やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

アカスジオオカスミカメ?(金剛堂山東俣登山口/南砺市[利賀村]上百瀬)

2014-12-31 05:19:31 | 昆虫類

(6月上旬の観察記録です。)

黒と黄土色のすっきりした模様をした、細身で少し大き目のカメムシが、葉の上にいました。これだけはっきりした色や形をしているので、種名はすぐにわかるだろうと思っていましたが、なかなかわかりませんでした。今年紹介し残した生きものの写真を何度か見直ししているうち、このカメムシについても、似ているものにたどりつきました。カスミカメムシ科のアカスジオオカスミカメです。

アカスジオオカスミカメは、体長5ミリ程度のものが多いカスミカメムシ科のなかでは体長15ミリほどと大きく、世界最大級の大きさだそうです。また、色彩も変異が大きいようで、どうりで絵合わせではなかなかあてはまる種にたどりつけなかったわけです。

《アカスジオオカスミカメ 2014/06/16》

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アカエグリバ(富山市)

2014-12-29 08:21:47 | 昆虫類

車庫の中に枯葉に擬態したアカエグリバがとまっていました。色や葉脈、破れたところなど、本当の枯葉のように見えます。アカエグリバは、成虫で越冬します。(この車庫では、アケビコノハも越冬しています。)

《翅をバタつかせるアカエグリバ 2014/12/28》

《翅を閉じたアカエグリバ 2014/12/28》

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ヒメツノカメムシ♀(金剛堂山栃谷登山口/南砺市[利賀村]上百瀬)

2014-12-28 05:16:55 | 昆虫類

(6月中旬の観察記録です。)

葉裏に小型のツノカメムシがいました(樹種はよくわかりませんが、クワ科でしょうか?)。体の下には多数の若齢幼虫がいて、♀が守っているようです。ヒメツノカメムシではないかと思います。

《葉裏で幼虫を守るヒメツノカメムシ♀ 2014/06/16》

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フジハムシ?(金剛堂山東俣登山口/南砺市[利賀村]上百瀬)

2014-12-27 04:11:35 | 昆虫類

(6月中旬の観察記録です。)

ススキの葉に、上翅は赤色、その他は黒色の目立つハムシがとまっていました。現在は判断材料が写真だけなので、大きさなどはよくわかりません。最初はドロノキハムシかなとも思いましたが、よく見ると上翅に明瞭な点刻列があり、触角の基部1/3ほどが黒色でなく茶色であることなどから、フジハムシではないかと思います。

《フジハムシ? 2014/06/16》

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ヤマキマダラヒカゲ?(金剛堂山東俣登山口/南砺市[利賀村]上百瀬)

2014-12-24 04:28:26 | 昆虫類

(6月中旬の観察記録です。)

金剛堂山の東俣登山口から、未舗装の林道を山頂に向かって少しだけ歩いてみました。林縁にはササが生い茂っていて、キマダラヒカゲがときどき飛び出します。

キマダラヒカゲは、最近になってサトキマダラヒカゲとヤマキマダラヒカゲの2種に分けられた種で、「この両種は非常によく似ていて、…区別点があるが、どれも確実なものではなく、…すべての区別点を調べてみて、総合的な判断でどちらの種か判定」(『検索図鑑日本の蝶』)する必要があります。

ここで出会った蝶は、後翅裏面、赤丸内の3個の点の下の1個がずれていることなどから判断して、ヤマキマダラヒカゲではないかと思いますが、100%の自信はありません。

《ササの葉にとまるヤマキマダラヒカゲ? 2014/06/16》

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クチキクシヒゲムシ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2014-12-22 04:51:10 | 昆虫類

(2010年5月下旬の観察記録です。)

雪が積り、野外に出てもなかなか生きものに出会わなくなりました。このところ、以前に写した写真のうち、種名のわからなかったものを見直ししています。

4年以上前のことで、当時のことはよく覚えていませんが、スギの大木の幹に中型の地味な甲虫がとまっていました。頭部が写っていないのは、手の届かない高さにとまっていたせいだと思います。

手元にあるいくつかの図鑑などを何度も見ましたが、該当する甲虫にはたどりつけませんでした。富山県昆虫同好会のNさんに写真を見ていただいたところ、「クシヒゲムシ科のクチキクシヒゲムシで…時々、スギのあるところで見かけますが、多い種ではありません」とのことでした。クシヒゲムシ科の甲虫は日本には1属3種、そのうち本州に生息するのはこのクチキクシヒゲムシだけだそうです。

