やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

オオハガタヨトウ?(猿倉山森林公園/富山市[大沢野町]舟倉)

2022-12-31 07:07:06 | 昆虫類

2022年10月下旬の観察記録です。

観察したときに紹介していなかった生きものは、①「その時は生きものが多かった」②「名前がよくわからなかった」のどちらかです。今回紹介する蛾も、同定に自信はありません。間違いにお気づきの方は、教えていただければ幸いです。

私が生きものに出会うために時々訪れる猿倉山森林公園。そのキャンプ場の炊事棟に、黒褐色のヨトウガの仲間の地味な蛾がとまっていました。

この仲間もよく似ていて、私にはなかなか区別がつきません。写真をもとに、「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」のヤガ科ヨトウガ亜科の成虫縮小画像一覧を順に見ていき、絵合わせでオオハガタヨトウにたどりつきましたが合っていりのでしょうか?


《炊事棟にとまっていたオオハガタヨトウ?2022/10/28》


《炊事棟にとまっていたオオハガタヨトウ?2022/10/28》


《炊事棟にとまっていたオオハガタヨトウ?2022/10/28》


《炊事棟にとまっていたオオハガタヨトウ?2022/10/28》

※ 今年2022年も大晦日、今年は1月から12月まで、毎日ではありませんがこのブログを続けることができました。来年も、力まずにこのブログを続けていければと思います。

  最後に、今年見てみたかった虫との出会い率です。1/7≒0.14。出会えたのは7種のうちミヤマセセリ1種だけでした。
  現在生きている生きものは少なくとも300万種、おそらくは1000万種に達するだろうとも言われている生きもの。私が出会える生きものはそのうちのごくごく一部ですが、出会いの一期一会を大切に、出会えたときの感動を亡くさないようにしていきたいと思います。

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ノコメトガリキリガ(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2022-12-29 04:39:03 | 昆虫類

半日だけ晴マークがでていたので、先日(22/12/27)のブログで紹介したヒメアカタテハの確認に出かけました。ヒメアカタテハがとまっていたウメの木やその下の地面などを探しましたが、姿は見つかりません。どこかに飛んで行ったのかも知れません。

用水沿いのサクラの幹を見て歩いていると、又のところに2㎝ほどの薄茶色の蛾がとまっていました。秋から初冬に現れる蛾、ノコメトガリキリガではないかと思います。

この蛾は、以前(2018/12/24)にも、ここで見かけています。


《サクラの幹にとまっていたノコメトガリキリガ 2022/12/28》


《サクラの幹にとまっていたノコメトガリキリガ 2022/12/28》

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ヒメアカタテハ(越冬?)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2022-12-27 05:40:59 | 昆虫類

何気なく通り過ぎようとしたウメの幹(少し斜めになったの幹の下側)に、何かがとまっているのに気づきました。樹皮に紛れてしまうような色模様の翅裏で、てっきりアカタテハだと思い込んでしまいました(ヒメアカタテハは寒さに弱いので、富山ではこの時期には死に絶えているはずでした)。息を吹きかけると少し動くので、生きています。

帰宅後、念のために写真を確認すると、アカタテハでなくヒメアカタテハです。(ヒメアカタテハとアカタテハは区別しにくいほど似ているわけではないはずなのに、写真に写った翅裏だけで見分けるときはいつも迷ってしまいます。)

『富山県の蝶(Ⅱ)』(1999)では、成虫が12月下旬に記録されているものの、県内への飛来個体は冬を迎えて死滅し、ヒメアカタテハは県内に土着していないとされていました。可能であれば、今回確認したヒメアカタテハが今後どのようになっていくのか、ほんとうに越冬しているのか注意していきたいと思います。

なお、ヒメアカタテハについて、「越冬の形態はきまっていないが、新潟県で暖冬の年に成虫での越冬が確認されている」(ウェブサイト『石黒の昔の暮らし/ヒメアカタテハ』)との情報もあります。


《ウメの幹で越冬?していたヒメアカタテハ 2022/12/21》


《ウメの幹で越冬?していたヒメアカタテハ 2022/12/21》


《ウメの幹で越冬?していたヒメアカタテハ 2022/12/21》


《ウメの幹で越冬?していたヒメアカタテハ 2022/12/21》

※ 気になって、2022/12/28に確認に出かけ、ウメの木やその下の地面などを探しましたが、姿は見つかりません。どこかに飛んで行ったのかも知れません。

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オオネグロウスベニエダシャク?(富山市太田南町)

