やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

ヤマシロオニグモ?(立山山麓家族旅行村/富山市[大山町]本宮)

2024-08-18 02:45:27 | クモ類

ときどき雷雨がある不安定な天候で、夕方から予定を変更して全天候型(テントの下)のバーベキュウコーナーでバーベキュウをしました。

陽が沈んでいく中、テントの支柱を頻繁に行き来するクモがいました。夜に向けて網を張り始めたところのようでした。腹部の茶褐色の模様が、ヤマシロオニグモのアトグロ型♀の模様に似ていました。

翌朝、網の様子を確認するつもりでしたが、忘れてしまい、確認できませんでした。


《バーベキュウコーナーのテント支柱に網を張り始めたヤマシロオニグモ? 2024/08/14》


《バーベキュウコーナーのテント支柱に網を張り始めたヤマシロオニグモ? 2024/08/14》


《バーベキュウコーナーのテント支柱に網を張り始めたヤマシロオニグモ? 2024/08/14》

 

※ 市立図書館から8月17日(土曜日)に借り出してきた本です(妻の借りた本が含まれています)。
   1 『都会の鳥の生態学ーカラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰ー』(唐沢孝一・著)
   2 『昆虫の交尾は、味わい深い…。』(上村佳孝・著)
   3 『黒部の谷の小さな山小屋』(星野秀樹・写真文)

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クサグモ(富山県中央植物園/富山市[婦中町]上轡田)

2024-08-03 12:06:35 | クモ類

小さな流れに掛けられたコンクリートの橋の下を覗くと(こういう構造物があると、つい何かいないかと覗き込んでしまいます)、クモが不規則な巣を張っており、クモの姿も見えました。体をのりだしてなんとかクモの写真も撮りました。

色形、模様などをもとに、『クモ ハンドブック』の写真と見比べていき、たどりついたのがタナグモ科のクサグモです(自信はありませんが…)。クサグモは、「都市部から山地にまで広く分布し、林縁や生垣などにシート状の網と、不規則な網が組み合わさった棚網を作る。ふだんはシート網の上にあるトンネル状の住居に潜み、食事もその中で行う。」と説明されていました。


《橋桁に巣を張るクサグモ 202407/26》


《橋桁に巣を張るクサグモ 202407/26》

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ネコハエトリ?(布瀬南公園/富山市布瀬南)

2024-02-27 05:49:03 | クモ類

今年の2月に見かけた生きものなどを紹介しています。

暖かくておだやかな午後、妻と布瀬南公園と土川の土堤を散歩しました。愛犬とも一緒によく散歩した道です。家族連れなどで賑わっています。

生きものの姿はほとんど目に入らないので、プラタナスの幹などを見てまわりました。

プラタナスの幹に、1㎝に満たない大きさのハエトリグモの仲間がいました。腹部が明るい茶色と特徴的だったので、名前は調べればすぐにわかると思いました。

帰宅後、あまり鮮明ではない写真をもとに、ネットや「ハエトリグモハンドブック」で絵合わせ的に調べました。初めに似ていると思ったのは、「ホオジロハエトリ」。でも、説明文を読むと、本州の高地と北海道にしか生息していないというので、これは違いました。
何度か写真を見直して、自信はありませんが、いちおう「ネコハエトリ?」に落ち着きました。ハエトリグモの仲間では、もっともよく目にするもののようです。斑紋の大小・濃淡や体色の変異が大きいようなので、色や形だけで種を見分けるのはむずかしそうです。

ウェブサイト『2010.日本産ハエトリグモ写真と解説による同定図鑑』には、次のように解説されていました。「ネコハエトリの生活史:神奈川県ではオスは4月上旬から成体だが、メスは半月ほど遅れる。オスは5月上旬まで生残。メスの産卵は6月下旬、出のうは7月下旬。雌雄とも亜成体7齢で越冬する。8齢で成体。」

