ケヤキの幹で、ヨコヅナサシガメの幼虫がイモムシの体液を吸っていました。また、剥がれかけた樹皮の下では、脱皮したばかりなのか、体の下半分の赤い幼虫もいました。
「冬は幼虫で越冬し、木の幹の窪みに群がってじっとしている。翌年の春に羽化して成虫となる」(『ウィキペディア』2014/09/30)ようです。
《イモムシの体液を吸うヨコヅナサシガメの幼虫 2014/09/28》
《脱皮したばかりの幼虫2014/09/28》
ケヤキの幹で、ヨコヅナサシガメの幼虫がイモムシの体液を吸っていました。また、剥がれかけた樹皮の下では、脱皮したばかりなのか、体の下半分の赤い幼虫もいました。
「冬は幼虫で越冬し、木の幹の窪みに群がってじっとしている。翌年の春に羽化して成虫となる」(『ウィキペディア』2014/09/30)ようです。
《イモムシの体液を吸うヨコヅナサシガメの幼虫 2014/09/28》
《脱皮したばかりの幼虫2014/09/28》
秋は、クスサンの羽化する時期です。モミジバフウの小枝に、クスサンが羽化した後の繭がついていました。粗い網目で中が透けて見える楕円体の繭です。昔の人の「透かし俵」とは言い得て妙の呼び名で、現代人ではこうはいかないと思います。
《クスサンの羽化した後の繭(透かし俵)2014/09/28》
《クスサンの羽化した後の繭(透かし俵)2014/09/28》
早朝、犬と散歩をしていると、駐車場のフェンスに枯葉のようなものがひっかかっていました。近づいてみると、クスサンでした。
クスサン(『楠蚕』)の幼虫は、クスノキだけでなく、クリやコナラ、ケヤキ、エノキ、サクラ、プラタナスなどいろいろな植物の葉を食べます。成虫は、年に1回、9~10月に出てきます。
《フェンスにとまっていたクスサン 2014/09/27》
《フェンスにとまっていたクスサン 2014/09/27》
《フェンスにとまっていたクスサン(裏面) 2014/09/27》
《刺激を与えると目玉模様のある後翅を見せるクスサン 2014/09/27》
河川敷の草原の中を歩いていると、小型のキリギリス科の昆虫が飛び出しました。写真を撮ろうと近づいても、とまっている茎の後ろ側に回り込んでしまい、なかなか撮らせてくれません。
写した写真をもとに、図鑑などで調べると、どうやらキリギリス科ササキリ亜科のホシササキリ♂のようです。上翅に黒い斑紋列(赤矢印)があるのが特徴で、中肢の脛節上部に黒点(黄矢印)もあります。ホシササキリは、「乾燥した雑草地に普通」(『バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑』)とあります。
下の2枚の写真は、同じ場所の別の個体の写真ですが、上翅の黒い斑紋列や中肢の脛節上部の黒点などが見られない(ように見える)ので、ウスイロササキリ?かなと思います。
詳しい図鑑で調べると、写真に写っていない箇所の記載が多く、何が何だかわからなくなってきます。
《ホシササキリ?♂ 2014/09/23》
《ウスイロササキリ♂ 2014/09/23》
《ウスイロササキリ♂ 2014/09/23》
ヒメアカタテハは、秋になると目立つようになるチョウです。河原のヨモギにとまっていました。ヨモギは、ヒメアカタテハ幼虫の食草の一つなので、産卵にきていたのかも知れません(写真の蝶の♂♀は、わかりませんが…)。
《ヨモギにとまるヒメアカタテハ 2014/09/23》
人工の池で、シマヘビが泳いでいました。見ていると、石積み護岸にできたの隙間に一つずつていねいに頭を突っ込み、獲物を探しているようようでした。この池は水深が浅く、水生植物なども生えていないので動物はほとんど生息していませんが、ときどきトノサマガエルを見かけます。
《石積み護岸の隙間に獲物を探して泳ぐシマヘビ 2014/09/20》
《石積み護岸の隙間に獲物を探して泳ぐシマヘビ 2014/09/20》
《石積み護岸の隙間に獲物を探して泳ぐシマヘビ 2014/09/20》
鮎釣りを楽しむ人々で賑わう神通川の水位計?に、白鷺がとまっていました。コサギやアマサギなどより大きく見える鷺です。背中に飾り羽のようなもの(黒矢印)が見えているので、まだ夏羽の名残りがあるようです。
嘴の黄色い白鷺、これでダイサギとチュウサギに辿り着きましたが、ここからなかなか結論に至りません。『フィールドガイド日本の野鳥』には、ダイサギの類似種の見分け方として、「チュウサギは小さくて、特に嘴は短く感じる。夏羽の目先は黄色、冬羽の嘴は黄色で、先が黒い。」とあります。これに、いくつかのウェブサイトで紹介されている見分け方を参考に、考えてみました。
① [チュウサギのほうが小さい]→ダイサギとチュウサギとが並んでいればすぐにわかるようですが、ふだん注意して鳥を見ていないので、よくわかりません。
② 「チュウサギのほうが嘴が短い」→これも①と同じ理由で、よくわかりません。
③ 「ダイサギ夏羽の目先は緑青色(嘴は黒)→冬羽らしいので、参考になりません。
④ 「チュウサギの冬羽の嘴は黄色、先が黒い」→ダイサギの嘴も黄色で、写真の鷺の嘴の先はちょっと黒っぽくみえますが、決定的ではありません。
⑤ 「チュウサギは脚全体が黒い」→写真の鷺は脛(黄緑色矢印)が灰色のように見えます。(オオ)ダイサギは脛が汚れた薄黄色らしいので、(オオ)ダイサギなのでしょうか?
