を探しながらのひとり歩きをするならば、地理院地図かGPSで地形を読みながらあるく方が、何かと良いかもしれません。参考までに。



帰りは小山田バス停から町田駅行きのバスを利用。

「小山田」には以前から一度は来て見てみたいと思っていましたが、すれ違うヒトも全く皆無な野路山路の侘び具合には、ホント想像以上に驚かされた鶴見川源流歩きになりました。

帰りのバスの本数もかなり少なく、所要時間も町田駅まで30分はかかりますので、冬場のひとり歩きはお気をつけ下さいね。

しかしここは東京都町田市ですよ、、、すごいっ❗️



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鶴見川源流の谷戸を歩いてみる(前編)

2024-11-24 | 街歩き・歴史散歩
きっかけは、以前山歩きの大先輩と町田市の大泉寺周辺の谷戸を回った道すがら、このずっと先に鶴見川の源流がありますよ、、と話していたのを先日ふと思い出したから。

近頃は都会の暗渠での源流探しが続いていたし、、町田の森ならサルはいるかもだけど、クマは流石にいないだろうし。。🤔

というわけで、今回は少し足を伸ばしたフィールドワークに出てみることにしたのです。



まずは、鶴見川源流周辺の地理院地図でコースを確認👀

場所は東京都町田市上小山田町に当たるようですが、なんだか蜘蛛の巣🕸️のように入り組んだ等高線をみるだけで、ちょっと心配になってきますよね💧

で、改めて今回の源流域を大雑把に捉えると、楓🍁のカタチのような2つの谷を端にした流れ(青矢印と水色矢印)と、その間を貫く尾根はどうやら分水界の役割を果たしているようですね。

そこで便宜上、この複雑に入り組んだ2つの谷を、野中谷戸群と田中谷戸群と呼ぶことにして、まずは野中谷戸から入り、源流を辿ってみたいと思います。



スタートまでのアクセスは、京王堀之内駅から見附橋循環バスに乗り、別所小学校を下車。
しばらくは多摩のニュータウンらしい、誰もいない💧立派な都道155号線を下っていきます。



そして、10分ほど歩いた都道155号線がこれ👆


ツッコミどころ満載のこの道路に敢えて心を無にして笑、小さな案内標に従って、まずは多摩丘陵の尾根沿いの散策路(よこやまの道)へと入って、これから目指す谷戸を上から眺めてみることにします。



どうやら、この先に谷戸を見下ろすビューポイントがあるらしい。。(地図①)



ここが鶴見川源流に広がる谷戸の森。。

人影どころか音もない、深い緑のなか、これから無事に辿れるのでしょうか❓



再び都道に戻ります



楽しい❗️都道の景色を満喫した先に、いかにも谷戸らしい「この先行き止まり」の看板が右手に見えてきました。

ここで都道とお別れすれば、いよいよ鶴見川源流探しの始まりになりますっ🐾(地図 START 



径路沿いのお宅の庭先に佇む、大きな道祖神が谷戸の景色にとても似合っていますね❗️

どうやら、都道155号線は遥か昔からの往還の上に作られていて、このあたりの集落もすでに江戸時代にはあったようです。



この野中谷戸がとっても明るく広く見えるのは、日々、人の手が入っているからでしょう。。


径路沿いを流れる清水の行く先は、40キロ彼方の東京湾。。。🛳️



実は谷戸って、こんな風にじめじめとした沼地そのもの。
そこに人の手が入ってはじめて、小川や沼が出来て、田んぼや畑のある風景になるのです。

だから、谷戸は人が手を差し伸べないとただの荒地へといつでも還ってしまうんですねー。



使われていないトイレを分岐に、ここでは左折。(地図②)

ちなみにまっすぐに町田市の回遊路の標識に沿って進むと、先程のよこやまの道の尾根へと続いているようです。



谷戸の径路はちゃんとある👀



小さな流れに合わせた小さな橋もありました❗️



水生植物や生き物の観察も暖かくなったら楽しめそうですね。。


頭上に聳える木はどうやらクヌギのようです。

径路を少し外れた場所には、地元の小学生らが植えたクヌギの苗木もありましたが、クヌギってホントにデリケートな木なので、ちょっとした山でも最近は枯れ木が目立つ。
だから、山の健康を測るバロメーターだったりするんですよね。