ハエトリグモについては、以前、図書館の新刊書からなんとなくハエトリグモの写真集を借り出してきたことがありました(大きく、丸く、色とりどりに輝く瞳をとらえた写真が満載の『世にも美しい瞳 ハエトリグモ』だったかも知れません)。一般的にはゴキブリやガなどとともに嫌われ者のクモの写真集が出版されていることが、ちょっと不思議でした。ハエトリグモはクモの中でも特別のようで、文一総合出版のハンドブックシリーズにもハエトリグモがありました。


《プラタナスの幹の上のネコハエトリ?♀ 2024/02/12》


《プラタナスの幹の上のネコハエトリ?♀ 2024/02/12》


《プラタナスの幹の上のネコハエトリ?♀ 2024/02/12》

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ナガコガネグモ♀(富山県中央植物園/富山市[婦中町]上轡田)

2024-01-18 06:39:48 | クモ類

2003~2009年に、富山県中央植物園で見かけた生きものを、紹介しています。

今回はクモ類のナガコガネグモです。

ナガコガネグモは、大きな円網を張る大型のコガネグモの仲間で、名前のとおり腹部がコガネグモよりも長くて見た目がスマートです。♀成虫の腹部の背面は黄色っぽく、細い褐色の横縞が多数入っています。やはり♂♀の違いが大きく、成体の体長は♀で20~25mm、♂は6~12mm、全体に雌成虫と形は似ていますが斑紋がはっきりしません。


《ナガコガネグモ♀ 2008/08/26》


《ナガコガネグモ♀ 2008/08/26》

※ 3月の中央植物園(3) 17年ほど昔の写真なので、状況は変わっていると思います。


《トウツバキ「一品紅」の花 2007/03/31》


《トウツバキ「獅子頭」の花 2007/03/31》


《トウツバキ「麻葉銀紅」の花 2007/03/31》


《バナナ(栽培品種)の花と実 2007/03/31》


《ヒメサザンカの花 2007/03/31》

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コガネグモ♀(捕食)(富山県中央植物園/富山市[婦中町]上轡田)

2024-01-17 06:36:32 | クモ類

2003~2009年に、富山県中央植物園で見かけた生きものを、紹介しています。

今回はクモ類のコガネグモです。

コガネグモは、大きな円網を張る大型の造網性のクモで、前回紹介したジョロウグモとともに最も広く知られているクモのひとつです。♂♀の違いが大きく、成体の体長は♀で20~30mmとクモとしては大型の部類ですが、♂は♀の1/5程度とはるかに小型で、体色は茶色一色です。

クモは常に網の中心にいて、前2対と後ろ2対の足をそれぞれそろえて真っすぐに伸ばし(配置はX字状)、頭を下に向けて止まります。網には、足の配置に合わせるように、糸の帯でできた白いジグザグの模様(「隠れ帯」または「白帯」)がつけられています。

また、コガネグモは、捕まえてきたクモをけしかけて喧嘩をさせるさせる「蜘蛛合戦」という遊びがされてきました。

(以上、ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/コガネグモ』参照)


《コガネグモ(円網の中心にとまり、隠れ帯がある)2007/06/19》


《網の中心に頭を下にしてとまるコガネグモ♀2007/06/19》


《コガネグモ♀の腹側 2007/06/23》


《コガネグモ♀の腹側 2007/06/26》


《アブラゼミを捕食するコガネグモ♀ 2007/08/15》


《アブラゼミを捕食するコガネグモ♀ 2007/08/15》

※ 3月の中央植物園(2) 15年ほど昔の写真なので、状況は変わっていると思います。


《マンサクの花 2009/03/03》


《ダンコウバイの花 2009/03/03》

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ジョロウグモ(捕食)(富山県中央植物園/富山市[婦中町]上轡田)

