やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

オオカマキリ(威嚇ポーズなど)(富山市小杉~流杉)

2022-02-28 04:10:52 | 昆虫類

2021年10月上旬の観察記録です。

秋が深まると、路上でカマキリを見かける機会が増えてきます。このあたりでは、オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリ、コカマキリをよく見かけます。素早く道路を横切ったりせず、路上に長くとどまっているせいか、車に轢かれたカマキリもたくさんいます。

カマキリを見かけると、ついついチョッカイをかけて「威嚇のポーズ」をとってもらいます。


《道路上のオオカマキリ 2021/10/09》


《道路上のオオカマキリ 2021/10/09》


《道路上のオオカマキリ(威嚇のポーズ) 2021/10/09》


《道路上のオオカマキリ(威嚇のポーズ) 2021/10/09》


《車に轢かれていたオオカマキリ 2021/10/09》


《車に轢かれていたオオカマキリ 2021/10/09》


《車に轢かれていたオオカマキリ(後翅が紫褐色) 2021/10/09》

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カナヘビ(富山市石屋)

2022-02-27 03:42:52 | 爬虫類

2021年10月上旬の観察記録です。

北陸自動車道と立体交差する道路のトンネルの壁に、カナヘビがとまっていました。壁で餌になる虫などを捕まえているようです。

お腹が膨らんでいるように見えたので最初は♀かなと思いましたが、身体の側面が「黄白色に縁どられた幅広い黒褐色の縦条」(♀は単なる褐色の縦条)なので、♂のようです。(『日本の両生類・爬虫類』参照)


《トンネルの壁にとまるカナヘビ 2021/10/09》


《トンネルの壁にとまるカナヘビ 2021/10/09》


《トンネルの壁にとまるカナヘビ 2021/10/09》

※ 市立図書館から2月26日(土曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。コロナ禍のもとで、できるだけ人との接触を避けて欲しいとの家族の要望もあり、以前に予約してあったものなど最小限の本を借りるようにしています。
   1 『川っぷちの生きもの観察記ー武蔵野発ー』(若林輝・著)
   2 『おいしいコーヒーのはじめ方ーバリスタが教えるー』(山本知子・監)  
   3 『はじめての今さら聞けないスマートフォン入門』(高橋滋子ほか・著)

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コバネイナゴ(富山市)

2022-02-26 04:32:20 | 昆虫類

2021年10月上旬の観察記録です。

我が家の家庭菜園に植えたハクサイやブロッコリーの葉が、何ものかに食べられていました。残っている糞や食痕は、ヨトウガなど蛾の幼虫とは違います。

気になっていた犯人が、やっと見つかりました。コバネイナゴでした。ハクサイの葉を食べて糞をしていました。コバネイナゴはイネ科の植物を食べるものと思い込んでいたので、意外でした。


《ハクサイの葉を食べるコバネイナゴ 2021/10/07》


《ハクサイの葉を食べるコバネイナゴ 2021/10/07》


《ハクサイの葉を食べるコバネイナゴ 2021/10/07》

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アオムシサムライコマユバチ(繭)(富山市)

2022-02-25 04:15:20 | 昆虫類

2021年10月上旬の観察記録です。

家庭菜園に植えたブロッコリーの葉に、アオムシサムライコマユバチの白い小さな繭がたくさんついていました。そばには、寄生されていたモンシロチョウの幼虫もいます。

アオムシサムライコマユバチは、モンシロチョウなどに寄生するコマユバチ科の内部寄生性の寄生蜂で、幼虫の体内に約80個の卵を産卵、産卵後約14日で寄主の体を食い破り、繭を作って蛹化、蛹化後約7日で羽化するそうです。(ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/アオムシサムライコマユバチ』参照)

