以前、富山市科学博物館のNさんから、「神通川の河川敷などで、ウスバカマキリを見かけたら、教えて欲しい」と頼まれていました。河川敷などの草原で見かけることが多いようです。
先日、神通川の河川敷を、再開したブログのネタを探して歩いていたとき、消波ブロックの斜め下側にカマキリの卵鞘が付いているのに気づきました。ひょっとしてウスバカマキリのものか?と近づいてよく見るとハラビロカマキリの卵鞘のようでした。でも、念のために写真は撮りました。
帰宅して、本やインターネットで調べてみると、インタ-ネットのハラビロカマキリの卵鞘に関する写真のなかに、神通川で見かけたものとよく似たものがありました。「やはり、ひょっとして?」と、Nさんに写真を送ったところ、「ハラビロカマキリで、残念ながらウスバでは無いと思います」とのことでした。
『フィールド版昆虫ハンターカマキリのすべて』によると、ウスバカマキリの卵鞘は「河川敷や造成地などの荒れた土地の草や石の下側などに見られ」、一方、ハラビロカマキリの卵鞘は「樹木の太い幹のほか、高所の細枝に産付することもあり…塀や電柱などにもときどき見られます」とのことでした。
《消波ブロックの斜め下側に産み付けられたウスバカマキリの卵鞘 2016/02/20》
《消波ブロックの斜め下側に産み付けられたウスバカマキリの卵鞘 2016/02/20》