《スギの幹上のクチキクシヒゲムシ 2010/05/26》

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オオフタオビドロバチ(営巣)(富山市婦中ふるさと自然公園/富山市[婦中町]羽根)

2014-12-21 04:19:34 | 昆虫類

(6月下旬の観察記録です。)

クワの古木に開いたカミキリムシの脱出口を利用して、オオフタオビドロバチが営巣していました。仕上げに、入り口を泥で塗り固めているところのようでした。

《クワの古木で営巣するオオフタオビドロバチ 2014/06/29》

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クルミマルハバチ(幼虫)?(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2014-12-20 06:42:52 | 昆虫類

(6月中旬の観察記録です。)

白くフワフワしたロウ質物質をまとった幼虫が、クルミの葉を食べていました。最初は、アゲハモドキの幼虫かなとも思いましたが、アゲハモドキの幼虫はミズキやクマノミズキなどミズキ科樹木の葉を食べます。

いくつかのウェブサイトで「白いロウ質物質をまとった幼虫」を検索すると、
① アゲハモドキの幼虫(ミズキ科樹木の葉を食べる)
② ミツクリハバチの幼虫(ハンノキなどの葉を食べる)
③ クルミマルハバチ(クルミなどの葉を食べる)
④ ババシロアシマルハバチ(オオデマリなどの葉を食べる)
が浮かび上がってきました。

写真のほかに判断材料がないので、ここでは「クルミマルハバチの幼虫」としておきます。

《クルミの葉を食べるクルミマルハバチ?の幼虫 2014/06/11》 

《クルミの葉を食べるクルミマルハバチ?の幼虫 2014/06/11》 

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コジャノメ(森林研究所樹木園/立山町吉峰)

2014-12-17 04:44:23 | 昆虫類

(6月上旬の観察記録です。)

コナラの林の中の歩道を歩いていると、ジャノメチョウの仲間が飛び出しました。ヒメジャノメとはちょっと飛び方が違い、コジャノメのような感じがします。とりあえず写真を撮って、後日ゆっくり確かめることにしました。

「日本の昆虫1400①」によると、よく似たヒメジャノメとは、
① 裏面地色が濃色
② 裏面縦帯が紫色味を帯びる
③ 眼状紋bと眼状紋cとを比べるとcが大きいか同じくらい
で識別できると書かれています。写真では、眼状紋bの方が眼状紋cより大きく見えるので、識別点③ではヒメジャノメ、識別点①、②ではコジャノメと判断され、迷ってしまいます。

ヒメジャノメとコジャノメの見分け方を紹介したウエブサイト「ヒメジャノメ×コジャノメ翅裏比較図Ver.1.0」では、
① 翅裏地色はコジャノメの方が濃い。
② 翅裏白帯は、ヒメジャノメではわずかに黄色味を帯び、コジャノメではやや紫藍色を帯びる。
   ア 白帯の境界はどちらも基部側で明確だが、コジャノメは外縁側でぼけ具合が顕著。
   イ ヒメジャノメはコジャノメに比較してかなり基部側に配置される。
   ウ コジャノメは外側に配置される分、外側に沿って湾曲気味になる。
③ ②の影響もあり、コジャノメでは前翅裏眼状紋が白帯を押し気味になる。
④ 後翅第4室の眼状紋cは、ヒメジャノメではほぼ消失していることが多い。
⑤ 前後翅の大きな眼状紋a、dの大小比較で、コジャノメは差異が大きい。
とされ、このうち⑤の識別点が重要としていますが、絶対でもないので、いつの場合も総合的判断が必要と結んでいます。写真の蝶は、これらの識別点では、コジャノメと判断されます。http://yoda1.exblog.jp/13865468/

以上を総合的に判断して、写真の蝶はコジャノメとしました。(疲れましたが、絶対的な自信はありません。生物にとって種とは何なのでしょうか?) 

