キハダの幹に、ハラビロカマキリの卵鞘が産み付けられていました。
カマキリの仲間の卵鞘は、卵を包む厚いスポンジのようなもので、寒さや乾燥などから卵を守っています。卵鞘の大きさや形、産み付けられる場所は、種類によって異なっています。ハラビロカマキリの卵鞘は、木の幹や塀などに産み付けられます。
《ハラビロカマキリ(卵鞘) 2012/10/08》
キハダの幹に、ハラビロカマキリの卵鞘が産み付けられていました。
カマキリの仲間の卵鞘は、卵を包む厚いスポンジのようなもので、寒さや乾燥などから卵を守っています。卵鞘の大きさや形、産み付けられる場所は、種類によって異なっています。ハラビロカマキリの卵鞘は、木の幹や塀などに産み付けられます。
《ハラビロカマキリ(卵鞘) 2012/10/08》
事務所の傍のクルミの幹に、ヨコヅナサシガメの幼虫の集団を見つけました。ヨコヅナサシガメ(横綱刺亀)は、その名が示すように、日本では最も大きいサシガメの仲間です。ヨコヅナサシガメは移入種で、昭和初期に九州に入ってきたといわれています。
《ヨコヅナサシガメ(幼虫) 2012/10/08》
日当たりのよい花壇に、ヘビが横たわっていました。黒い縦縞模様があり、虹彩の色が赤っぽいので、シマヘビだろうと思います。
すぐ近くには、このヘビのものと思われる脱皮殻もありました。
《シマヘビ 2012/10/08》
《シマヘビ 2012/10/08》
《シマヘビの脱皮殻 2012/10/08》
秋もたけなわで、朝夕は急に気温が下がってきて、身の回りに生きものたちの姿が少なくなってきました。これからは、生きものたちの姿があふれていた時期に紹介できなかった生きものを、観察した時期とはだいぶずれていますが、紹介しようと思います(写真の下に記載した日時に注意してください)。
今回は、アトジロサビカミキリ?です。種名は、写真と図鑑などとの絵合わせで推定しているので、自信はありません。
アトジロサビカミキリは、上翅後半部の白色が目立つ1センチほどの小さなカミキリムシです。雑木林でよく見られ、いろいろな広葉樹の倒木に集まるそうです。
《アトジロサビカミキリ(交尾) 2012/07/23》
庭のシソの葉の上で、ヤマトシジミが交尾していました。ヤマトシジミは、人家の周辺でも幼虫の食草であるカタバミがあれば、ふつうに見られるシジミチョウです。
《ヤマトシジミ(交尾) 2012/10/06》
荒川沿いの未舗装の車道で、ヒメアカタテハが吸水していました。ヒメアカタテハは、秋になると目立つようになる、アカタテハに似たタテハチョウ科のチョウです。
世界各地に広く分布していますが、定着しているのは暖地だけで、富山県では、夏から秋にかけて飛来した個体が発生を数回くりかえしますが、越冬はできないようです。
《ヒメアカタテハ 2012/10/02》
公園のケヤキの幹の股、めくれあがった樹皮の下に、イラガの仲間が蛹化していました。幹に接している部分は少なく、楕円体に近いので、アオイラガの蛹ではないかと思います。アオイラガは、ふつう、幼虫の食樹近くの地表やごく浅い地中で蛹化するといわれています。
1ヶ月ほど前、公園のケヤキの幹をたくさんのアオイラガの老熟幼虫が下りているのを見かけています。地面を歩いている幼虫もいました。1週間ほどして、そのあたりの地面を掻き起こしてみましたが、アオイラガの蛹は見つかりませんでした。ただ、素手で半袖という無防備な状態で作業をしたことから、おそらくはアオイラガの毒刺毛のせいで、しばらくは手や腕のいた痛痒がとれませんでした。
アオイラガは、幼虫だけでなく、繭の表面やその近くにも幼虫の毒刺毛が散乱しており、刺されると痛痒がとれないので注意が必要です。
アオイラガによく似たヒロヘリアオイラガは、樹木の太い幹に同じような繭を着けますが、やや扁平で、集合して着いていることも多いようです。
《アオイラガ?の繭 2012/10/02》
《アオイラガ?の繭 2012/10/02》
ルリシジミやツバメシジミなどより少し大きなシジミチョウが、土手のススキの葉に止まっていました。近づいてみると、後翅の後端に黒斑が二つあるウラナミシジミでした。
ウラナミシジミは、富山県では夏から秋にかけて見られ、冬には越冬できずに死滅してしまいます。
《ウラナミシジミ 2012/10/02》
《ウラナミシジミ 2012/10/02》
秋もたけなわになり、夏の間はそれほど花を咲かせなかった西洋アサガオに、たくさんの花が咲くようになりました。この西洋アサガオの葉を、エビガラスズメの幼虫が食べていました。エビガラスズメの幼虫の食草は、ヒルガオ科の植物などです。
《エビガラスズメの幼虫 2012/10/01》
庭の片隅で、オオカマキリを見かけました。オオカマキリはチョウセンカマキリと似ていますが、
①前脚基節基部の斑紋が鮮やかでない②後翅の基部に大きな濃紫褐色班が目立つ
ことなどで見分けられるようです(『カマキリのすべて』)。
《オオカマキリ 2012/09/30》
《オオカマキリの前脚基節基部の斑紋 2012/09/30》
《オオカマキリの後翅 2012/09/30》
昨日は台風による雨風のため見ることができなかったイラガセイボウの産卵痕を、脚立に登って上から見ました。1ミリにも満たない孔が開けられていました。雨風の中、充分に孔を塞ぐことができているのか、少し心配です。来年、イラガセイボウが羽化するかどうか、楽しみです。
《イラガセイボウの産卵痕 2012/10/01》
《イラガセイボウの産卵痕 2012/10/01》