この、アオムシサムライコマユバチのたくさんの蛹、よく見ると糸で覆われています。繭になってからその繭をまた糸で覆うことはできません。この現象を説明しているウエブサイトがありました。長くなりますが、引用します。
「寄生蜂が出てきたオオモンシロチョウ幼虫はややしぼんだ格好になるが、当面死ぬことはない。それどころか、次々と繭をつくってゆくアオムシコマユバチにみずから糸を吐いて強固な繭に仕上げてゆく。こうして黄色い強固な繭群を作り上げると、衰弱しきったオオモンシロチョウ幼虫は、しばらくは繭群に張り付いて守っているが、やがてしぼんだようになって死んでゆく。このとき、こよりなどで繭塊に触れようとするとやせさらばえた幼虫は激しく頭を振って繭を守ろうとする。…アオムシコマユバチに寄生されたチョウの幼虫たちは明らかに脳まで支配されていると言える。」(ウェブサイト『北海道昆虫同好会ブログ/脳を支配された幼虫はアオムシコマユバチの繭に糸かけを行いそれを守る』参照)

世の中知らないことばかり、一つ勉強になったと思っていたら、もう一つ知らなかったことに気づきました。

下の写真(の上の方)をよく見ると、アオムシサムライコマユバチの繭に黒い小さなものが写っています。鮮明ではありませんが寄生蜂のようです。てっきり、アオムシサムライコマユバチが羽化したものと思いました。ところが、アオムシサムライコマユバチに関するいろいろなウエブサイトを見ていると、写真のハチはアオムシサムライコマユバチと比べると触角が短く別のハチのようです。

ここで、また別のウェブサイトに教えてもらいました。ウェブサイト『岡山理科大学昆虫生理学生態学研究室(学外連携)昆虫寄生蜂生態学・動物行動学/寄生蜂/アオムシコマユバチ/アオムシコマユバチ(青虫小繭蜂)』です。
「寄生蜂であるアオムシコマユバチも、寄生蜂に攻撃される。本種に寄生する二次寄生蜂は、ヒメバチ科、ヒメコバチ科、コガネコバチ科、カタビロコバチ科など多くの種類にわたる。下の写真は二次寄生蜂であるカタビロコバチ科の一種 Eurytoma goidanichi がアオムシコマユバチの繭に産卵しているところである。このハチは単寄生性の外部寄生蜂で、繭内にいる寄主アオムシコマユバチの体表に卵を一つだけ産みつける。」

写真に写っていたハチは、アオムシサムライコマユバチに寄生する二次寄生蜂の一種ではないかと思います。二次寄生蜂が多くの種類いるとは…。まさに「入れ子」現象。この二次寄生蜂にも三次寄生蜂が、ときりがないのでしょうか⁇昆虫の世界は奥が深すぎます。

なにはともあれ、アオムシサムライコマユバチの繭は我が家の庭でもよく見かけるので、今度はゆっくり観察してみます。


《アオムシサムライコマユバチの白い小さな繭(赤矢印はその二次寄生蜂)2021/10/05》


《アオムシサムライコマユバチの繭と寄生されていたモンシロチョウの幼虫 2021/10/05》

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ヒトリガの仲間?(幼虫)(富山市太田南町)

2022-02-24 04:21:21 | 昆虫類

2021年10月上旬の観察記録です。

北陸自動車道と立体交差する道路のトンネルの壁に、黒っぽい毛虫がいました。背面の中央に淡色の筋があります。

ヒトリガの仲間(ヒトリガ科ヒトリガ亜科)の幼虫のようですが、よくわかりません(私の印象ではシロヒトリの幼虫ですが、あてになりません)。


《トンネルの壁にいたヒトリガの仲間?の幼虫 2021/10/05》


《トンネルの壁にいたヒトリガの仲間?の幼虫 2021/10/05》

※ 外を歩いていると、ついつい雲に目がいってしまいます。この日は、毛勝三山(毛勝山2,415m、釜谷山2,415m、猫又山2,378m)の上などにレンズ雲ができていました。単独峰で3,776mもある富士山にできるような笠雲ではなく、薄いレンズのような雲でした。


《毛勝三山にかかるレンズ雲 2021/10/05》

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ヒヨドリ(富山市)

