公衆トイレの壁に、トックリバチの仲間の土の巣が付いていました。
建物の壁面に作られていたので、ミカドトックリバチの巣ではないかと思います。
《公衆トイレの壁に付いていたトックリバチの仲間の巣 2017/04/28》
《公衆トイレの壁に付いていたトックリバチの仲間の巣 2017/04/28》
公衆トイレの壁に、トックリバチの仲間の土の巣が付いていました。
建物の壁面に作られていたので、ミカドトックリバチの巣ではないかと思います。
《公衆トイレの壁に付いていたトックリバチの仲間の巣 2017/04/28》
《公衆トイレの壁に付いていたトックリバチの仲間の巣 2017/04/28》
河川敷をイラガの繭を採集しながら歩いていると、ノイバラの茂みに何か白いものが目立ちました。近づいてみると、白いものに何かの幼虫が集団でいます。一応写真だけ撮って、後で調べることにしました。
ウェブサイトで心当たりを調べて、オビカレハの幼虫にたどりつきました。
オビカレハは、公益社団法人農林水産・食品産業技術振興会のウェブサイトによると「サクラやウメの枝の股のところに、テントのように糸を張って群がっている毛虫がよく見られます。 これがオビカレハというガの幼虫で、そうした習性からテンマクケムシまたはウメケムシとも呼ばれています。年1回発生し、卵で越冬し、 幼虫は3~4月の発芽前に孵化します。幼虫の成長にともなってテントの規模も大きくなりますが、やがて集団生活を解消して単独で行動するようになります。 老熟幼虫は体長60mm内外に達し、5~6月に食樹の葉や付近の石塀などに黄色のマユを作ってサナギになります。2週間くらいで成虫が羽化し、 食樹の細枝に卵を指輪上に生みつけます。食性の範囲は広く、サクラやウメのほか、モモ、リンゴ、ヤナギ、バラなども加害し、 一般家庭の庭でも普通に見られます。カレハガ科の仲間には前述のマツカレハのように有毒の種類もありますが、この毛虫は無毒…」だそうです。
オビカレハの卵は、 子ども向けの科学書などでも卵の例として写真などで紹介されていることが多いので、一度見たいと思っていましたが、これまで見たことはありません。冬にこのあたりを調べようかと思っています。
《ノイバラに作られたオビカレハ中齢幼虫のテント 2017/04/21》
《オビカレハの中齢幼虫 2017/04/21》
芽吹いたエノキの枝の上で二紋型のナミテントウが交尾していました。
ナミテントウの斑紋には遺伝的多型があり、北に行くほど紅型が、南に行くほど二紋型が多いとされていました。最近は北でも二紋型の割合が増えているようで、原因は地球温暖化とも言われているようです。2011年1月に、頼成の森のバーベキュウ台で集団越冬していたナミテントウを調べたときには、715頭のうち531頭(74.3%)が二紋型でした。
《エノキの枝の上で交尾するナミテントウ 2017/04/21》
訂正(2018/10/24) このブログの内容を訂正します。
2017/04/21にここで見つけたウスバカマキリではないかと思われたカマキリの卵鞘の一つを、孵化した幼虫を確認するため持ち帰っていました。しかし、孵化した幼虫には体などに散在するはずのウスバカマキリ幼虫に特有の黒い模様が見当たらず、残念ながらコカマキリの卵鞘だったようです。
《ウスバカマキリ幼虫に特有の散在する特有の黒い模様が見当たらなかった孵化幼虫 2017/05/29》
神通川河川敷のウスバカマキリのものらしき卵鞘については、2016/03/25のブログで紹介しました。その年の秋、成虫の確認に出かけましたが、早春とは異なり藪がひどく様相が一変し、 場所も特定できず、成虫は確認できませんでした。
今春、再度ウスバカマキリの卵鞘の確認にでかけたところ、数か所で石の下から複数の卵鞘を確認できました。富山市科学博物館の岩田さんに現物を見ていただいたところ、ウスバカマキリの卵鞘のようだが正確には成虫を確認する必要があるとのことでした。
やはり、今秋、ウスバカマキリ成虫の確認に再挑戦しなければならないと思います。
