ピクニックに出かけた富山南総合公園で、芝生の上で昼食をすませ、犬といっしょに園内を散歩しました。
舗装された園路に黒っぽい影。交尾しているトノサマバッタに見えました。いつものように遠くから1枚、少し近づいて1枚、接近してもう1枚と写しました。警戒心が強くてなかなか近づかせてくれないトノサマバッタが、カメラが触れるほどに近づいても、逃げません。
よく見ると、♀は園路舗装の風化した(?)部分に腹端を差し込んでいます。産卵していたのです。(交尾をせまる♂を背中に乗せたまま産卵したのでしょうか?産卵していた♀に♂が交尾をせまったのでしょうか?)
ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/トノサマバッタ』2021/10/24には、トノサマバッタの警戒心について、こう書かれていました。「警戒心がやや強く、成虫は外敵や人が近付くと、地面を跳ねて飛んだ後に、長めの翅を拡げて、長い距離では十数メートル程も飛翔して再び草の中に溶け込んで身を守るようにする。強い筋力による翅の力による飛翔力は強く、一度飛び立たれると、ジグザグに飛翔して狙いを付けられないようにするので、近づくのも捕まえるのも難しい。」
《公園の園路に♂を上に乗せて産卵していたトノサマバッタ♀ 2021/10/21》
《公園の園路に♂を上に乗せて産卵していたトノサマバッタ♀ 2021/10/21》
《園路の舗装に腹端を差し込んで産卵していたトノサマバッタ♀ 2021/10/21》
※ 園路に沿って植えられたケヤキの根元近くに、ハナワラビの仲間が生えていました。
ハナワラビの仲間(ハナワラビ属)は、ハナヤスリ科のシダ植物の群。日本では13種ほどが知られ、また、自然雑種も見つかっていて、分類そのものが十分に理解されているとは言えない状態であるとも言われているようです。(ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/ハナワラビ属』2021/10/24参照)
『富山県植物誌』(大田弘ほか、1983)には、オオハナワラビ、ミヤマハナワラビ、ヒナハナワラビ、ヤマハナワラビ、エゾフユノハナワラビ、ナガボノハナワラビ、フユノハナワラビ、ナツノハナワラビの8種類があげられていましたが、むつかしいことを抜きにして生育地などから考えると、フユノハナワラビなのかなと適当に思ってしまいます。
《ケヤキの根元に生えたフユノハナワラビ? 2021/10/21》
《ケヤキの根元に生えたフユノハナワラビ? 2021/10/21》