2022-02-23 03:30:48 | 鳥類

2月も下旬のこの時期、大雪警報が出て、昼中も雪が降ったり止んだり。積雪は40㎝ほど。

カーテン越しに窓の外で何かが動く気配がするので、よく見るとヒヨドリです。食べ物が見つからないのか、冬越しのために軒下に避難させてあるネメシア(ウンランモドキ)やスープセロリの葉や花を食べています。


《ネメシアの花や葉を食べるヒヨドリ 2022/02/22》


《ネメシアの花や葉を食べるヒヨドリ 2022/02/22》


《ネメシアの花や葉を食べるヒヨドリ 2022/02/22》

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ナカグロクチバ(神通川左岸河川敷/富山市[婦中町]塚原)

2022-02-22 04:15:54 | 昆虫類

2021年10月上旬の観察記録です。

神通川左岸の河川敷に設けられた遊歩道を犬と散歩していると、足元の草むらから蛾が飛び出して、数m先の草むらにもぐりこみます。近づいて探すとまた飛び出して…。何度か追いかけっこを繰り返して、なんとか数枚の写真が撮れました。白黒の帯が特徴的なクチバ類の蛾(ヤガ科シタバガ亜科)です。

写真をもとに名前を調べると、ナカグロクチバでした。

ナカグロクチバは、夏から秋にかけて発生、各種の雑草を食餌植物とするため河川敷などで見られます。近年、分布が北上しているようです。(ウェブサイト『K'S LIFE LIST/ナカグロクチバ』参照)


《河原の草むらにとまっていたナカグロクチバ 2021/10/04》


《河原の草むらにとまっていたナカグロクチバ 2021/10/04》

ナカグロクチバに関するウエブサイトをいくつか見ていると、その幼虫に見覚えがありました。今年、犬と散歩しているときに農道を歩く姿を頻繁に見かけていて名前がわからなかった幼虫です。(早く歩くのでピントが合いませんでした。)


《農道を早足で歩くナカグロクチバの幼虫 2021/09/30》

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マイマイガ(卵塊)(富山市布市~流杉)

2022-02-21 04:00:00 | 昆虫類

2021年10月上旬の観察記録です。

北陸自動車道と立体交差する道路のトンネルの壁に、マイマイガの卵塊が産み付けられていました。2021年秋は、魚津市や黒部市など県東部でマイマイガが大発生したようですが、富山市南部にある我が家の近くでは、それほどの発生ではありませんでした。


《トンネルの壁に産み付けられていたマイマイガの卵塊 2021/10/02》


《トンネルの壁に産み付けられていたマイマイガの卵塊 2021/10/02》

※ ウェブサイト『富山の遊び場/富山の雑学/【富山のマイマイガ】10年に1度の大量発生!対策方法や生態系について(公開日2021.09.14)』には、山間部の電柱に気持ち悪いほどびっしりと産み付けられたマイマイガの卵塊の写真が載っていました。


《電柱に産み付けられたマイマイガの卵塊(ウェブサイト『富山の遊び場』より)》

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アキアカネ(産卵)(富山市太田南町)

2022-02-20 05:03:38 | 昆虫類

2021年10月上旬の観察記録です。

刈り入れの終わった水田の水たまりで、アキアカネのペアが産卵していました。

アキアカネの産卵は、〈♂と♀とが連結して〉〈飛びながら〉〈泥や水に〉〈接触して打つように〉産卵する連結打泥(水)産卵です。


《アキアカネが産卵する刈り入れの終わった水田 2021/10/02》


《アキアカネが産卵する刈り入れの終わった水田の水たまり 2021/10/02》


《ペアで産卵するアキアカネ 2021/10/02》


《ペアで産卵するアキアカネ 2021/10/02》

※ 市立図書館から2月19日(土曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。
   1 『少年と犬』(馳星周・著)
   2 『ペイント』(イ ヒョン・編)

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クルマバッタモドキ(富山市本郷町)

