やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

マダラカギバ(猿倉山/富山市[大沢野町]舟倉)

2024-07-01 05:14:48 | 昆虫類

山道を歩いていて、道端の下草の葉の上に小さく白っぽい蛾がとまっているのに気づきました。独特の色模様から、これまでに見たことがあるユウマダラエダシャク(エダシャク亜科)かオオシロヒメシャクの仲間(ヒメシャク亜科)などシャクガの仲間(シャクガ科)だろうと思い、とりあえず写真に。

帰宅後、ウエブサイトや図鑑などで思い当たるものなどを調べてもわからず、何度か挑戦してもダメなので名前を調べるのはほぼ諦めていました。

ところが、半月ほど経った昨日、別の蛾の名前をしろうとパラパラめくっていた『くらべてわかる蛾1704種』の中に、そっくりの写真がありました。シャクガ科ではなくて、カギバガ科のマダラカギバでした。

このようなことは、(蛾に限らず)よくあります。科の違いなど基本的なことを理解していないためにおきることはわかります。「日々是勉強」ですが、「日々是忘却」で、覚えることより忘れることのほうが断然多いのです。或る意味で「日々是新鮮」、高齢者はこれでいいのかなと思います。


《下草の葉にとまるマダラカギバ 2024/06/15》


《下草の葉にとまるマダラカギバ 2024/06/15》

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ウスバキトンボ(富山市)

2024-06-30 04:33:44 | 昆虫類

梅雨の晴れ間、夏の日差しが熱い土曜日、いつものようにテラスで本を読みながらスズメたちの様子を眺めていると、少し大きめのアカトンボのようなトンボが庭に飛んできました。目の前のキュウリの支柱から伸ばした麻紐に、何度かとまる素振りを見せたあと、やっととまったのでよく見るとウスバキトンボです。今年、我が家の庭での初見です。

翅がかなり傷んでいるので、羽化してからかなり日が経っていると思います。

背側からも撮ろうとしたのですが、飛んで行ってしまいました。


《麻紐にとまるウスバキトンボ 2024/06/29》


《麻紐にとまるウスバキトンボ(翅がかなり傷んでいる) 2024/06/29》

 

※ 市立図書館から6月29日(土曜日)に借り出してきた本です(妻の借りた本が含まれています。借りた本を返却期限内に読み切れるのかどうか…)。
   1 『センス・オブ・ワンダー』(レイチェル・カーソン・著、森田真生・訳著)
   2 『ビバ!還暦 海外ひとり旅』(中道あん・著)
   3 『もうレシピ本はいらないー人生を救う最強の食卓ー』(稲垣えみ子・著)
   4 『ともぐい』(河崎秋子・著)
   5 『当確師十二歳の革命』(真山仁・著)

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マダラミズメイガ(県森林研究所樹木園/立山町吉峰)

2024-06-29 15:49:02 | 昆虫類

池に浮かんだアサザの葉の上に、マダラミズメイガ(ツトガ科ミズメイガ亜科)がとまっていました。

幼虫の食餌植物は不明なようですが、水辺でときどき見かけます。


《池に浮かんだアサザの葉の上にとまるマダラミズメイガ 2024/06/19》


《池に浮かんだアサザの葉の上にとまるマダラミズメイガ 2024/06/19》


《池に浮かんだアサザの葉の上にとまるマダラミズメイガ 2024/06/19》

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アオクサカメムシ(幼虫)(富山市)

2024-06-29 11:31:07 | 昆虫類

家庭菜園のオクラの支柱に、黒地に白色とオレンジ色の特徴的な模様のあるカメムシの幼虫がとまっていました。

ウエブサイトで調べると、アオクサカメムシの幼虫のようです。


《オクラの支柱にとまっていたアオクサカメムシの幼虫 2024/06/28》


《オクラの支柱にとまっていたアオクサカメムシの幼虫 2024/06/28》

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シモフリスズメ(富山市布市)

2024-06-28 11:41:40 | 昆虫類

ヘルメット着用が自転車にも努力義務となってから、面倒なのと大層なのとで自転車に乗ることが少なくなりました。この日は、購入したばかりのヘルメットの初使用、2時間ほどいつものコースを自転車でまわってきました。