2022-12-25 06:02:21 | 昆虫類

今回紹介するのは、10月下旬の観察記録です。

北陸自動車道と交差する道路のトンネルの天井に、何かがとまっているのに気づきました。道路の建築限界が4.5mなので、それ以上の高さがあります。望遠で撮りましたが、薄暗いのと手振れとで画像は鮮明ではありません。

『蛾の生態標本図鑑』の写真と見比べていき、オオネグロウスベニエダシャクにたどりついきました。しかし、非常によく似たネグロウスベニナミシャクとは前翅の裏面を見ないとわからないようなので、(?)です。

ちなみに、富山県にはオオネグロウスベニナミシャクもネグロウスベニナミシャクも生息しているようです(ウェブサイト『富山県産蛾類博物館』参照)。


《トンネルの天井にとまっていたオオネグロウスベニエダシャク? 2022/10/29》


《トンネルの天井にとまっていたオオネグロウスベニエダシャク? 2022/10/29》


《トンネルの天井にとまっていたオオネグロウスベニエダシャク? 2022/10/29》

※ クリスマス寒波がテレビニュースなどで報じられると、東京にいる息子などからは、心配するメールが届きます。
  幸い、我が家のある富山東部(の南部)は、昨日の朝は10㎝ほどの「べた雪」。これに対し、同じ富山でも西部の高岡では52㎝の大雪。雪雲の流れ込み次第で、積雪の状況は大きく変わります。(50年ほど前、勤め始めたころは、クリスマス寒波がくると80㎝ほど積もるのがふつうでした。洋菓子店の前に山のように並べられたクリスマスケーキを横目に、雪道に足をとられながら家路を急いでいたような記憶があります。)
  今回の寒波ではあまり積もりませんでしたが、冬はこれから。老いの身には雪かきはこたえるので、ほどほど(50㎝くらいまで)にしておいて欲しいと願っています。

※ 市立図書館から12月24日(土曜日)に借り出してきた本です(妻の借りた本が含まれています)。
   1 『クロクサアリの秘密ー行列するのはなぜ?ー(ふしぎ発見シリーズ⑦)』(山口進・写真文)
   2 『数学の贈り物』(森田真生・著)
   3 『わたしのもう一つの国ーブラジル、娘とふたり旅ー』(角野栄子・著)

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コバネヒメギス?♀(幼虫)(富山市新名)

2022-12-24 05:52:39 | 昆虫類

2022年6月中旬の観察記録です。

北陸自動車道と交差する道路のトンネルの壁に、茶色のキリギリスの仲間がとまっていました。翅がなく産卵管が目立ちます。ヒメギスの幼虫だろうと思っていましたが、成虫になっても翅が短く幼虫と間違えることもあるコバネヒメギスも似ています。

念のため写真をよく見ると、小さな翅芽のようなものが見えたので、ウェブサイトなどでヒメギスとコバネヒメギスの幼虫の写真などを比べてみましたが、よくわかりません。

昆虫に詳しいNさんに写真を見てもらうと、コバネヒメギス♀の終齢幼虫ではないかということでした。 

ウェブサイト『多摩川@Juku/バッタ図鑑』では、コバネヒメギスについて次のように説明されています。「20-40mm。極端に短く折り重なった翅がある。複眼の近くにも白紋が、ヒメギスに比べると太長く明瞭に見える。腹部の下側が淡い黄緑色。小さく「チチッ チチッ チチッ」と鳴く。」
「やや乾燥した、オギやツルヨシなどの背の高い河原薮とその周辺。卵で越冬、6月下旬頃に発生。」

腹部の下側の色を確認すれば、はっきりわかったのですが…。


《トンネルの壁にとまっていたコバネヒメギス幼虫♀ 2022/06/15》


《トンネルの壁にとまっていたコバネヒメギス幼虫♀ 2022/06/15》

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ハラビロカマキリ(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2022-12-22 05:52:16 | 昆虫類

