太閤山ランドの遊歩道のそばのカラスザンショウの葉陰に、キボシアシナガバチが巣を作っていました。
丘陵地で見かける小型のアシナガバチで、巣の繭の蓋が鮮黄色をしています。
《キボシアシナガバチ 2012/06/28》
太閤山ランドの遊歩道のそばのカラスザンショウの葉陰に、キボシアシナガバチが巣を作っていました。
丘陵地で見かける小型のアシナガバチで、巣の繭の蓋が鮮黄色をしています。
《キボシアシナガバチ 2012/06/28》
太閤山ランドは面積118ヘクタールに及ぶ広域公園ですが、アカマツーコナラ林など整備前の里山の林がそのまま残された所も少なくありません。
残された里山の林の中の遊歩道を歩いていると、紫色のシジミチョウが近くの葉の上にとまりました。ムラサキシジミでした。何枚か写真を撮りましたが、羽を広げることなく高い梢の方に飛んでいってしましました。
ムラサキシジミの記録は、富山県など北陸地方ではそれほど多くないようです。
《ムラサキシジミ 2012/06/28》
6月22日にウメモドキの葉上で、交尾個体を含め複数のエサキモンキツノカメムシを見かけました。その後、卵塊を護っている状態を見たいと探しましたが、見つかりませんでした。
6月24日に、同じ富山市営農サポートセンターのキハダの木で、たくさんのエサキモンキツノカメムシが卵塊を護っているのを見つけました。
♀は、幼虫になっても護る行動をとるようなので、今度は幼虫を護っている状態を探したいと思います。
《卵塊を護るエサキモンキツノカメムシ 2012/06/24》
リンゴカミキリがレッドロビンの生垣で産卵していました。まず、体の太さくらいの新しい枝の幹周に、体長の半分くらいの長さで上下に噛み傷をつけます(ここまでは見ていません)。次いで、逆さにとまり、下の方から縦に産卵のための噛み傷を付けていきます(上の写真)。
体の向きを変えて上向きになり、下の方から(?)産卵します(中の写真)。
気をつけてみると、リンゴカミキリが産卵したと思われる小枝がいくつかありました(下の写真)。上の方の幹周の噛み傷で折れていました。
《産卵のために噛み傷を付けるリンゴカミキリ 2012/06/24》
《産卵するリンゴカミキリ 2012/06/24》
《リンゴカミキリが産卵した小枝 2012/06/24》
夕方、モンシロチョウが庭のズッキーニの葉裏にとまっていました。ちょっと触っても動かないので、このまま眠るなら写真を撮ろうと思っていましたが、忘れてしまいました。
翌朝も同じ格好で、同じ場所にとまっていたので、この場所で眠っていたのだと思います。気温が上がると、どこかへ飛んでいきました。
《モンシロチョウ(朝の状態) 2012/06/24》
池の周りを歩いていると、水音をたててツチガエルが次々に池に飛び込みます。ツチガエルより大きなものが飛び込む音がしたので、探してみると、トノサマガエルにツチガエルの♂が抱きついていました。
《トノサマガエルに抱きつくツチガエル 2012/06/24》
近くのショッピングセンターにツバメが巣を作っているのに、最近気がつきました。大きく口を開けて餌をねだる雛が4羽以上いたました。
ツバメは2回目の繁殖をする場合が多いようで、時期から考えるとこの巣も2回目の繁殖ではないかと思います。
《ツバメ(営巣) 2012/06/23》
《ツバメ(営巣) 2012/06/23》
《ツバメ(営巣) 2012/06/23》
ウメモドキの小さな花が咲いていたので、何かおもしろい虫がいないかとのぞきこむと、エサキモンキツノカメムシが交尾していました。よく見ると、ほかにも数頭のエサキモンキツノカメムシがいました。
エサキモンキツノカメムシは背中にハート型の模様があることで知られているカメムシです。♀が卵の世話をするという習性もあり、今度は卵を世話している♀を見つけたいと思っています。