2022-02-19 05:34:29 | 昆虫類

2021年10月上旬の観察記録です。

ポタリングの帰り道、学校のフェンスの緑色の網に、灰色っぽいバッタがとまっていました。胸の背側に1対の「く」の字形の白線があり、クルマバッタに似ていますが、背中が盛り上がらず少し小さめ。クルマバッタモドキです。クルマバッタモドキは、住宅地周辺の空き地などにも生息し、クルマバッタより多いようです。(ウェブサイト『昆虫エクスプローラ/クルマバッタモドキ』参照)


《学校のフェンスにとまっていたクルマバッタモドキ 2021/10/02》


《学校のフェンスにとまっていたクルマバッタモドキ 2021/10/02》

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イワツバメ(廃巣)(富山市布市~流杉)

2022-02-18 03:52:29 | 鳥類

2021年10月上旬の観察記録です。

北陸自動車道と立体交差する道路のトンネルの壁に、イワツバメの巣があるところが何か所かありました。いずれもコロニーではなく単独。繁殖期が終わっていたので、実際にここで繁殖していたのかどうかは、わかりません。人気の少ない農業用水の橋桁などには、イワツバメの巣のコロニーのあるところもあります。

イワツバメは夏鳥として飛来、海岸や山地の岩場に集団で営巣します。昔から山間部の旅館や山小屋などに営巣する例は知られていましたが、コンクリート製の大規模な建造物が増加するとともに、それらに営巣するようになり、近年は市街地付近の橋桁やコンクリート製の建物の軒下などに集団営巣する例が増えているそうです(ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/イワツバメ』参照)。

今から40年あまり前、1980年3月発行の『富山県の鳥獣』には、イワツバメについて、次のように書かれています。「…高山た帯から亜高山帯の岸壁に集団営巣する…渡りの時期以外は繁殖地周辺で見ることが多い。立山では大観峰駅舎や天狗平の高原ホテルに営巣している…段々と営巣地の下降化が見られていたが、宇奈月町宇奈月温泉一帯では、ホテルや人家に見られるようになった。…」


《トンネルに残されていたイワツバメの巣(その1) 2021/10/02》


《トンネルに残されていたイワツバメの巣(その1) 2021/10/02》


《トンネルに残されていたイワツバメの巣(その2) 2021/10/02》


《トンネルに残されていたイワツバメの巣(その2) 2021/10/02》

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ホタルガ(富山市)

2022-02-17 04:17:46 | 昆虫類

2021年9月下旬の観察記録です。

我が家の庭を、黒っぽい蛾がひらひらと飛び回って、テラスの柱にとまりました。黒地に、1本の白帯、赤い頭部、大きな触角。昼行性の蛾、ホタルガです。

 幼虫の食餌植物はツバキ科のヒサカキやサカキ、ニシキギ科のマサキなど。マサキは我が家の庭にはありませんので、近所の庭か公園で発生したものと思います。

同じマダラガ科 ホタルガ亜科のシロシタホタルガとは、よく似ていますが、シロシタホタルガの後翅には広い白色部分があり、白帯は後縁に届いています。幼虫は、ハイノキ科のサワフタギやタンナサワフタギを食べます。


《テラスの柱にとまったシロシタホタルガ 2021/09/29》


《テラスの柱にとまったシロシタホタルガ 2021/09/29》


《頼成の森で見かけたシロシタホタルガ(赤線はホタルガの白帯の位置 2009/07/11》

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エサキモンキツノカメムシ(猿倉山森林公園/富山市[大沢野町]舟倉)

2022-02-16 04:20:15 | 昆虫類

2021年9月下旬の観察記録です。

猿倉山の中腹、キャンプ場を散策していると、ヒサカキの葉にエサキモンキツノカメムシがとまっていました。エサキミンキツノカメムシ(江崎ー紋黄ー角ー亀虫)は、黄色のハートマークが特徴のツノカメムシです。非常によく似たモンキツノカメムシとは、黄色い紋がハートマークにならず、側角がより突き出ることで区別できるようです。(ウェブサイト『虫ナビ/エサキミンキツノカメムシ』参照)。