⑥ 「チュウサギの口角は眼の後端付近までしかない」→写真の鷺の口角(赤矢印)は、眼の後方まで長く延びているように見えます。
⑦ 「チュウサギは主に夏鳥として飛来」→観察した時期にチュウサギがこの場所にいておかしくないのか、よくわかりません。
以上を総合的に判断して、ダイサギ?ではないかと判断しました。
《ダイサギ? 2014/09/23》
赤蜻蛉の代表、アキアカネが成熟して我が家の庭にもやってきました。昨年は、9月22日に観察しています。近くに水田は少なくなってきましたが、アキアカネやナツアカネ、ノシメトンボ、ミヤマアカネ、マユタテアカネなどの赤蜻蛉が小さい庭で観察できます。http://blog.goo.ne.jp/1948goodspring/e/3e6a4260a6b0117d8c6e72312a55a098
《支柱の先にとまるアキアカネ 2014/09/21》
《支柱の先にとまるアキアカネ 2014/09/21》
昨年(2013/10/03)キトンボを見かけた池に、今年もキトンボがきていました。キトンボは、植生豊かな池沼に現われるので、どこかこの近辺にそのような環境があるのだと思います(この池で発生するのは不可能です)。http://kamisugi2.ocnsupport.jp/1948goodspring/e/8f689d036cd5e7d1a42cbdc8540e79c2
《池の縁の石にとまるキトンボ 2014/09/20》
《池の縁の石にとまるキトンボ 2014/09/20》
タイサンボクの黒い幹に、灰色のシャクガがとまっていました。少し大きめで、シャクガ科アオシャク亜科のオオアヤシャクではないかと思います。ちょっと気になって、これまでのブロクを見直してみると、2013/08/21のブログで、同じ公園で見つけたオオアヤシャクを紹介していました。http://blog.goo.ne.jp/1948goodspring/e/be790cdae0b400da73ced74d1a33352d
《オオアヤシャク 2014/09/19》
《オオアヤシャク 2014/09/19》
(7月上旬の観察記録です。)
アスファルト舗装された路上を、ツマグロヒョウモンの幼虫が歩いていました。よく見ると、数頭の小さな白い幼虫が、体の中から出てきています。寄生バチの幼虫ではないかと思います。
『原色日本蝶類生態図鑑(Ⅱ)』には、ヒョウモン類の天敵の寄生バチとして、「コマユバチの一種」(アサヒヒョウモン)、「ヒョウモンヒメバチ」(ミドリヒョウモン、メスグロヒョウモン)、「コバチの一種」(オオウラギンヒョウモン)などがあげられています。
《寄生バチ?に寄生されたツマグロヒョウモンの幼虫 2014/07/08》
(7月上旬の観察記録です。)
林縁のササの葉の上に、ヤブキリ♀がとまっていました。ヤブキリは多様で、分類が難しいそうです(『バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑』)。鳴き声、形態、生息環境、分布などを総合的に組み合わせて同定できるので、写真だけからきちんとした同定をするのは、無理な話かもしれません。
《林縁のササの葉にとまるヤブキリ 2014/07/08》
《林縁のササの葉にとまるヤブキリ 2014/07/08》
《林縁のササの葉にとまるヤブキリ 2014/07/08》
(7月上旬の観察記録です。)
樹林に囲まれたかっての耕作地。今は放置され、雑草が生い茂っています。ところどころにヒメジョオンが群生し、白い花を咲かせています。この白い花に、トラフシジミ(夏型)がやってきて蜜を吸っていました。
トラフシジミは、春に発生する春型と、夏に発生する夏型とで、翅の裏面の色が違います。
《ヒメジョオンの花で吸蜜するトラフシジミの夏型 2014/07/08》
庭のホトトギスの葉を、ルリタテハの幼虫が食べていました。成虫を見かけたことがないのに、何時の間に産卵したのか、不思議です。
《ホトトギスの葉を食べるルリタテハの幼虫 2014/09/16》
《ホトトギスの葉を食べるルリタテハの幼虫 2014/09/16》
(7月下旬の観察記録です)
ハギの葉に、カメムシの幼虫がとまっていました。カメムシを紹介したいくつかのウェブサイトで調べると、クサギカメムシの幼虫のようです。
富山県では、クサギカメムシとスコットカメムシを「ヘクサンボ」と呼び、「屁臭坊」から名づけられたようです(『富山のオロロとヘクサンボ』渡辺護)。クサギカメムシは、北陸地方では山間地の住宅や山小屋などに越冬するために入ってくる衛生害虫です。
《ハギの葉にとまるクサギカメムシ?幼虫 2014/07/25》