「暑いから外歩きは1時間以内に」と、高齢で基礎疾患のある我が身の健康を心配する妻に強く言われ、馴染みの公園に出かけました。
しばらく歩きましたが、めぼしいもの(こういう考え自体、「ふつう」と思われている生き物を記録しておきたいという趣旨に合わないのですが…)には出会わず、そろそろ帰ろうかと車の所へ引き返しているときでした。
何かの気配を感じてその方向を見ると、2mほどの至近距離で側溝の中にアナグマの顔。
〈信じられない!嘘だろう!〉
一瞬眼を合わせたアナグマも私も、何が起きたのか理解できず茫然。私はポケットの中のカメラを慌てて取り出し、アナグマは側溝の中を一目散に走り去ります。当然のことながら、アナグマの動きの方が断然早く、小さくなっていくアナグマの後ろ姿さえ撮ることはできませんでした。
(ですから、証拠の写真はありません。)
「近くに丘陵や林のない水田地帯の中にある公園に、アナグマが生息しているのだろうか?」、写真に撮れなかったので、見たのがはたしてアナグマだったのか、時間がたつと、だんだんわからなくなってきます。4~50cm、茶色っぽい、顔が細長い、鼻筋が白っぽい、ずんぐりしている、…。アナグマ、ハクビシン、アライグマ、タヌキなど中型の哺乳動物がいろいろ思い浮かびますが、第一印象はアナグマです。
以前(晩秋~初冬)、この公園で動物に食べられた痕のあるトウモロコシを見たことがありますが、この時はハクビシンの仕業か?と思っていました。
アナグマに至近距離で出会えた嬉しさと高揚感(?)、またとないシャッターチャンスを逃してしまったしまった悔しさ、この日一日は複雑な気分でした。
《アナグマが走り去った側溝 2022/07/29》
※ 市立図書館から7月30日(土曜日)に借り出してきた本です(妻の借りた本が含まれています)。
1 『昆虫学者はやめられないー裏山の奇人、徘徊の記ー』(小松貴・著)
2 『万感のおもい』(万城目学・著)
3 『毎日がこれっきり』(木皿泉・著)
4 『私捨五入』(安野光雅・著)
5 『この世あそびー紅茶一杯ぶんのことばー』(徳井いつこ・著)
6 『李王家の縁談』(林真理子・著)