本格的な積雪が始まる前の冬枯れの公園、生きものの姿を探しながら散歩していると、サクラの幹の2箇所でハラビロカマキリに出会いました。

今年、ハラビロカマキリに出会うのは、これが最後かもしれません。


《サクラの幹にとまっていたハラビロカマキリ① 2022/12/12》


《サクラの幹にとまっていたハラビロカマキリ① 2022/12/12》


《サクラの幹にとまっていたハラビロカマキリ① 2022/12/12》


《サクラの幹にとまっていたハラビロカマキリ② 2022/12/12》


《サクラの幹にとまっていたハラビロカマキリ② 2022/12/12》


《サクラの幹にとまっていたハラビロカマキリ② 2022/12/12》

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ハチノスタケ?(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2022-12-20 06:26:34 | キノコ

枯れたため伐採されたコブシの切り株に、くすんだ朱色のキノコが生えていました。管孔が細長いハチの巣状なのでハチノスタケかなと思いますが、自信はありません。


《コブシの切り株に生えていたハチノスタケ? 2022/12/12》


《コブシの切り株に生えていたハチノスタケ? 2022/12/12》


《コブシの切り株に生えていたハチノスタケ? 2022/12/12》

※ 強い冬型の気圧配置となり、12月中旬というのに東北~北陸(新潟県)を中心に大雪が降っています。でも、富山地方(12月14日初雪)は雪雲の流れから少しそれていて、昨夜10:00の段階で積雪20cm。生活に支障が出るような状況ではありません。これから本格的な冬。すぐにクリスマス寒波が来そうですが、大雪にならないよう願っています。


《散り残ったエゴノキの枯葉に積もった雪 2022/12/18》


《咲き始めたロウバイの花に積もった雪 2022/12/18》

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モズ(速贄)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2022-12-18 05:25:59 | 鳥類

冬枯れの公園を、鵜の目鷹の目で生きものの姿を探しながら歩いていると、裸木となったカリンの短枝に2cmほどの黒っぽいものが刺さっているのに気づきました。モズの速贄です。

スタジオジブリの映像作品『風の谷のナウシカ』に登場する王蟲(オーム)のような感じの虫で、この公園でよく見かけるオオヒラタシデムシの幼虫だと思います(ただ、幼虫の腹部の末端にあるとされる尾状突起らしきものが見当たらないのが少し気になります)。


《カリンの短枝に刺されていたオオヒラタシデムシの幼虫(モズの速贄) 2022/12/12》


《カリンの短枝に刺されていたオオヒラタシデムシの幼虫(モズの速贄) 2022/12/12》


《カリンの短枝に刺されていたオオヒラタシデムシの幼虫(モズの速贄) 2022/12/12》

参考までに、別の場所で撮ったオオヒラタシデムシの幼虫の生きた写真を載せておきます。


《オオヒラタシデムシの幼虫(富山市太田南町) 2020/06/16》

※ 市立図書館から12月17日(土曜日)に借り出してきた本です(妻の借りた本が含まれています)。
   1 『冬尺蛾ー厳冬に生きるー』(中島秀雄・著)
   2 『今森光彦の心地いい里山暮らし12月』(今村光彦・著)
   3 『孤高の狩人 熊鷹』(真木広造・撮影監修) 
   4 『犬の本棚ー犬に寄り添い、犬を掘り起こす291冊ー』(高野一枝・編著)
   5 『いただきますの山ー昆虫食ガール 狩猟女子 里山移住の成長記録ー』(束元理恵・著)
   6 『90歳になっても、楽しく生きる』(樋口恵子・著)
   7 『やまと尼寺精進日記』(NHK「やまと尼寺精進日記」制作班・著)
   8 『少し嫌われるくらいがちょうどいい』(曽野綾子・著)
   9 『NHKニッポンの里山ーふるさとの絶景100ー』(今村光彦・監修写真)

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マダラスズ♀(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2022-12-16 06:15:53 | 昆虫類

一昨日(2022/12/14)は初雪、昨日も霙のような雪が降りましたが、その前の貴重な晴れ間に公園で散歩(生きもの探訪)。

昼前なのに斜めの陽があたるコブシの幹に、1cmに満たないような小さな虫がとまっているのに気づきました。ほっそりしたコオロギのような虫で、産卵管のある♀です。

「全体にやや灰色を帯びた黒」「歩脚の白い斑紋がよく目立つ」「頭はあまり大きくない」「♀の前翅は腹部の中央までしかなく、翅脈は平行に走る」という特徴が合致しそうなので、マダラスズ(ヒバリモドキ科)の♀だと思います。(ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/マダラスズ』参照)。

