やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

ヒメスナゴミムシダマシ(富山市)

2013-04-30 04:44:10 | 昆虫類

庭の石の下に、1㎝に満たない灰色の小さな甲虫が潜んでいました。名前がわからないとここで紹介できない(と思い込んでいる)ので、富山県昆虫同好会のNさんのアドバイスをいただき、ゴミムシダマシ科のヒメスナゴミムシダマシとわかりました。「ヒメ」「スナ」「ダマシ」などと形容詞的なものを重ねて命名されており、今更ながら、甲虫類の多様性には驚かされます(姿形の似たような種類がたくさんいて、生兵法では種名がわからないということです)。

※ 写真からその植物や動物の名前を教えてもらうとき(自分で調べるときも同じです)、いつも思うことがあります。似たような種類と区別するためには、その区別点がわかるような写真でないといけないということです。自分でその区別点がわかっていれば、教えてもらわなくても、名前がわかるということになり、結局は写した写真では種類がわからないことになります。何を言いたいのか自分でもわからなくなりましたが、要は、安易に人に教えてもらわずに汗をかいて自分で調べ、同定能力をつけることが必要なのだと…。わかっていても、前に教えてもらったことを何度も尋ねてしまい、毎回、申し訳なく思います。

 

《ヒメスナゴミムシダマシ 2013/04/23》

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オオキノコムシ(越冬)(新潟県十日町市松之山)

2013-04-29 18:51:13 | 昆虫類

ブナ(と思われる)倒木の中で、オオキノコムシが越冬していました。オオキノコムシは、日本産オオキノコムシ科昆虫の中では最大の種で、成虫はキノコを食べます。

《オオキノコムシが越冬していたブナの枯れ木 2013/04/28》 

 《ブナの枯れ木の中で越冬していたオオキノコムシ 2013/04/28》

 《オオキノコムシ 2013/04/28》

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イラガ(繭)(美人林/新潟県十日町市松之山)

2013-04-28 21:45:33 | 昆虫類

新潟県十日町市松之山にある「美人林」と名付けられたブナ林で、ブナの小枝にイラガの繭(羽化済み)が付いていました。標高は300m足らずのところですが、ブナ林にイラガが生息しているとは、意外な感じがしました。

《イラガ(繭) 2013/04/28》

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マガタマハンミョウ(牛岳山麓/富山市[山田村])

2013-04-27 04:40:36 | 昆虫類

雪が解けたばかりで、まだほとんど枯草だけの斜面をマガタマハンミョウが歩き回っていました。アップで写そうと何度か試みましたが、タイミングが合わず、ちょっとほかのことに気をとられたため見失ってしまいました。

マガタマハンミョウは、後翅がなく、飛ぶことのできないハンミョウです。

 《マガタマハンミョウ 2013/04/25》 

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クチキウマの仲間(牛岳山麓/富山市[山田村])

2013-04-26 06:03:09 | 昆虫類

雪の消えたスキー場のそばの林で、立ち枯れしていた広葉樹の樹皮を剥がすと、ちょっと雰囲気の異なるカマドウマが2頭出てきました。典型的なカマドウマと違い、背側が盛り上がらず腹側も平たいクチキウマの仲間です。

富山市科学博物館のN氏によると、クチキウマの仲間は富山県では3種が記録されているそうです。この仲間は、♀成体の産卵管で種を見分けるため、幼体だった今回の個体の種はわからないとのことでした。

《クチキウマの仲間♀ 2013/04/25》 

《クチキウマの仲間♂ 2013/04/25》 

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シモフリコメツキ(富山市[大沢野町]寺家)

2013-04-25 05:29:41 | 昆虫類

眼の前に飛んできた虫が、ヒサカキの葉の上にとまりました。シモフリコメツキでした。

シモフリコメツキは、その霜降りのような模様から名づけられました。地色は光沢のある銅色で、灰色の毛が斑紋のようにはえているようです。なお、同定にあたっては、富山県昆虫同好会のNさんにアドバイスしていただきました。 

《シモフリコメツキ 2013/04/17》

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カモシカ(糞)(富山市[大沢野町]寺家)

2013-04-24 04:52:39 | 哺乳類

標高200mほどの低山のアカマツ・コナラ林に、カモシカの新しい糞がありました。カモシカの「フンの長さや形には、かなりの変異がある。短い俵フンはシカのものによく似て、形状からだけでは区別がつかないこともある」(『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』)そうですが、①このあたりでは時々カモシカの姿を見かけること、②1箇所の糞の数が多いことなどから、カモシカの糞だと思います。

《カモシカの糞(左下はタヌキ?の糞) 2013/04/17》

《カモシカの糞 2013/04/17》

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コカブトムシ(城山/富山市古沢)

2013-04-23 05:06:10 | 昆虫類

道端の枯れ木の樹皮の下から、黒くて丸みのある甲虫が出てきました。コカブトムシでした。コカブトムシは、カブトムシに近縁の甲虫ですが、成虫で越冬するようです(カブトムシは幼虫で越冬します)。

コカブトムシは、カブトムシのように♂♀の違いが明瞭ではありませんが、「(♂は)短い頭角をそなえるが、♀では短く円錐状」「♂の前胸背板中央は丸く陥没するが、♀では強く陥没せず、やや幅のある縦溝」「♂の前脚の爪のうち内側のものは幅広く先端で2叉するが、♀では細く通常形」(『日本産コガネムシ上科標準図鑑』)で区別できるようです。