これはホウノキの実、、かな❓
ホウノキは陽の当たる谷沿いの山で見かけますが、標高の低い谷戸でも高い木はしっかり育つんですねっ。


たまに出てくる標識 (地図③)は経験からあまりあてにしないほうが良かったりも、、❓


んなこと言ってるそばから、標識にあった唐木田の給水塔まで、どうやら尾根を上り詰めてしまったようです💧



せっかくなので、よこやまの道の展望台(地図④)から、野中谷戸を見下ろして小休止をすることに。。🍵



すぐ先の山王塚の説明標柱では、この場所が鶴見川流域最高度168m三角点だということを知りました。

ここが川の源頭だということならば、ルートミスもあながち間違いではなかったようです。



お次は、源頭を下った先の分水界を越えて、お隣の田中谷戸へと鶴見川の源流探しは続きます。。。🐌


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楽して戻るかたつむり

2024-11-19 | いきもの(かたつむり)


かたつむりのケースのなかが、なんだかガタガタとうるさいな、、と目をやると、ちびちび貝がヒダリマキ貝の背中に乗っているようですな👀


ふだんから運動量が多く無駄に元気なヒダリマキも、やはりちびちびくんに邪魔をされるのは嫌らしい。。


《オマエどけっ💢》


と、殻を何度もくるくる🌀と回しては追い払おうとしてますが、対するちびちびくんの顔は、、


《却下》

と、これは言ってますねっ
実は小さな貝のほうがいざとなると豪胆だったりするのです。



そんな攻防がしばらくは繰り返されて、着いた先は、、、⁉️



まさかのルンバステーションっ😆


で、やっぱりちびちびくんは、ここでヒダリマキから素直に下車。

そして、定位置へと向かっていくのでした。。。🐌


すごいなー🤔
なんだかんだ遭っても、キミはやっぱりここに戻ってくるのか。。


こうして、今日も無事にチャージ🔋が出来た、ちびちびかたつむりなのでした。

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ヒダリマキマイマイ大人になる

2024-11-17 | いきもの(かたつむり)

幼い頃には2匹で同居をしていた右巻きと左巻きの貝。。

やはり親しみがあるのか❓今でもよく左巻きくんは、右巻きくんのそばに行ってはちょっかいをだすことがあるのです。


秋茄子🍆を仲良く食べる2匹の貝👀


とくに左巻き貝は大食漢で、野菜、朽木、枯葉、当然ながら、うまうまと、まわりの全部が自分のエサに見えるらしい。
だいたい、こーいう貝は長生きするんだなっ😆


で、この日もなにか美味しいものが落ちてないか❓と、徘徊をしているようですね。


おっ❓左巻きくんのアタマに冠👑が見えています👀
やっと、キミも正真正銘の大人になったようですなっ❗️


相方の右巻き貝はとっくに大人になり、仲間との交尾も先日目撃している一方で、この左巻きは一体いつになるのやら、、いや、ヒダリマキマイマイに頭瘤はないのかな❓と思っていたところいよいよ登場したというわけなのです👏


頭瘤とともに、左のほっぺ(生殖口)もふくらんでいるのが確認できました。
これも右巻き貝と変わらないようです。

ただし、、、


かたつむりはどんなに相手に好意をもっていても、巻き方が反対の場合、互いの生殖器もそれぞれ左右反対に備わっているために、こうして横には並んでも、交尾ができない残念な生き物なんですよ💧


ちなみに同じ種の貝同士(右巻き)ならば、こうやってアタマから向かい合ったかたちで無理なく交尾ができるというわけなんですねー。

そう考えると、、🤔
左巻きのかたつむりの個体数は右巻きに比べて、遥かに少ないにもかかわらず、こうした理由から同じ種としか繁殖が許されない厳しい制約下では、ただでさえ、かたつむりの生息場所がなくなる昨今、ますます右巻き貝よりも早く絶滅してしまいそうな予感がしますよね。。
少なくとも都市部の貝の場合はなおさら。

で、もしかすると、左巻き貝にはそういった危惧を覆すような、実は隠された能力があり、うまく生き延びてきた、、とも考えられるので、今後もこの個体を注視していきたいと思う貝ぬしなのです。

ま、今のところは、あまり眠らずに動きまわる、そして食べ続ける、、ことは間違いないようですが😆
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かたつむりはやっぱりルンバ