マダラスズは、本州では6月中旬~12月下旬まで成虫が見られるようです。


《コブシの幹にとまっていたマダラスズ♀ 2022/12/12》


《コブシの幹にとまっていたマダラスズ♀ 2022/12/12》

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ウスバフユシャク(交尾)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2022-12-14 04:27:47 | 昆虫類

この日(2022/12/12)は貴重な晴天。窓ガラス拭きなど新年・冬を迎える準備を切り上げ、11時ころから1時間半ほど富山市営農サポートセンターで散歩(生きもの探訪)してきました。

用水縁のさくら並木でウスバフユシャクを探していると、最後の1本のサクラの幹に、ちらちら飛ぶ薄茶色の小さな蛾が目に入りました(12:11~)。「ひょっとして?」とゆっくり近づくと、フユシャクのようです。翅がある2匹の蛾が、何かに執着するかのように飛んでいます。よく見ると、翅のない1匹の♀に、2匹の♂が交尾しようと懸命になっているところでした。このあと、1匹の♂がいなくなって2匹が交尾していましたが、フユシャクの交尾を見たのは初めてです。

ウスバフユシャクの仲間(シャクガ科フユシャク亜科Inurois属)のウスバフユシャク、クロテンフユシャクなど9種はよく似ていて見分けに自信はありませんが、「内横線がほぼ直角にカーブ」「外横線がクロテンフユシャクほど角ばらない」「外横線の後方が白く縁取られる」などの特徴と照らし合わせると、ウスバフユシャクではないかと思います。

ウスバフユシャクについて、ウェブサイト『日本産フユシャクWEB図鑑』では次のように説明されています。
「山地にも平地にも全国的に産する普通種。北海道や東北では11月から見られ、年内に終わる。平地では12月から出現し、2月まで見られる。
だが関東でも山地では出現時期は早まる。多数の食樹が知られ、各地で多産するのでInurois属で最も観察しやすい種の一つである。
斑紋や変異幅は大きく、近似種と混同される可能性もある種でもある。」


《すっかり葉を落とした用水縁のサクラ並木 2022/12/12》


《サクラの幹で1匹のウスバフユシャク♀に交尾を迫る2匹の♂  2022/12/12》


《サクラの幹で1匹のウスバフユシャク♀に交尾を迫る2匹の♂  2022/12/12》


《サクラの幹で1匹のウスバフユシャク♀に交尾を迫る2匹の♂  2022/12/12》


《サクラの幹で1匹のウスバフユシャク♀に交尾を迫る2匹の♂  2022/12/12》


《サクラの幹で1匹のウスバフユシャク♀に交尾を迫る2匹の♂  2022/12/12》


《サクラの幹で交尾するウスバフユシャクの♂♀  2022/12/12》


《サクラの幹で交尾するウスバフユシャクの♂♀  2022/12/12》

この日の午後は、何故か(理由はわかっていますが…)高揚感にあふれ、満ち足りていました。ウスバフユシャクの♀との再会だけでなく、交尾の場面にも遭遇できたからです。
来年には後期高齢者の仲間入り、そんな年になっても、子どもの頃と同じようにワクワクできるなんて幸せだなとつくづく思います。レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー(The Sense of Wonder)』です。他人から見れば、眼にも入らないくらいの、何の価値も見いだせないような小さな生きものの営みに出会えたことで嬉しくなり、家族にもちょっとだけ寛容になる自分がいました。

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コバネイナゴ(交尾)(富山市小杉)

2022-12-12 05:14:59 | 昆虫類

2022年10月下旬の観察記録です。

自転車で北陸自動車道沿いを散歩してると、フェンスに絡まったクズの葉の上でイナゴが交尾していました。

♂の翅は後腿節端を越えていますが、翅は端に向かって幅広くなっていないようなので、コバネイナゴかなと思います。

『とやまサイエンストピックス/再発見ーハネナガイナゴー』(2016年9月)によると、富山県内では 80 年ほど前の記録があるだけだったハネナガイナゴ(富山県のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅰ類)が、富山県西部の丘陵地に隣接する水田で再発見されているようです。県内でも、イナゴを見かけたら、ちょっと注意して観察すればいいのかも知れません。