《ヒサカキの葉にとまっていたエサキミンキツノカメムシ 2021/09/28》


《ヒサカキの葉にとまっていたエサキミンキツノカメムシ 2021/09/28》

※ 昨日(2022/02/15)、富山県は、日本海にある低気圧に向かって南寄りの暖かい風が吹き込み、富山地方気象台は「春一番」が吹いたと発表。この日は、県内全域で3月中~下旬並みの暖かい日となりましたが、今日から明日にかけては強い寒気が流れ込み、大雪が降る見通し。「名残り雪♪」程度の雪ならかわいいのですが、本気で降るので…。しかし、日差しが日に日に強くなってきているので、積もった雪も案外早く溶けてしまいます。今年降る雪が「…これが最後ね」になればいいのですが。


《北日本新聞朝刊2022/02/16》

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アゲハモドキ(終齢幼虫)(猿倉山森林公園/富山市[大沢野町]舟倉)

2022-02-15 03:40:16 | 昆虫類

2021年9月下旬の観察記録です。

猿倉山の中腹、キャンプ場近くの道路の脇で、萌芽した低木(クマノミズキ?)に、体表が長いひも状の蝋物質で覆われた2~3cmほどの白いイモムシが数匹ついているのに気づきました。

アゲハモドキの終齢幼虫ではないかと思いますが、腹脚は確認していません。(アゲハモドキ幼虫の腹脚は5対ですが、よく似たクルミマルハバチ幼虫などの腹脚はそれより多い筈です。)

アゲハモドキ、は漢字で表せば「揚羽擬き」。「クロアゲハやジャコウアゲハなど黒地に赤い紋があるアゲハチョウの仲間(チョウ目アゲハチョウ科)に似て非なるもの」、チョウ目アゲハモドキ科に分類される蛾の一種です。このあたりで成虫を見かけたことはありません。

前回のブログで紹介した養老孟司さんの本『虫は人の鏡ー擬態の解剖学ー』には、こう書かれています。
「昆虫の名前には、〈ダマシ〉や〈モドキ〉のついたものがたくさんある。これは、言ってみれば、ややいい加減な名前のつけかたである。実際にどのていど本当に〈だまし〉たり、色や形がそっくりで、まさに〈もどき〉だったりするかは、場合によってずいぶん違うからである。…」


《クマノミズキ?の葉についていたアゲハモドキ?の終齢幼虫 2021/09/28》


《クマノミズキ?の葉についていたアゲハモドキ?の終齢幼虫 2021/09/28》


《アゲハチョウ科の蝶に似ているアゲハモドキの成虫(頼成の森で)  2010/06/09》

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ベッコウハゴロモ(猿倉山森林公園/富山市[大沢野町]舟倉)

2022-02-14 04:16:49 | 昆虫類

2021年9月下旬の観察記録です。

猿倉山森林公園のキャンプ場に植えてあるブナの洞に、ベッコウハゴロモがとまっていました。

ベッコウハゴロモは、カメムシ目ハゴロモ科の昆虫で、『ウィキペディア(Wikipedia)』によると「褐色の前翅には2列の無色の帯状斑紋がある。日本ではこの類でもっとも普通な種」だそうです。もっとも、「もっとも普通な種」といっても、いつでも、どこでもふつうに見られるわけではありません。

どなたかの(近頃物忘れがひどいのです…)ブログで紹介されていた養老孟司さんの本『虫は人の鏡ー擬態の解剖学ー』(さっそく、図書館から借りてきました)には、普通種についてこう書かれていました。「人間はかなり勝手だから、自分の身のまわりに住んでいる虫を、要するに普通種と呼ぶのである。そのなかには、人間がいなくなったら、珍虫に変わるものがないとはいえない。…もともと『普通種』なんてものは、そうはいないはずなのである。そのかなりの部分を作り出したのは、われわれ人間だというべきであろう。」


『ブナの洞にとまっていたベッコウハゴロモ 2021/09/28》


『ブナの洞にとまっていたベッコウハゴロモ 2021/09/28》


《ブナの洞にとまっていたベッコウハゴロモ 2021/09/28》

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