やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

コウチスズメ?(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2013-07-31 16:05:36 | 昆虫類

池のそばのキショウブの葉に、羽化したばかりのような蛾がとまっていました。胸背部のモヒカン刈りのような茶色の模様が特徴的なので、図鑑などを見れば種類は簡単にわかると思っていました。

いろいろな生態写真などを見比べていくと、ウチスズメにたどりつきました。しかし、よく似て小型のコウチスズメという蛾もいます。ウチスズメが「各地に普通」とあるのに対して、コウチスズメは「埼玉県三峰山・大阪府箕面・愛媛県面河渓谷等の山地で採れるがまれである」(『原色日本蛾類図鑑(下)改訂新版』)となっています。同じ図鑑で、ウチスズメの開張は70~100㎜なのに対し、コウチスズメ開張は46~60㎜です。

念のため、写真から大きさを推測することにしました。写真のガは図鑑のように翅を開いていないので正確ではありませんが、とまっているキショウブの葉の幅を3㎝とすると、前翅長は42㎜くらい、開帳は53㎜くらいになり、コウチスズメと判断される大きさです。

コウチスズメは「本来は山地性で、産地が限られるうえに採集例の少ない希少種とされているが、…埼玉県ではこの20年で低平地から台地・丘陵地でも見られるようになった」(『昆虫好きの生態観察図鑑Ⅰチョウ・ガ』)という報告もあります。

結局、?マーク付きでコウチスズメとしましたが、あまり自信はありません。

《キショウブの葉にとまるコウチスズメ? 2013/07/26》 

 《キショウブの葉にとまるコウチスズメ? 2013/07/26》

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クロカタビロオサムシ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2013-07-31 04:17:39 | 昆虫類

コナラの樹液にオサムシがきていました。写した写真を見ると緑色がかっているので、(素人の浅はかさ、いくつかのWEBサイトを見て)ひょっとしてアオカタビロオサムシか?と思い、富山県昆虫同好会のNさんに写真を見てもらいました。「クロカタビラゴミムシで、アオカタビラゴミムシの県内記録はない」との返事をいただきました。やはり、標本を作製し、きちんとした図鑑で記載を確認する必要があることを痛感しました(なかなか実行できませんが…)。

クロカタビロオサムシは、後翅が退化していないので、飛ぶことができます。

《コナラの樹液にきていたクロカタビロオサムシ 2013/07/30》

《コナラの樹液にきていたクロカタビロオサムシ 2013/07/30》

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ニホンミツバチ(営巣)(富山市婦中町ふるさと自然公園/富山市[婦中町]羽根)

2013-07-30 18:37:28 | 昆虫類

ソメイヨシノの老木の根元近くにできた洞に、ニホンミツバチが営巣していました。

ニホンミツバチは日本の在来種で、セイヨウミツバチと比べて全体に黒っぽく、腹部の模様(ニホンミツバチは上部がオレンジ色にならない)や後翅の翅脈(この写真では、はっきりしない)などで区別できるようです。

《ソメイヨシノの老木の洞に営巣したニホンミツバチ 2013/07/30》

《ニホンミツバチ 2013/07/30》

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ヒグラシ(富山市[婦中町]羽根)

2013-07-30 03:45:50 | 昆虫類

放棄耕作地のまわりにあるタラノキの根元からセミが飛びだし、少し高いところの幹にとまりました。翅の透明なヒグラシです。

ヒグラシの鳴き声を聞くと、童謡『夕方のおかあさん』(曲/中田喜直・詞/サトウ ハチロー)の出だしの歌詞「カナカナぜみが 遠くで鳴いた」を思わず口ずさみます。 

《ヒグラシ 2013/07/26》

《ヒグラシ 2013/07/26》

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ハグロトンボ(富山市)

2013-07-29 11:58:40 | 昆虫類

ここ数年、毎年のようにハグロトンボを見かけます。近くにハグロトンボが発生するような流れはないので、離れた所から飛んできているのだと思います。

《ハグロトンボ 2013/07/25》

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イノシシ?(足跡など)(富山市婦中町ふるさと自然公園/富山市[婦中町]羽根)

2013-07-29 03:57:49 | 哺乳類

雨でぬかるんだ山の中の農道に、イノシシのものと思われる偶蹄類の足跡がありました。付近には、イノシシが植物の根などを食べるために掘り起こしたと思われる跡が、何箇所もありました。

《イノシシのものと思われる足跡 2013/07/26》

《イノシシが掘り起こしたと思われる跡 2013/07/26》

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サツマノミダマシ(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2013-07-28 15:25:42 | クモ類

葉の上に、腹部が鮮やかな黄緑色をしたクモがとまっていました。写真を『日本のクモ』に出ている写真と突き合わせていって、サツマノミダマシに行きつきました。

サツマノミダマシという意味のよくわからない名前は、「京都府と福井県の一部で呼ばれているサツマの実(ハゼの実)に似ていることからつけられている」(『日本のクモ』)そうです。

《葉の上で休むサツマノミダマシ 2013/07/26》

《サツマノミダマシ 2013/07/26》

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キボシアシナガバチ(営巣その後)(富山市婦中町ふるさと自然公園/富山市[婦中町]羽根)