《フェンスに絡まったクズの葉の上で交尾していたコバネイナゴ 2022/10/25》


《フェンスに絡まったクズの葉の上で交尾していたコバネイナゴ 2022/10/25》


《フェンスに絡まったクズの葉の上で交尾していたコバネイナゴ 2022/10/25》


《フェンスに絡まったクズの葉の上で交尾していたコバネイナゴ 2022/10/25》

※ 市立図書館から12月10日(土曜日)に借り出してきた本です(妻の借りた本が含まれています)。
   1 『小さな里山をつくるーチョウたちの庭ー』(今村光彦・著)
   2 『偶然の散歩』(森田真生・著)
   3 『落合陽一34歳、「老い」と向き合う』(落合陽一・著)

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フトジマナミシャク(富山市布市)

2022-12-10 04:23:06 | 昆虫類

二十節気の大雪(12月7日)も過ぎ、冷たい時雨の日が続いていて、なかなか散歩ができません。

やっと雨の止み間を見つけ、自転車でいつものコースを散歩しました。予想どおり虫の姿はほとんどありませんでしたが、北陸自動車道と交差する道路のトンネルの壁に、小さなシャクガがへばりつくようにとまっているのに気づきました。

帰宅後、写真をもとに名前調べ。ウェブサイト『東京お気楽カメラ/12月の蛾』に掲載された蛾の写真を見ていくと、よく似た蛾がいて、「いずれもフトジマナミシャクと推定。この蛾は11月くらいからよく目にするようになった…翅を広げた状態で20mm幅程度…まあ地味目な蛾ですね。」と紹介されていました。

トンネルの壁にとまっていた蛾も、「暗褐色の波状帯があり」「翅の外縁はうすい褐色で」「やや不明瞭な2対の暗褐色の紋がある」ことなどから、フトジマナミシャクではないかと思います。


《トンネルの壁にとまっていた 2022/12/09》


《トンネルの壁にとまっていた 2022/12/09》


《トンネルの壁にとまっていた 2022/12/09》

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ドバト(富山市小杉)

2022-12-08 05:21:09 | 鳥類

2022年11月下旬の観察記録です。

北陸自動車道のすぐそばに、富山市農協中部ライスセンターの建物があり、ふだんは数羽のカラスやスズメを見かける程度です。

コメの収穫の時期には、農家の人々が持ち込んだ籾を籾摺りするので、周囲にはもみ殻が大量に捨てられています。捨てられている籾殻の山に、たくさんのドバトやスズメが集まっていました。籾殻に米粒などが残っているので、それを目当てに集まってくるのです。


《籾殻に集まってきていたドバト 2022/11/20》


《籾殻に集まってきていたドバト 2022/11/20》


《籾殻に集まってきていたドバト 2022/11/20》

※ 丸山宗利著『カラー版昆虫学者、奇跡の図鑑を作る』(幻冬舎新書)を図書館から借りてきて読んでいます。『学研の図鑑LIVE 昆虫』制作の過程を紹介したもので、 裏表紙には次のように書かれています。
「『図鑑御三家』の一角をなす有名昆虫図鑑の監修を任され、著者は理想に燃えた。『子供たちのために死んだ虫(標本)ではなく生きたままの虫を撮って載せたい!』そんな学習図鑑は前代未聞だ。目標2000種、期限は1年、撮影はプロではなく全国の昆虫愛好家――最高難度のプロジェクトが始まった。相次ぐ問題、積み重なる疲労、ピリつく人間関係……、だがついに日本全国7000種の生体を撮影、学習図鑑史上最多となる2800種掲載の奇跡の図鑑ができてしまった。これは無謀な挑戦に命を燃やした虫好きたちの、全記録だ。」
  さらに、新版に合わせて新たに製作された完全オリジナルの本格的なDVDが付いて、値段は2,420円。
  さっそく、この奇跡の図鑑、『学研の図鑑LIVE 昆虫』を図書館から借り出してきました。
  生きたままの虫を載せた図鑑は、文一総合出版『ポケット図鑑日本の昆虫①、②』『ハンドブック・シリーズ』、メイツ出版『蛾の生態標本図鑑』などいくつもありますが、イシノミ目、シミ目、カゲロウ目、ハサミムシ目、カワゲラ目、ガロアムシ目、カジリムシ目、アザミウマ目、アミメカゲロウ目など他の図鑑ではあまり取り上げられていない仲間も生体写真で載せられています。
  「置く場所がない」「買うお金が…」「残された家族が処分に困る」など理由をつけ、本は原則として買わないことにしていますが、この本は(しばらく熱を冷ましてから)買おうかなと思っています。
  日本だけでも3万数千種が知られているという昆虫、無理な注文ですが、この本1冊さえあれば他はいらないという本あるといいのですが…。
  余談ですが、私は、少し前まで児童生徒向けの「科学のアルバム」のような本の方が生きものの知りたい情報が載せられているので、(少々気後れしますが)図書館では児童生徒向けコーナーで本を探すのが好きでした。(最近は一般向けの本も充実してきています。『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』『虫のしわざ観察ガイド』『手すりの虫観察ガイド』など。)