《コカブトムシ 2013/04/18》

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カナヘビ(越冬?)(富山市山本)

2013-04-22 04:05:13 | 爬虫類

まだ冬枯れ状態の溜池の土堤に、大きなアカマツが切り倒されていました。樹皮が少し浮き上がっていたので、剥がしてみました(最近、枯れ木をみると樹皮をはがしてみる癖になっています)。樹皮の下に3匹のカナヘビがいました。急いでカメラをとりにいって戻ると、1匹だけ残っていましたが、すぐに逃げてしまいました。

樹皮下で冬眠していたのかとも思われますが、動きが速かったので、冬眠から覚めて集まってきたのかも知れません。ちなみに、カナヘビは地中に潜り越冬すると言われています。

《アカマツ枯れ木の樹皮下で冬眠?していたカナヘビ 2013/04/19》

《アカマツ枯れ木の樹皮下で冬眠?していたカナヘビ 2013/04/19》

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アオイラガ(繭)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2013-04-21 04:02:12 | 昆虫類

樹皮の割れ目に、アオイラガの繭がありました。アオイラガはイラガ科のガ(蛾)で、イラガと同じように幼虫に毒棘があり触ると激痛を感じます。イラガの繭は触れても大丈夫ですが、アオイラガの繭の表面には幼虫時代の毒棘が付着しており、触れると痛痒を感じるので、注意が必要です。 

 《アオイラガの繭 2013/04/16》

イラガやヒロヘリアオイラガの繭(の中の前蛹や蛹)は、シジュウカラなどの鳥によく食べられています。アオイラガの繭にも、鳥に食べられた痕のあるものもありました。 

《鳥に食べられたアオイラガの繭 2013/04/16》

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カヤクグリ(富山市[大山町]本宮)

2013-04-20 05:24:43 | 鳥類

雪が解けたばかりでの林道で、茶色っぽい地味な小鳥が、「チリリチリリ…」と鳴きながら、しきりに何かを啄ばんでいました。夏には、立山など高山でよく見かけるカヤクグリでした。雪の下になっていた去年の草の実などを食べていたのでしょうか?

 《カヤクグリ 2013/04/17》

 《カヤクグリ 2013/04/17》

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カモシカ(富山市[大山町]本宮)

2013-04-19 04:42:20 | 哺乳類

哺乳動物は夜行性のものが多く、警戒心も強いので、昼間はなかなか出会えません。富山県では、例外はカモシカです。深山につながる山だと、丘陵地でもよく出会います。

立山山麓家族旅行村から百間滑・竜神の滝方面へ、所々に残雪がある林道を歩いていると、大きな動物が急に目の前の道を横切りました。年をとった(と思われる)カモシカでした。数10m離れた(カモシカにとっての)安全距離から、じっとこちらの様子を窺っていました。

 《カモシカ 2013/04/17》

カモシカが横切った林道の残雪には、偶蹄類特有の足跡が残っていました。

《残雪の上のカモシカの足跡 2013/04/17》 

カモシカが駆け上がった林道法面の土の上にも、カモシカの足跡がありました。

《林道法面のカモシカの足跡 2013/04/17》

雪は消えた所にはフキのとうが顔をだしていますが、 カモシカが食べたような痕があるものもあります。カモシカも春の香りを楽しんでいるのでしょうか。

《カモシカが食べた?フキのとう 2013/04/17》 

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ツバメシジミ(荒川右岸/富山市友杉)

2013-04-18 04:20:33 | 昆虫類

まだ緑の少ない土堤の枯草の上を、小さなチョウが飛んでいました。枯草にとまったので、静かに近寄ると、後翅に尾状突起のあるツバメシジミでした。ツバメシジミの幼虫は、シロツメクサやカラスノエンドウなどマメ科の植物を食べます。

《ツバメシジミ 2013/04/16》

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モンシロチョウ(睡眠)(富山市)

2013-04-17 04:03:10 | 昆虫類

早朝、庭に出ると、スノーフレイクにモンシロチョウがとまっていました。触角を前に寝かせ、手で触れても動かないので、眠っているのではないかと思います。

チョウの夜間の睡眠時における姿勢や場所についての観察例は少なく、シロチョウ科では夜間は低木や草本の葉裏に、翅を閉じて静止するものが多い(『原色日本昆虫生態図鑑Ⅲチョウ編』)ようです。 

 《スノーフレーク上で眠るモンシロチョウ 2013/04/16》

 《スノーフレーク上で眠るモンシロチョウ 2013/04/16》 

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オオゴキブリ(富山市[細入村]割山)

2013-04-16 07:02:50 | 昆虫類

下刈りがきれいにされ大径木の多い雑木林の中の、立ち枯れした木の中に、オオゴキブリが潜んでいました。オオゴキブリは、森林に棲む光沢のある大きなゴキブリで、腐朽した木を食べて生活しています。

1970年代まで富山県内の記録はありませんが、最近なって富山市(旧大沢野町)や高岡市、氷見市などで生息が確認されてきています。富山県のRDBでは「情報不足」とされています。 

《オオゴキブリ 2013/04/15》

《オオゴキブリ(幼虫) 2013/04/15》

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