従来イノシシは雪に弱く北陸や東北には分布していないとされてきましたが、近年、多雪地にも急激に生息の場をひろげてきています。いつもの駐車スペースに車を停め、歩く準備をしていると、地元の方のような男性から、イノシシが非常に増えているので気をつけて歩いたほうがよいとのアドバイスを受けました。整備されているハナショウブ田の周囲には、イノシシ除けでしょうか、ロープに青い短冊がぶら下げてあります。
《ハナショウブ田の周囲のロープにぶら下げてあるイノシシ除け?の青い短冊 2016/03/26》
《ハナショウブ田の周囲のロープにぶら下げてあるイノシシ除け?の青い短冊 2016/03/26》
山道を歩き始めると、目線より下の枝に鮮やかな黄緑色のものがぶら下がっていました。ウスタビガの繭で、羽化した後のものです。あたりが緑の季節には、気がつくのがむつかしいだろうと思います(この繭に気づくのは、いつもこの季節です)。
ウスタビガはヤママユ科の蛾で、繭はその特徴的な形から「やまかます(山叺)」と呼ばれます。4月頃に孵化して成長、6月中旬に繭を作りその中で蛹となり、10月から11月頃に羽化、産卵してそのサイクルを終える昆虫です(ウィキペディア『ウスタビガ』参照)。
《小枝にぶら下がったウスタビガの蛹 2016/03/26》
《小枝にぶら下がったウスタビガの蛹 2016/03/26》
※ 本当は、このブログを見ていただいた方から、同定ミス、思い違いなどについて教えていただきたいのですが、厄介なことに巻き込まれるのが嫌で、これまで「コメントはいただかない」設定にしていました。しかし、しばらくの間「コメントをいただく」設定にしてみようと思います。