2024-01-16 05:56:39 | クモ類

2003~2009年に、富山県中央植物園で見かけた生きものを、紹介しています。

哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類の紹介が終わり、今回はクモ類のジョロウグモです。

ジョロウグモは、大きな円網を張る大型の造網性のクモで、コガネグモとともに非常によく知られています。♂♀の違いが大きく、成体の体長は♀で17〜30mmなのに対し、♂は6〜13mmと♀の半分以下です。(ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/ジョロウグモ』参照)


《ジョロウグモ♀ 2007/10/01》


《ジョロウグモ♀(赤丸内は♂) 2007/10/01》


《ジョロウグモ♀ 2008/10/12》


《獲物(ウラギンシジミ?)を捕らえたジョロウグモ♀(赤丸内は♂) 2008/10/07》


《獲物を捕らえたジョロウグモ♀ 2008/10/07》

※ 3月の中央植物園(1) 今回から3月の中央植物園です。15年ほど昔の写真なので、状況は変わっていると思います。


《オオイヌノフグリの花 2009/03/05》


《ミスミソウの花 2009/03/05》


《サンシュユの花 2009/03/05》

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ナガコガネグモ♀(富山市布市)

2022-10-20 04:20:08 | クモ類

北陸自動車道と交差する道路のトンネルの壁に、ナガコガネグモの♀がとまっていました。ナガコガネグモはコガネグモ科の造網性の大きなクモで、中型の垂直な円網に常に網の中央に頭を下にしてとまっています。この付近ではよく見かけるクモです。

このクモは、網ではなくトンネルの壁に、網にとまっているときと同じように下向きにとまっていました。飛んできた虫などが網にかかるわけでもないのに、何をしているのでしょうか、不思議です。

ちなみに、北陸自動車道と交差する道路のトンネルでは、同じように壁にとまっているコガネグモ♀を何度か見たことがあります。(2022/07/26のこのブログで紹介)


《トンネルの壁にとまっていたナガコガネグモの♀ 2022/10/11》


《トンネルの壁にとまっていたナガコガネグモの♀ 2022/10/11》

ナガコガネグモがトンネルの壁にとまっているのを見かけて、以前(2022/10/03)に別のトンネルの壁で見かけていた茶色の卵のうのようなものの正体がわかったような気がします。写真を見返すと、不規則な網状の足場の中に2cmほどの茶色い壺状のものがあり、ナガコガネグモの卵のうではないかと思います。

ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/ナガコガネグモ』に書かれていたナガコガネグモの卵のうに関する部分を引用します。
「産卵は大きな卵嚢を形成する。雌は草の間に不規則網状の足場を作り、直径2-3cmにもなる西洋なし型、坪状の卵嚢をつける。上面はくぼんで壺の口を形成するが、そののようなものに内側には丈夫な幕があり、内部は閉ざされている。壺内部には、クッションのような綿状の糸に包まれて、900個ほどの卵がまとめられている。」
「コガネグモなど、同属の他の種では、より扁平な卵嚢を形成する例が多い。それらでは不規則な多角形のシート二枚の間に卵が納められる。産卵の際は、まず片面の膜を糸で作り、その上に産卵して、それを覆うもう一枚の膜を作るようにする。その点、この種の卵嚢は一見では異質である。」(コガネグモの卵のうは、網の片隅にぶら下げられるようです。)


《トンネルの壁に着いていたナガコガネグモの卵のう? 2022/10/03》


《トンネルの壁に着いていたナガコガネグモの卵のう? 2022/10/03》

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アシナガグモ?(富山市布市)

2022-09-07 06:01:22 | クモ類

自転車で散歩していると。北陸自動車道と交差する道路のトンネルの壁に細長いものがとまっていました。壁際には幅4~50cmの用水が流れています。

近づいてよく見ると、前脚の長い細長い蜘蛛です。

見た感じでアシナガグモかなと思いますが、ヤサガタアシナガグモなど似た種もいるようなので、自信はありません。ちなみに、『クモ ハンドブック』によると、アシナガグモは「腹部背面の前方が盛り上がること」「腹部の覆面に一対の黄色い縦条があること」でヤサガタアシナガグモとは区別できるそうですが、よくわかりません(私の「同定の壁」です)。