《エサキモンキツノカメムシ 2012/06/22》
《エサキモンキツノカメムシ(交尾) 2012/06/22》
羽化しているクロスジギンヤンマを見たくて、朝早くでかけました。でも、この日は羽化したものがほとんどいなかったようです。ただ、1頭だけ、キショウブの葉にとまったクロスジギンヤンマを見つけました。羽化に失敗して一度水に落ちたのか、羽が伸びきっていません。
《クロスジギンヤンマ(羽化失敗) 2012/06/18》
レッドロビン(バラ科)の生垣に、ルリカミキリより少し大きめのカミキリが飛んできていました。リンゴカミキリだと思います。
リンゴカミキリは、バラ科の植物に集まるカミキリムシで、体は棒状、頭部と触角、腹部の先が黒色、前翅は基部が黄褐色でそれ以外は黒ずんでいます。また、似た種がいくつかいますが、リンゴカミキリの前翅は黒色部が左右の肩にまで達しないことで区別できるようです。
《リンゴカミキリ 2012/06/19》
《リンゴカミキリ(腹面) 2012/06/19》
ケヤキの地上3メートルほどの高さの幹に、キアシナガバチが巣を作っていました。キアシナガバチは大型のアシナガバチで、セグロアシナガバチと大きさや形がよく似ていますが、全体が黄色っぽく、胸から腹にかけての背面の模様が少し違います。
女王蜂が世話をしている巣の中には、蛹や終齢と思われる幼虫の姿が見られます。キアシナガバチの巣は大型で、背面は山型の均整のとれた形をしています。
《キアシナガバチの巣 2012/06/18》
《キアシナガバチの巣 2012/06/18》
富山市営農サポートセンターの池のまわりを歩いていると、足元の草むらから弱々しくトンボが飛び立ちました。羽化直後のショウジョウトンボでした。
《ショウジョウトンボ 2012/06/18》
我が家の郵便受けにタテハチョウがとまっていました。羽をたたんでいたので、ちょっと驚かすと、少し飛び壁にとまって羽を開きました。新鮮なヒオドシチョウでした。
ヒオドシチョウは成虫で越冬し、春に産卵、5月下旬から6月にかけて羽化するそうです。
《ヒオドシチョウ 2012/06/18》
《ヒオドシチョウ 2012/06/18》
神通川の河原を歩いていると、ススキの葉に大型のハナムグリがとまっていました。
シロテンハナムグリとシラホシハナムグリとは、とてもよく似ていて区別がむずかしい種類ですが、頭の形や背面の斑紋で区別できるといわれています。撮った写真を見ながらどちらだろうかと考えましたが、背面の斑紋では見分けがつかず、頭の先が「反り返って二山に」なっているように見えたことから、シロテンハナムグリとしました。
名前のはっきりしない動物や植物の写真を撮っていて、いつも思うことがあります。よく似た種類を区別するためには、区別できる部分が写っていることが必要になります。区別する部分がわかっているなら、区別できていることになります。何を言っているのかわからなくなりましたが、要するに、名前のわからない種類を写真で判断するのはなかなかできないものだということです。
それにしても、シロテンハナムグリはふつう樹液に集まるので、今回見かけた成虫は移動途中に休んでいたのかも知れません。
《シロテンハナムグリ 2012/06/12》
《シロテンハナムグリ 2012/06/12》
神通川の廃川敷に生えた小さなヤナギの木の根元に、スズメバチが樹液をなめにやってきていました。大きいほうがオオスズメバチで、小さいほうがヒメスズメバチです。ヒメスズメバチはオオスズメバチの次に大きなスズメバチですが、オオスズメバチと比べると小さく見えます。
ヒメスズメバチは腹端が黒いので、ほかのスズメバチとの区別は簡単です。
《オオスズメバチ(上)とヒメスズメバチ(下) 2012/06/15》