北陸自動車道と交差する道路のトンネルの入り口付近の壁に、見たことのある灰色っぽいスズメガの仲間がとまっていました。5cmほどですが、「大きい!」という感じです。

帰宅後に確かめると、これまでに何度か見ている、スズメガ科スズメガ亜科のシモフリスズメでした。


《トンネルの壁にとまるシモフリスズメ 2024/06/27》


《トンネルの壁にとまるシモフリスズメ 2024/06/27》


《トンネルの壁にとまるシモフリスズメ 2024/06/27》

 

※ 壁にとまるシモフリスズメについては、以前(2020/07/30)にも、このブログで紹介していました。

北陸自動車道に設けられたトンネルの入り口付近の壁に、大きな灰色っぽいスズメガの仲間がとまっていました。
後で、ウェブサイト『みんなで作る日本産蛾類図鑑V2』でスズメガ科を調べると、シモフリスズメとエゾシモフリスズメのどちらかです。エゾシモフリスズメは、シモフリスズメと比べると「前翅真ん中付近の2本の黒スジや先端付近の黒スジが太くなる」とのことなので、写真のガはシモフリスズメのようです。(こんな微妙に違うことが生きものにとってどういう意味があるのでしょうか?…。)
ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/シモフリスズメ』によると(2020/07/30)、シモフリスズメはやや大きめのスズメガ科のガで、頭の先端が鋭角的にとがっているように見え、灰色の翅に不連続な褐色条がまばらに入ります。成虫は、昼間は壁や樹幹などに止まって寝ており、夜になるとホバリングしながら花から花へ蜜を吸います。幼虫の食草は、イボタノキ、クサギ、シソ、ネズミモチ、トネリコ、ノウゼンカズラ、キリ、ナスなど。
よほどこの場所が気に入ったのか、次の日(今日、2020/07/30)も、同じような場所にとまっていました。


《トンネルの入り口付近の壁にとまっていたシモフリスズメ 2020/07/29》


《トンネルの入り口付近の壁にとまっていたシモフリスズメ 2020/07/29》


《トンネルの入り口付近の壁にとまっていたシモフリスズメ 2020/07/29》


《トンネルの入り口付近の壁にとまっていたシモフリスズメ 2020/07/29》


《次の日も同じような場所にとまっていたシモフリスズメ 2020/07/30》 


《次の日も同じような場所にとまっていたシモフリスズメ 2020/07/30》 

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マメコガネ(摂食)(食痕)(富山市)

2024-06-28 05:09:54 | 昆虫類

家庭菜園のやっと大きくなりだしたオクラの葉を、マメコガネが食べていました。

マメコガネは、草原などでよく見る小型のコガネムシです。頭部や前胸部は緑色(~赤色)の金属光沢、上翅は赤茶色でたくさんの縦の筋があります。


《オクラの葉を食べるマメコガネ 2024/06/27》


《オクラの葉を食べるマメコガネ 2024/06/27》


《オクラの葉に残されたマメコガネの食痕 2024/06/27》

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オオヒラタシデムシ(交尾)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2024-06-27 03:45:51 | 昆虫類

園路そばのエノキの幹の上で、オオヒラタシデムシが交尾していました。

この公園では、オオヒラタシデムシが園路上を歩いたりミミズを食べたりしているのをよく見かけます。


《エノキの幹の上で交尾するオオヒラタシデムシ 2024/06/24》


《エノキの幹の上で交尾するオオヒラタシデムシ 2024/06/24》

この公園は、ここ数年、以前よりきれいに管理されるようになりましたが(枯木・枯れ枝の除去、除草、薬剤散布など)、(その所為なのか)見かける虫などは少なくなった気がします。

富山地方は、2024/06/22に梅雨入りしましたが、まだニイニイゼミの羽化殻は見当たらず、鳴き声も聞こえませんでした。

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コオニヤンマ(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2024-06-26 16:21:30 | 昆虫類

花木園内を歩いていると、アゲハを追い回していたオニヤンマに似たトンボが、ロウバイの2mほどの高さのところにとまりました。この園内では、オニヤンマが園路の上などをパトロールする姿を見かけたり、実際に発生したりしているので、てっきりオニヤンマだと思っていました。