《トンネルの壁面にとまっていたアシナガグモ? 2022/08/31》


《トンネルの壁面にとまっていたアシナガグモ? 2022/08/31》

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コガネグモ♀(富山市太田南町)

2022-07-26 05:37:00 | クモ類

北陸自動車道と交差する道路のトンネルの壁に、コガネグモの♀がとまっていました。コガネグモは造網性の大きなクモで、ほぼ円形に張った網にかかった獲物を食べています。

このときは、網ではなくトンネルの壁に、網にとまっているときと同じように、前2対と後2対の足をそれぞれそろえて真っすぐに伸ばしてX字状になってとまっていました。飛んできた虫などが網にかかるわけでもないのに、何をしているのでしょうか、不思議です。

ちなみに、このトンネルでは、以前に同じように壁にとまっているコガネグモ♀を見たことがあります。


《トンネルの壁にとまっていたコガネグモ♀ 2022/07/15》


《トンネルの壁にとまっていたコガネグモ♀ 2022/07/15》


《トンネルの壁にとまっていたコガネグモ♀ 2022/07/15》

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ヒラタグモ(捕食)(富山市布市~横内)

2021-12-30 05:45:20 | クモ類

9月上旬の観察記録です。

ヒラタグモの巣がいくつもある北陸自動車道と交差する道路のトンネルを自転車で走っているとき、一つの巣に動きを感じました。引き返して、見上げると、巣から出たヒラタグモが獲物を糸で包み込んでいるところでした。

アップで写しましたが、ヒラタグモが捕まえていた獲物は、何だかよくわかりませんでした。

トンネルの壁面は、トンネルの作られた斜面の延長なので、斜面の地表を歩いていたいろいろな生きものが迷い込んできます。コンクリートの壁面は、草も生えていないので、そうした生きものの観察には絶好の場所。トンネルがあると、いつも、壁を見るために往復しています。


《獲物を捕まえていたヒラタグモ 2021/09/03》


《獲物を捕まえていたヒラタグモ 2021/09/03》


《ヒラタグモに捕まえられていた獲物 2021/09/03》

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ヒラタグモ(卵のう)(富山市小杉~石屋)

2021-12-01 17:48:22 | クモ類

このあたりの北陸自動車道と交差する道路には、ヒラタグモの巣のあるトンネルがいくつもあります。これらの巣のほとんどは、コンクリート壁面のPコン穴とかセパ穴とか呼ばれる丸い窪みに作られています。

トンネルのコンクリート壁面に作られていたヒラタグモの巣の層を1枚めくると、親グモがおり、その下の層には白い卵のうが4~5個ありました。


《コンクリート壁面のPコン穴(セパ穴)に作られたヒラタグモの巣 2021/10/23》


《ヒラタグモの巣 2021/10/23》


《ヒラタグモの巣の層を1枚めくったところ 2021/10/23》


《ヒラタグモの親グモと卵のう 2021/10/23》

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ハエトリグモの一種(捕食)(神通川左岸河川敷/富山市[婦中町]塚原)

2021-09-19 05:28:03 | クモ類

河川敷に広がる草原のクズの葉の上で、ハエトリグモの一種と思われる小さなクモが、ヒメウラナミシジミを捕食していました。

ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/ハエトリグモ』(2021/09/19)によると、ハエトリグモは、「正面の2個の大きな目が目立つ小型のクモ。非常に多くの種類があり、世界で命名されている種が約6000、日本では105種が確認されている。いずれも比較的小型で足も長くないがよく走り回り、ジャンプも得意。歩きながら餌を探す徘徊性のクモ」だそうです。


《ハエトリグモの一種が捕食していたヒメウラナミシジミ 2021/09/12》


《ハエトリグモの一種が捕食していたヒメウラナミシジミ 2021/09/12》

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スジブトハシリグモ?(県森林研究所樹木園/立山町吉峰)