《コジャノメ 2014/06/07》

 

 《同じ樹木園で見かけたヒメジャノメ 2014/06/07》

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マルバネシリアゲ?(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2014-12-13 04:18:14 | 昆虫類

(6月上旬の観察記録です。)

手元の簡単な図鑑の写真に一番似ていたので、一応マルバネシリアゲではないかとしました。ヤマトシリアゲなどよく似た種が他にもあり、♂の腹端を詳しく調べないと識別できないようです。

シリアゲムシは「『尻揚げ虫』で、雄が腹端を背中側に持ち上げていることから名づけられ…英語圏では、この尾がサソリの毒針に似ているとして、スコーピオンフライ (scorpionfly) と呼」ばれます(『ウィキペディア』2014/12/13)。

《マルバネシリアゲ? 2014/06/04》

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ヤマトカギバ(県民公園太閤山ランド/射水市[小杉町]黒河)

2014-12-11 04:42:03 | 昆虫類

(6月上旬の観察記録です。)

ヤマトカギバは、薄クリーム色に茶色の2本の横線が特徴的なカギバガ科の蛾です。幼虫は、コナラなどの葉を食べます。

残念ながらヤマトカギバを写した時の様子が、思い出せません。

《ヤマトカギバ 2014/06/04》

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ヒオドシチョウ(若齢幼虫)(神通川左岸/富山市[婦中町]上轡田)

2014-12-10 04:12:52 | 昆虫類

(5月上旬の観察記録です。)

ときどき散歩する神通川の河川敷に、エノキが数本生えています。若葉が広がったエノキに、黒っぽい塊りが見えました。近寄ってみると、鱗翅目の幼虫の群れでした。種名が思いあたらず、長い間整理できずに放置していましたが、最近になってやっと気づきました。ヒオドシチョウの若齢幼虫です。「エノキ」「群れ」「棘」などから、すぐにヒドシチョウの幼虫を連想してもいいはずですが…。

《エノキの新葉に群れるヒオドシチョウの若齢幼虫 2014/05/07》 

 《エノキの新葉に群れるヒオドシチョウの若齢幼虫 2014/05/07》 

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コウヤツリアブ(富山市婦中ふるさと自然公園/富山市[婦中町]羽根)

2014-12-06 05:14:42 | 昆虫類

(7月上旬の観察記録です。)

クワの古木には、カミキリムシの脱出口がたくさん開いています。この穴を利用して営巣しているオオハキリバチなどを狙って、コウヤツリアブが飛び回っていました。ときどき、脱出口の入り口にとまり、中の様子をうかがっています。産卵のチャンスを待っているのです。

コウヤツリアブの幼虫は、ドロバチやハキリバチなどの幼虫の外部捕食寄生者です(『竹筒に巣をつくるハチ』より)。

《穴の縁にとまり中の様子をうかがうコウヤツリアブ 2014/07/02》 

《コウヤツリアブ 2014/07/02》 

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アケビコノハ(富山市)

2014-12-04 04:29:23 | 昆虫類

11月の下旬は穏やかな日が続きましたが、12月に入ると寒波が襲来して急激に気温が低下、2日には富山で初雪が降りました。車庫の戸を開けると、何か落ち葉のような茶色いものが戸についていました。よく見ると、アケビコノハでした。アケビコノハは成虫で越冬するので、ここで越冬するつもりかも知れません。

アケビコノハの前翅の表面は枯葉のように茶褐色で、黒っぽい葉脈や虫に食われた痕のような凹み、付着した苔のような模様まであります。これに対して、後翅は派手で、橙色に黒い模様があります(寒いせいかなかなか翅を開かないので、瓶に入れ、少し温めて翅を開いてもらいました:一番下の写真)。

《車庫の戸にとまっていたアケビコノハ 2014/12/02》 

《まるで枯葉そのもののアケビコノハ 2014/12/02》 

《翅を開かせたアケビコノハ 2014/12/03》 

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竹筒トラップ(富山市)

2014-12-03 04:13:21 | 昆虫類

昨年(2013年)夏に試みに作った竹筒トラップをはずして、中の状況を調べてみました。この竹筒トラップには、昨年はオオフタオビドロバチが営巣していました。http://blog.goo.ne.jp/1948goodspring/e/59eed1ca4b4fb7464b249f1808e319c1

今回の調査でも、いくつかの竹筒が営巣に使われていました。
① オオフタオビドロバチと思われる前蛹(前蛹で越冬するようです)
② ヤドリニクバエ類と思われる蛹
これらについては、できれば羽化させて、種名を確かめてみたいと思います。

《取り外した竹筒トラップ 2014/11/30》 

《オオフタモンドロバチ?の前蛹 2014/11/30》 

 

 《ヤドリニクバエ類?の蛹 2014/11/30》 

《竹筒トラップに営巣するオオフタモンドロバチ 2013/08/22》

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