《丸山宗利著『カラー版昆虫学者、奇跡の図鑑を作る』(幻冬舎新書)》


《丸山宗利監修『学研の図鑑LIVE 昆虫』(学研プラス)》

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イチモジフユナミシャク(寺家公園/富山市[大沢野町]寺家)

2022-12-06 06:02:28 | 昆虫類

前後2週間ほどのうち、雨傘マークのついていないのはこの日だけという土曜日(2022/12/03)、朝の2時間ほど寺家~猿倉山方面に出かけてきました。

公園のトイレは、まだ雪囲いされていなかったので利用できましたが、きれいに掃除されて生きものの姿は見当たりません。

念のためにと外壁などにとまっていないか見ていると、窓ガラスに茶色の翅に一筋の焦げ茶色の線が目立つシャクガがとまっていました。この線の上には一対の黒点もあります。

この時期だからフユシャクだろうと、ウェブサイト『日本産フユシャクWEB図鑑』などを参考に調べ、イチモジフユナミシャクだろうとしました。


《窓ガラスにとまっていたイチモジフユナミシャク♂ 2022/12/03》


《窓ガラスにとまっていたイチモジフユナミシャク♂ 2022/12/03》

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ナミスジフユナミシャク?(猿倉山森林公園/富山市[大沢野町]舟倉)

2022-12-05 06:05:16 | 昆虫類

前後2週間ほどのうち、雨傘マークのついていないのはこの日だけという土曜日(2022/12/03)、朝の2時間ほど猿倉山方面に出かけてきました。

キャンプブームでグリーンシーズン中は何時出かけてもテントが張ってあったキャンプ場も冬期休業中で、トイレ入り口は枯葉が舞い込まないよう高さ4~50cmほどまで雪囲いの板がはめこんでありました。

用を済ませてトイレからでようとすると、出口の壁に小さな蛾が1匹とまっていました。灰褐色~暗褐色で前翅には波状の帯があるシャクガです。

この時期だからフユシャクだろうと、ウェブサイト『日本産フユシャクWEB図鑑』を参考にナミスジフユナミシャクとしましたが、(情けないことに)同定に自信はありません。
同サイトには、「北海道から九州まで生息する普通種。平地から高地まで広く産する。関東平地では12月下旬から1月下旬にかけて出現する。…
雄の翅形は幅広く、丸みを帯びる。斑紋に変異は多少あるが、クロオビフユナミシャクのように翅頂から黒状線が出ることはない。…雄は翅を立てて止まる個体も少なくない。」と説明されていました。


《トイレの壁にとまっていたナミスジフユナミシャク? 2022/12/03》


《トイレの壁にとまっていたナミスジフユナミシャク? 2022/12/03》


《トイレの壁にとまっていたナミスジフユナミシャク? 2022/12/03》

2022/12/03の富山県内の朝は、放射冷却で冷え込みが厳しく、富山地方気象台は初霜を観測と発表(平年より8日、昨年より4日遅い)。猿倉山森林公園でも、落ち葉などに霜が降りていて、素手の手がかじかむほどでした。


《猿倉山森林公園の落ち葉などに降りていた霜 2022/12/03》

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