そっと近づくと、オニヤンマのようにぶら下がらず、葉の上にベタっととまっています。きちんと判別できるよういろいろな角度から写真を撮りましたが、高い位置なので胸の正面からの写真は撮れませんでした。

帰宅後、写真を見ながら種名を調べます。体の大きさに比べて頭が小さいので、コオニヤンマだと思います。ウェブサイト『神戸のトンボ/デジタルウエブ図鑑/コオニヤンマ』によると、コオニヤンマは、
  「大型のサナエトンボで,
   胸部に比して胴部の大きさが小さく見える
   オニヤンマと間違える人がいるが、
      複眼が離れていること、
      止まるときはオニヤンマのようにぶら下がるように止まらず、地面や葉上にぺったっと止まるこ
   とで、区別できる。」
とのことでした。


《ロウバイの葉にとまったコオニヤンマ 2024/06/24》


《ロウバイの葉にとまったコオニヤンマ 2024/06/24》


《ロウバイの葉にとまったコオニヤンマ 2024/06/24》


《ロウバイの葉にとまったコオニヤンマ 2024/06/24》

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キンモンガ(猿倉山/富山市[大沢野町]舟倉)

2024-06-26 09:22:15 | 昆虫類

山道を歩いていると、黒に黄色い模様の蛾がヒラヒラ飛んできて下草の葉にとまりました。蝶に似た昼行性の蛾で、キンモンガです。

この時期、浅い山などを歩いていると、よく見かけます。


《下草にとまったキンモンガ 2024/06/15》


《下草にとまったキンモンガ 2024/06/15》

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アゲハ(終齢幼虫)(富山市)

2024-06-25 17:46:06 | 昆虫類

庭に水遣りをしていて、プランター植えの種ができてもう枯れかかったオルレア(セリ科)の茎に、大きな緑色のイモムシがついているのに気づきました。オルレアはセリ科なのでてっきりキアゲハの幼虫だと思いましたが、よく見るとアゲハの終齢幼虫です。

アゲハの食餌植物のユズは、そこから10mほど離れたところにありますので、蛹化場所を探して彷徨ってきたのかも知れません(まさかオルレアを食べて育った???)。


《オルレアの茎についていたアゲハの終齢幼虫 2024/06/22》


《オルレアの茎についていたアゲハの終齢幼虫 2024/06/22》


《オルレアの茎についていたアゲハの終齢幼虫 2024/06/22》

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モンクロギンシャチホコ(富山県森林研究所樹木園/立山町吉峰)

2024-06-25 06:21:00 | 昆虫類

道沿いに植えられたヤマブキに、2cmほど、明るい灰色に焦げ茶色の模様のある蛾がとまっていました。

帰宅して調べると、モンクロギンシャチホコのようです。この蛾は、以前(2022/06/20)寺家公園で見かけており、このブログ(2023/01/04)でも紹介していました。


《ヤマブキにとまるモンクロギンシャチホコ 2024/06/19》


《ヤマブキにとまるモンクロギンシャチホコ 2024/06/19》

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ヒメゲンゴロウ(富山市)

2024-06-24 03:46:16 | 昆虫類

雪囲いなど冬を迎える支度をしているとき、畑の上を1cmほどの甲虫が1mほどの高さのところをゆっくりと飛んでいるのに気づきました。手で叩き落としてよく見ると、小さいゲンゴロウの仲間です。

種名はよくわかりませんが、水田などでよく見かけるハイイロゲンゴロウではないかと、思います(詳しい方がおられれば、教えていただければ幸いです)。


《庭の畑に落ちたヒメゲンゴロウハイイロゲンゴロウ? 2023/11/27》


《庭の畑に落ちたヒメゲンゴロウハイイロゲンゴロウ? 2023/11/27》


《庭の畑に落ちたヒメゲンゴロウハイイロゲンゴロウ? 2023/11/27》

 