2024-11-12 | いきもの(かたつむり)
前回のかたつむりはルンバ! - マイmy巷話一応つづき。。。🐌

わが家でいちばんにちびちび貝が、今日も外に出て、きまぐれ散歩をしているようですが、どうやら電池切れなのか❓そろそろいつもの場所に戻りたいらしいですね。。。👀


で、充電ステーション(竹炭とも云う)まで戻ってきたちびちびくん。


が、、💧💧
待ち構えたかのように絶妙な場所とタイミングで、ヒダリマキマイマイがいたんだなっ笑

しばらく固まるちびちびくん。。

どうやら行くか❓止めるか❓を考えているようです。


結局止めるらしいっ😆
やはり、ヒダリマキの圧が嫌だったようですねっ。


どうやら、反対側の充電ステーションにいくようだ👀


しかし、こっちがダメなら、あっちって、、なんで分かっているのかな🤔


しかも、迷うことなく入っていくし。。

なんとなく、貝ぬしは思うのだが、かたつむりって生存力を高めるために、身体が小さいほど、視力が良かったりするような気がするんですよねぇ🤔


そんなわけで、あっという間に充電中に🪫なった、ちびちびくんなのでした。



一方、残されたヒダリマキ貝。。。👀

なんだか近頃は元気すぎて、まわりの貝らにちょっかいを出してばかりいるようですが、今回はちびちびくんに、してやられたようですねっ笑

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かたつむりはルンバ!

2024-11-07 | いきもの(かたつむり)
再び、ちびちびかたつむりのはなしを。。。🐌


どんなに驚いた日も、、


戻ってくる👀


たまには頑張って、木に上った日だって、、


戻っていた👀


珍しく広いところに出てきてひと休み。。。☕️


でも、このとおりっ笑


今朝はヒダリマキくんの隣で充電中。。。💤


また、充電が済んだら、ちびちびくんは外に冒険に出かけるのだろう笑


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踊り浮かれる かたつむり

2024-11-03 | いきもの(かたつむり)


たぶん、かたつむりの習性だろーが、貝はじぶんちがキレイ✨になると、集団で興奮状態になることがよくある。


指☝️を出せばこのとおり👀
興味津々に寄ってくる。

普段のかたつむりは、冷静で実利主義な生きものだけに、不思議な行動だ、、と思う。
それだけ、キレイ好きなのかもしれない。。


《これはなんだ❓美味いのか⁉️》



と、皆して指の周りで、踊り浮かれる貝どもっ笑


だから、家を洗ったあとは、いちゃいちゃ、わちゃわちゃ。。。
ついつい、ちょっかいを出したくなるぞっ😆


そんなわけで、毎度風呂場での掃除🧼に時間がかかるのは、そーいうわけだから❗️なのでした。

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かたつむりの口のなか

2024-11-01 | いきもの(かたつむり)


久しぶりにケースの上蓋に米粒を塗ってみたところ、すぐさま貝が寄ってきました。
ご飯🍚はかたつむりの大好物なのです。


さすがの好物に顔ごと突っ込んでるのもいれば、大きな口を開けて夢中に食べてるのもいますなっ笑

で、、


せっかくなので、かたつむりの口のなかを覗くと、上の部分は赤茶色系で、下には白い山型の突起のようなものが見えてますねっ👀


これは以前、歯茎が加齢のために、飛び出してしまった老いた貝の写真。
ここまでいかないと、普段はなかなか小さな貝の口のなかなんて、そう簡単には見れないんですよ💧💧


再び、ごはん中の貝の口を斜め方向から見てみると、、茶色の部分には何本もの筋があります。

これは、がい板と呼ばれる、ヒトでいうなら口蓋にあたるものですが、ヒトとは違って、かたつむりは手がないために、硬く、筋の入った、このがい板で、うまく食べ物を固定しながら、削りとる役目を果たしているのです👏

また、口の下側に見える白い部分は歯舌(しぜつ)と呼ばれる、文字通り、舌でもあり歯でもある部分。
この伸び縮みする突起部分の表面に、一万個以上もの微細な歯が口の奥までびっしり並んでいて、上の歯(がい板)と合わせて、どんな食べ物も細かくすりおろすことで、消化を助けているのです。

イメージとしては、純銅製の高級なおろし金を思い浮かべるとよいかもしれませんが、かたつむりが食べているときにシャリシャリと音をたてているのは、こうした理由があったからなんですねー❗️

しかし、、
上の歯は不気味に赤く、硬い筋がたくさん入り、おまけに下の歯は一万本って、、、💧
もし、キミが巨大化したら最強すぎる生物になったろうよっ👻



お😯
そーこーしていると、ごはんを完食をして、Uターンしてますな。。。🐌


どうやら、これから夜までしばらくは、お昼寝💤タイムにはいるようです。


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