http://blog.goo.ne.jp/1948goodspring/e/f18611bbabbf5e1e1dd71f19a74597a5
《ウスバカマキリのものらしき卵鞘が確認できた河川敷 2017/04/21》
《ウスバカマキリのものらしき卵鞘 2017/04/21》
神通川の河川敷に転がる倒木で越冬中の昆虫については、コクワガタ(2017/03/21)とヒメマイマイカブリ(2017/03/22)を紹介しましたが、今回はクロナガオサムシです。
このオサムシについては、似た種との区別が(自分にとって)なかなかできないので保留していましたが、別の要件で訪れた富山市科学博物館で岩田さん(根来さんの後任)に見ていただいてクロナガオサムシとしました。
http://blog.goo.ne.jp/1948goodspring/e/1bd7a437c9a6d53198acefcba971d037
http://blog.goo.ne.jp/1948goodspring/e/7fb23fcb1f90d5e4faed44c8b520c67c
《倒木中で越冬するクロナガオサムシ 2017/03/20》
《倒木中で越冬するクロナガオサムシ 2017/03/20》
ギシギシの葉が葉脈を残して食べ尽くされていました。黒いイモムシがたくさんついていたので、コガタルリハムシだと思います。
コガタルリハムシは、「春、(越冬した)成虫は食草の葉裏に固めて産卵する。幼虫は葉を食べて育ち、成長すると土中に潜って蛹化する。」(『ハムシハンドブック』)ようです。
《葉脈を残して食べられたギシギシの葉 2017/04/25》
《ギシギシの葉を食べるコガタルリハムシ 2017/04/25》
セグロアシナガバチが、木製ベンチや枯れ木で巣材集めをしていました。
《木製ベンチで巣材を採集するセグロアシナガバチ 2017/04/24》
《枯木で巣材を採集するセグロアシナガバチ 2017/04/24》
《枯木で巣材を採集するセグロアシナガバチ 2017/04/24》
ケヤキの樹皮は、成長につれて鱗片状に剥がれるようになります。この剥がれかかった樹皮を見かけると、ついつい剥がして、裏側に何か潜んでいないか覗いてみたくなります。潜んでいる虫たちにとっては、迷惑な話です。
今回出てきたのは、ヤモリでした。ここで越冬していたのでしょうか?お腹が妙に膨らんでいるような気がします。
《ケヤキの樹皮の下に潜んでいたヤモリ 2017/04/22》
《ケヤキの樹皮の下に潜んでいたヤモリ 2017/04/22》
ケヤキの根元には、スミレの花が咲いていました。
《ケヤキの根元に咲いていたスミレ 2017/04/22》
朽ち木を見かけると、中に面白いものが潜んでいないかと崩してみたくなります。河川敷に流木を集めた所があり、いい具合に腐朽が進んだものもありました。
ゲジの仲間は動きが早く、種名もわからないと思い込んでいたので写真はパスしていましたが、今回は図書館から借りてきた「落ち葉の下の小さなハンドブック」がありました。崩した朽ち木からでてきたゲジの仲間は、「背面全体に3本の黒い線が入り、背板の後縁中央に2つの点のような橙色部が入」っていたので、ゲジだと思います。
虫好きでも虫が好かないものはいるようで、養老孟司さんは「ゲジが最大限に嫌い」(『私の脳はなぜ虫が好きか?』)だそうです。ちなみに、私はゲジはそれほどでもありませんが、昆虫のなかではガやゴキブリが苦手です。
《朽ち木の中からでてきたゲジ2017/04/21》
河川敷にあるかっての桑畑?は、何故かカタツムリが多いような気がします。この林の中でオオケマイマイを見たのは初めてですが、このオオケマイマイは殻だけでした。
オオケマイマイがいる以上、単なるケマイマイというカタツムリがいるのかも知れませんが、よくわかりません。
《オオケマイマイの殻 2017/04/16》
この周辺ではウスバシロチョウをよく見かけます。ムラサキケマンの花が咲きだしましたが、ウスバシロチョウの飛ぶ姿はありませんでした。飛び始めるのは、ゴールデンウィークの頃でしょうか?
