富山市南部の公園で、交尾しているヒラタクワガタを見つけました。ヒラタクワガタは、「自然度の高い公園、屋敷林、そして河川敷にある柳の木の洞の中」(『レッドデータブックとやま2012』)などで見かけるようですが、それほど多くはないと思います。
ヒラタクワガタは、『レッドデータブックとやま2012』では、「県下全域の平野部~里山に生息」しているものの、「生息環境が悪化している」として、「情報不足(要注意種)」に位置付けられています。
子どもの頃(50数年前)育ったところ(関西地方)では、古い記憶であいまいですが、
ヒラタクワガタの♂(コクワガタもか?♀もか?)は「ベタ」 (平たくて昼間は樹の洞の中にいる)
クワガタムシの♂(ノコギリクワガタ?ミヤマクワガタ?)は「ゲンジ」
クワガタムシの♀(ノコギリクワガタ?ミヤマクワガタ?)は「ヘイケ」
ミヤマクワガタの♂は「ヘイタイ」
カブトムシの♀は「ボウズ」
などと呼んでいたような気がします。夏休みになると、毎日のように朝の4時ころ、まだ真っ暗なうちに起き、期待に胸をふくらませて1時間ほどかけ近郊の雑木林に行き(自転車+徒歩)、頼み込んでやっと教えてもらった秘密の場所でカブトムシやクワガタムシを採ったものです。ちなみに、ノコギリクワガタやミヤマクワガタは、昼間はコナラの幹を蹴ると、バラバラ落ちてきました。耳を澄まし、一番大きな音のしたところを素早く探すのがコツでした。枯れ枝の落ちる音とクワガタムシの落ちる音との区別くらいはできたと思います。
《交尾するヒラタクワガタ♂♀ 2014/07/26》
《交尾するヒラタクワガタ♂♀ 2014/07/26》
《ヒラタクワガタ♂ 2014/07/26》