せっかく斑尾高原までやって来たので、孫たちが山の家で「ウッドバーニング」を楽しんでいる間、少し時間を作って沼の原湿原を夫婦で歩いてみました。湿原には丈の高いヨシが一面に生え、あまり見通しがききません。わずかに木道の周辺だけが刈り取られ、帯状の空間になっています。ところどころに、サワギキョウやコオニユリ、シラヒゲソウなどの花が咲いています。
樹林から湿原におりたところに咲いていたアザミの花で、1頭のヤマキチョウが蜜を吸っていました。ヤマキチョウは、モンシロチョウより少し大きめのシロチョウ科の蝶で、スジボソヤマキチョウと非常によく似ています。ウェブサイト『海野和男のデジタル昆虫記』(2014/08/16)には「一番わかりやすいのは前翅裏面の小さな紋がヤマキでは丸く、スジボソヤマキでは勾玉状であることかな」と書かれていました。写真のチョウの前翅裏面の紋は、勾玉状ではなく丸く見えるので、ヤマキチョウではないかと思います。
《アザミの花で吸蜜するヤマキチョウ 2014/08/14》
《湿原に咲くサワギキョウ 2014/08/14》
《湿原に咲くコオニユリ 2014/08/14》
㊟ 「沼の原湿原」の所在地について、「新潟県妙高市樽本」と「長野県飯山市斑尾高原」との2種類の情報があり、よくわかりません。