2013-07-28 04:00:09 | 昆虫類

2013/06/19に紹介したキボシアシナガバチの営巣のその後です。初めは女王蜂単独で巣作りしていましたが、今では、見えるだけで5頭のハチがいます。http://blog.goo.ne.jp/1948goodspring/e/e9efdadfff07fee9a1a01689e60c8c41

 巣は、まだこれから大きくなりますが、キボシアシナガバチの特徴である
① 育房の蓋が黄色
② 巣柄が巣の中央にない
③ 巣の背面が反り返る
が出てきています。

《働き蜂も加わったキボシアシナガバチの巣作り 2013/07/26》

《キボシアシナガバチの女王蜂単独での巣作り(上の写真と同じ巣) 2013/06/18》

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ニイニイゼミ(羽化)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2013-07-27 06:32:54 | 昆虫類

午後5時すぎ、まだ夕日が明るい中で、ニイニイゼミが羽化していました。5時14分には、殻から抜け出しました。

セミの羽化は暗い中で行われるイメージですが、ニイニイゼミの羽化時間は「午後4時前から始まり、8時にピークになり、11時頃には少なくなる」(『セミの自然誌』)とあります。

《羽化している最中のニイニイゼミ 2013/07/26》

《午後5時14分に殻から抜け出したニイニイゼミ 2013/07/26》

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コウヤツリアブ(富山市婦中町ふるさと自然公園/富山市[婦中町]羽根)

2013-07-27 03:47:53 | 昆虫類

オオハキリバチなどが営巣している幹で、コウヤツリアブが交尾していました。

コウヤツリアブの幼虫はハナバチやドロバチの幼虫に寄生するようなので、この後、オオハキリバチの巣に産卵するのでしょうか?1本の幹でも、これまで気づかなかった多様な昆虫の多様な生き方、それらが互いに関連している様子などを見ることができ、見ていて飽きることがありません。

《オオハキリバチなどの巣がある幹で交尾するコウヤツリアブ 2013/07/26》

《交尾するコウヤツリアブ 2013/07/26》

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ツクツクボウシ(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2013-07-26 19:52:39 | 昆虫類

北陸地方は、まだ梅雨明けもしていないのに、ツクツクボウシの羽化殻を見つけました。「おやおや」と思っていると鳴き声が聞こえ、成虫も見つけてしまいました。

ツクツクボウシは、晩夏から初秋に発生するといわれるセミで、子供のころにはこのセミの鳴き声を聞くと、「もうすぐ夏休みが終わる」と慌てて夏休みの宿題にとりかかったものでした。今年は、気候のせいで、セミの世界も異常なのかも知れません。

《ツクツクボウシ 2013/07/26》

《ツクツクボウシ 2013/07/26》

《ツクツクボウシの羽化殻 2013/07/26》

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ハラビロトンボ(富山市)

2013-07-26 04:06:24 | 昆虫類

庭のゴーヤの葉に、ハラビロトンボがとまっていました。ここでは初めて見たので、あわててカメラをとりに家の中へ、なんとか撮影できました。ハラビロトンボを見たのはこの時だけで、その後は一度も見ていません。

ハラビロトンボの富山県内生息記録は「2000年7月1日…が初めて」(『富山県のトンボ』)ですが、急激に分布を広げており、とうとう富山市郊外の住宅地でも確認されました。

《ゴーヤの葉にとまるハラビロトンボ 2013/06/28》

《ゴーヤの葉にとまるハラビロトンボ 2013/06/28》

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ナガメ(交尾)(富山市)

2013-07-25 18:26:39 | 昆虫類

庭のルッコラ(アブラナ科のハーブ)の葉の上で、ナガメが交尾していました。ナガメは「菜亀」で、「菜の花につく亀虫」を意味し、アブラナ(菜の花)やダイコンなどアブラナ科の植物の汁を吸います。

《ルッコラの葉上で交尾するナガメ 2013/07/25》

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オオハキリバチ(富山市婦中町ふるさと自然公園/富山市[婦中町]羽根)

2013-07-25 06:13:10 | 昆虫類

半分以上枯死した大木の幹に、カミキリムシの脱出口らしき穴がたくさん開いていました。その穴の周りをたくさんのオオハキリバチが飛び回っています。ときどき、特定の穴の縁にとまって中を窺ったり、中に入っていくものもいました。その穴の奥では、もうじき♀が羽化するのかも知れません。

オオハキリバチは日本で最も大きなハキリバチで、竹筒やカミキリムシが蛹化・脱出した穴を利用して巣をつくるようです。

《オオハキリバチ 2013/07/19》

《オオハキリバチ 2013/07/19》

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ミヤマカミキリ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2013-07-24 15:05:08 | 昆虫類

朝、樹液の出たコナラの幹を見上げると、大きなカミキリムシが上の方に歩いていました。ミヤマカミキリでした。

ミヤマカミキリは日本のカミキリムシでは最も大きい種類の一つで、胸部の横しわが特徴です。夜行性なのに朝に出会ったのは、樹液酒場で楽しんだ後の朝帰りだったのかも知れません。

《コナラの幹を歩くミヤマカミキリ 2013/07/19》

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