《咲き始めたムラサキケマン 2017/04/16》
水を張った水田の田起こしが始まると、トラクターの後からサギやカモメ、カラスなどの仲間が掘り起こされた土の中から出てくる餌を求めて集まってきます。
常願寺川の扇頂部に近い水田では、田起こしをするトラクターの周りに、カモメが集まって餌を探していました。1羽のカモメの捕った餌を見ると、ミミズでした。
カモメの仲間は似た種類が多く、見分けるのは苦手です。このカモメは、「➀嘴は黄色で赤点がない、②足は黄色、③目は黒色、④初列風切羽の先は黒色で白斑がある」ことなどから、(種としての)カモメだと思います。
《春になり田起こしのためにトラクターが入った水田 2017/04/18》
《耕した土の中から出てくる餌を目当てに水田に集まるカモメ 2017/04/18》
《ミミズを捕ったカモメ 2017/04/18》
富山市内は、前線を伴った低気圧が発達しながら日本海を北東へ進んでいるため、昨夜からの雨は止みましたがフェーン気味の南西の風が強く、寒冷前線の付近には面白い雲ができています。
少し高いところからこの雲の様子を見ようと、立山連峰のビューポイント、旧大山町の高台に弁当を持って出かけました。肝心の雲は、距離が離れているためか、遠くの雲海のようで、期待したような迫力はありませんでした。
《富山平野にかかる寒冷前線の雲 2017/04/18》
この常願寺川の河岸段丘崖のあたりは、ニホンザルの群れに出会う確率の高いところです。この日もそれを期待していましたが、期待どおりに現れてくれました。みずみずしい若葉や花などに満腹したのか、ふさふさの冬毛のサルたちがのんびり毛づくろいをしていました。
《毛づくろいするニホンザルの母子 2017/04/18》
《見張りをするニホンザル 2017/04/18》
もう少し迫力のある雲の写真が撮れないかと、空港そばにあるスポーツ緑地に出かけ直すと、まさしく寒冷前線の前線にあたるようで気温が下がり霧雨も降ってきました。神通川の上にかかる雲は、青空との境界もはっきりしており、サーファーにのしかかる大波のようでした。
《青空との境界のはっきりした寒冷前線境界の雲 2017/04/18》
《前線に沿って発生した大波のように見える雲 2017/04/18》
駐車場の水たまりで、今年もツバメが巣作りのための土などの材料を集めていました。
気象庁の今年のツバメ初見は、富山では3月29日、ここではでは4月3日でした。
http://blog.goo.ne.jp/1948goodspring/e/63c34398b1e937feda23e0029c7d1dc6
《駐車場の水たまりで巣作り材料の土などを集めるツバメ 2017/04/17》
《駐車場の水たまりで巣作り材料の土などを集めるツバメ 2017/04/17》
《駐車場の水たまりで巣作り材料の土などを集めるツバメ 2017/04/17》
子ども頃は、よく春の麦畑でヒバリの巣を探して遊んでいました。今でも、この季節、ヒバリが囀るところでは、自然と巣を探してしまいます。
時間つぶしに久しぶりに訪れた神通川緑地公園でも、眼が自然にヒバリの動きを追っていました。入り込んだヒバリが、なかなか出てこない小さな草むらがあり、「これは!?」と静かに近寄ると、ヒバリが抱卵していました。卵数は3個でした。
日本野鳥の会は、野鳥保護のため、「野鳥撮影のマナー7か条」を呼びかけています。
1 野鳥の巣には近づかない
2 野鳥を追い回さない
3 珍鳥や人気の鳥の情報を公開しない
4 周囲の人や撮影場所選びには十分な配慮をする
5 餌付けや環境改変は行わない
6 自然にやさしいマナーを心がけよう
7 ストロボは使用しない
今回は、1に反して巣に近づいてしまいました。(ヒバリに迷惑をかけてしまい、少し反省しています。)
ヒバリは、「灰白色有斑の卵を3、4個産み、雌だけが約11、12抱卵」(『日本の野鳥ー巣と卵図鑑』)します。
《草むらの中のヒバリの巣 2017/04/15》
《卵を抱くヒバリ♀ 2017/04/15》
《ヒバリの巣の中の卵 2017/04/15》
(2013年5月下旬の観察記録です。)
2017/04/09に投稿したムカデの種類は布村さん(元富山市科学博物館)に教えていただきましたが、以前に撮ったムカデやヤスデの写真(2013年の6枚)が整理せずに放置してあることを思い出し、再度布村さんに写真を見ていただきました。この結果をご紹介します。
最終回は、樹木園のキシャヤスデと思われるヤスデです。撮影は4年ほど前のことなので、詳しい状況はほとんど憶えていませんが、当時は枯れ木の樹皮下に潜む生きものに興味を持ち始めたころで、下の写真は枯損し伐採されたアカマツの樹皮下に潜んでいたものだと思います。
ムカデやヤスデなどマイナーな動物について一般向けの図書はないのではないかと思っていましたが、昨日図書館から借りた「落ち葉の下の小さな生き物ハンドブック」には、ムカデやヤスデだけでなくミミズ、カタツムリ、ワラジムシ、トビムシ、ゴキブリ、カニムシ、ザトウムシなどマイナーであまり好まれない(即ち嫌われている)小動物が紹介されていました。
《キシャヤスデ 2013/05/31》