2021-01-02 08:51:32 | クモ類

池の岸近く、水草の葉の上に8本の脚をいっぱいに広げて、蜘蛛がとまっていました。水辺でよく見かけるハシリグモの仲間ので、スジブトハシリグモではないかと思います。

ウェブサイト『自然観察雑記帳/スジブトハシリグモ』によると、スジブトハシリグモは、「平地、山地に生息。池や沼の周囲、水田、河川などの水辺で多く見られ」、「背甲、腹部とも緑褐色で、両側に白色の細い縦条があ」り、「腹背の正中縦条の中に数対の白点があり、後半は波状にな」ります。


《水草の葉の上のスジブトハシリグモ? 2020/05/05》


《水草の葉の上のスジブトハシリグモ? 2020/05/05》

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コガネグモ♀(富山市石田~石屋)

2020-09-09 09:50:59 | クモ類

北陸自動車道と交差する農道のトンネル、このトンネルを何か生きものを見つけるだけのために往復しています。この日壁にとまっていたのは、コガネグモの♀。初めてこのトンネルの壁にとまっているコガネグモ♀に気づいたのは、2020/08/13。これ以来、同じトンネルで何度か、別のとんねるでも同じような状態で見かけています。

コガネグモは造網性のクモで、網にかかった獲物を食べて生きています。年1化で、初夏に成熟、成体は秋までに死亡するクモ。トンネルの壁に網を張っている訳ではないので、何のために壁にとまっているのか、どのようにして獲物を捕らえているのか、不思議です。ウェブサイトなどで調べても、このようなことは書いてありません。


《トンネルの壁にとまっていたコガネグモ♀ 2020/09/05》


《トンネルの壁にとまっていたコガネグモ♀ 2020/09/05》


《トンネルの壁にとまっていたコガネグモ♀ 2020/09/05》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 27/56 シオカラトンボ(秋・冬)

「シオカラトンボ」の副題は、「祖母が食べていた『塩豆』に似ていたです。シオカラトンボは、一番身近なトンボの一つで、盛夏を感じさせる虫。(なのに、どうして「秋・冬」の昆虫にいれてあるのでしょうか?)
私にとって、シオカラトンボは夏のトンボのイメージですが、『富山県のトンボ』(二橋亮ほか著)によると、シオカラトンボの終見日は11月4日で、意外にも晩秋まで見られるトンボのようです。写真のシオカラトンボは、10月半ばの朝、河原のススキの茎にとまっていたシオカラトンボ♂です。翅にびっしりと朝露が降りているので、ここで眠っていたのだと思います。 


《草むらのススキの茎にとまって眠っていたシオカラトンボ♂ 2018/10/16 神通川左岸河川敷》 

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アオオビハエトリ(県森林研究所樹木園/立山町吉峰)

2020-07-28 19:58:20 | クモ類

樹木園に行くと、必ずこの立ち枯れした枯木を見てきます。周囲の状況からすると、ヤマナラシの枯木ではないかと思いますが定かではありません。この日も、何種類かの生きものがこの枯木にきていました。

アオオビハエトリは、ハエトリグモ科の地上性のきれいなクモです。写真にはうまく写っていませんが、太くて黒い毛が多い第1脚をいつも高く上げています。頭胸部と腹部は暗緑色でわずかに金属光沢があり、腹部の中央に幅の広い黒い横帯があるのが目立ちます。このクモはアリを専門に食べます。(ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/アオオビハエトリ』2020/07/28参照)

この枯木には赤いテープで印がつけられており、早晩伐採処理されるものと思います。公園を管理する立場からすると、利用者が怪我などしないためには必要な措置だと思いますが、枯木は多くの生きものにとってはなくてはならないものです。伐採はしても、倒した木は隅のほうの利用者に害を与えないところに横たえておいてもらえると有難いのですが…。


《枯木の上を歩くアオオビハエトリ 2020/07/22》


《枯木の上を歩くアオオビハエトリ 2020/07/22》

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