※ 訂正します(2024/06/24)。Nさんから、次のように教えていただいたので、訂正します。ありがとうございました。

 Unknown (N)2024-06-23 21:11:39 水生昆虫の調査などに携わっている者です。
 これ、ハイイロゲンゴロウではなくヒメゲンゴロウですね。
 水田でよく見られますし、富山県や石川県でも多いようです。

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シオヤアブ♂(富山市)

2024-06-23 04:45:01 | 昆虫類

家庭菜園のインゲンの葉に、シオヤアブの♂がとまっていました(今年は、ツルナシインゲンが食べきれないほどよく採れました)。

シオヤアブは、コガネムシ類など他の昆虫を捕まえて食べる大型のアブです。♂の腹端には、白い毛の束があります。


《インゲンの葉にとまっていたシオヤアブ♂ 2024/06/21》


《インゲンの葉にとまっていたシオヤアブ♂ 2024/06/21》


《シオヤアブ(♂の腹端には白い毛の束) 2024/06/21》

 

※ 市立図書館から6月22日(土曜日)に借り出してきた本です(妻の借りた本が含まれています。借りた本を返却期限内に読み切れるのかどうか…)。
   1 『ライチョウ、翔んだ。』(近藤幸夫・著)
   2 『ショージ君、85歳。老いてなお、ケシカランことばかり』(東海林さだお・著)
   3 『老後とピアノ』(稲垣えみ子・著)
   4 『熊楠さん、世界を歩く。ー冒険と学問のマンダラへー』(松居竜五・著)
   5 『魔女のまなざし』(角野栄子・著)

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オオワラジカイガラムシ?♀(県森林研究所樹木園/立山町吉峰)

2024-06-21 06:24:31 | 昆虫類

池のそばのコナラの幹に、1cmほどの白いものが1個だけついていました。何かな?と近づいてみると、白い綿のようなものを身にまとった生きものです。

よくわからないものなのでパスしようとしたのですが、よく見ると、アリが数匹集まっています。一瞬、シジミチョウの仲間の幼虫だったのか?と思いましたが、違います。とりあえず写真だけ撮って帰宅。

帰宅後、『ポケット図鑑日本の昆虫1400②』の写真ををパラパラ見ていると、似たものがいました。ワタフキカイガラムシ科のオオワラジカイガラムシです。図鑑の説明は簡単なので、ウエブサイトで調べました。

「メスはワラジ型で、褐色だが白粉で覆われている。オスは、赤みを帯びた黒褐色で、黒い翅をもつ。カシ類、シイ類、ケヤキなどにつく。アリ類と共生関係にあり、甘露を出してアリに与えるかわりにテントウムシなどの天敵から身を守ってもらう。」(ウェブサイト『昆虫エクスプローラ/オオワラジカイガラムシ』)

初めて(意識して)見た種です。似た種もあるようなので、(?)です。次は、気をつけて黒い翅のある♂を見つけたいと思います。


《コナラの幹にいたオオワラジカイガラムシ♀ 2024/06/19》


《コナラの幹にいたオオワラジカイガラムシ♀ 2024/06/19》

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オオゾウムシ(富山市[大山町]粟巣野)

2024-06-20 14:48:47 | 昆虫類

立山山麓家族旅行村で昼食(おにぎり+減塩カップ麺など)を食べ、少し散歩したあと、粟巣野スキー場そばの喫茶店(「KAKI’s cafe」)で冷たい飲み物を飲んできました。

屋外のベンチで風景を見ながら飲んでいると、数10m離れた建物の外壁に、黒っぽいものがとまっていました。気になったので近寄ってみると、ゾウムシでした。

大きくて体表面がデコボコ、オオゾウムシのようですが、黒色と灰褐色のまだら模様ではなくほぼ真っ黒です。ウェブサイト『ウィキペディア/オオゾウムシ』には「体の地色は黒だが、羽化したばかりの個体は全身に褐色の粉を吹き、まだら模様をしている。時間が経つに従って粉が落ち、越冬個体や標本では黒の地色が表れる。」と書かれているので、やはりオオゾウムシなのかなと思います。


《建物の外壁にとまっていたオオゾウムシ 2024/06/11》


《建物の外壁にとまっていたオオゾウムシ? 2024/06/11》


《建物の外壁にとまっていたオオゾウムシ? 2024/06/11》

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