昨年1頭のタケトラカミキリを確認していた竹垣(古いもの)のあるレッドロビンの生垣を、今年になっても注意して見てきました。
予想どおり、7月下旬になって、レッドロビンの葉上で1頭のタケトラカミキリを見ることができました。一昨日までに3頭を、数日おきに見かけています。
《タケトラカミキリ 2012/07/21》
《タケトラカミキリ 2012/07/21》
《タケトラカミキリが発生していると考えられる竹垣 2012/07/30》
昨年1頭のタケトラカミキリを確認していた竹垣(古いもの)のあるレッドロビンの生垣を、今年になっても注意して見てきました。
予想どおり、7月下旬になって、レッドロビンの葉上で1頭のタケトラカミキリを見ることができました。一昨日までに3頭を、数日おきに見かけています。
《タケトラカミキリ 2012/07/21》
《タケトラカミキリ 2012/07/21》
《タケトラカミキリが発生していると考えられる竹垣 2012/07/30》
生垣のレッドロビンの葉陰に、ゴマダラチョウが翅を休めていました。ゴマダラチョウの幼虫の食餌植物であるエノキは、ところどころで見かけるので、このあたりでも発生しているのかも知れません。
昨年は、水田の水に浮かんだゴマダラチョウの翅を見ましたが、生きているゴマダラチョウをこのあたりで見かけるのは、今回が初めてです。
《ゴマダラチョウ 2012/07/27》
夕日のあたったキハダの幹をふと(というより、何か気配を感じて)見ると、二本の長い尾状突起が目立つハサミツノカメムシの♂がいました。♀には、このような尾状突起がありません。
《ハサミツノカメムシ♂ 2012/07/23》
昨日紹介した同じ樹洞を、また覗いてみました。黒っぽい大型の昆虫が隠れていました。小枝で樹洞の中から追い出すと、ヤマトゴキブリの♀でした。
ヤマトゴキブリは日本在来の野生のゴキブリで、江戸時代の初めまで屋内で見られる唯一のゴキブリだったようです。屋内で普通のクロゴキブリ(外来種)よりやや小さく、♀成虫の翅が短いのが特徴です。
同じ樹洞には、またしてもウスバカミキリ(昨日紹介したものと違う個体)が隠れていました(下の2枚目の写真を見てください)。
《ヤマトゴキブリが潜んでいた樹洞 2012/07/26》
《樹洞に潜むヤマトゴキブリ♀(上はウスバカミキリ) 2012/07/26》
《ヤマトゴキブリ♀ 2012/07/26》
ちょっと前にコクワガタが潜んでいたのと同じソメイヨシノの小さな樹洞を覗くと、大型のカミキリムシが隠れていました。小枝で樹洞の中から追い出すと、ウスバカミキリでした。
ウスバカミキリは、暗褐色で、上翅が薄いのでやわらかい感じがする夜行性のカミキリムシです。昼間は樹洞などに隠れ、夜になると活動するようです。
《ウスバカミキリの潜むソメイヨシノの樹洞 2012/07/23》
《樹洞に潜むウスバカミキリ 2012/07/23》
《ウスバカミキリ 2012/07/23》
シロスジナガハナアブは、蜂(ハチ目)に擬態しているといわれているアブ(ハエ目)の仲間です。雑木林の中で、羽音をたてながらホバリングしていました。
《シロスジナガハナアブ 2012/07/17》
《シロスジナガハナアブ 2012/07/17》
頼成の森にコナラの木はたくさんありますが、樹液の出た(カブトムシやクワガタムシなどが集まる)木は、それほど多くありません。
この日は、太陽が高くなってからちょっと覗いてみたのですが、カナブンに混じってミヤマクワガタ♂が樹液をなめていました。
《ミヤマクワガタ♂ 2012/07/17》
このあたりで聞こえるカエルの鳴き声は、圧倒的にアマガエルのものです。しかし、どこからかアマガエルとは明らかに異なるカエルの鳴き声が必ず聞こえてくる場所があったので、ずっと気にかけていました。たまたま近くを通る用事があり、最も可能性の高い小さな貯水池(下の写真)を覗いてみました。水面には3~4匹のカエルが顔を出して浮かんでいました。鳴き声の主は、トノサマガエルでした。
この小さな貯水池の近くに、数年前まで水田がありましたが、今ではありません(三方コンクリートのトノサマガエルが住めそうもない流れの速い用水はありますが…)。この孤立した(ように思える)トノサマガエルの個体群は、この先どうなるのでしょうか?
《トノサマガエル 2012/07/22》
《トノサマガエル 2012/07/22》
《トノサマガエルが生息している貯水槽 2012/07/22》
生垣のレッドロビン(セイヨウベニカナメモチ)の新梢に、メタリックな青緑色に輝く小さな蜂が数頭飛んできていました。一度見てみたかったイラガセイボウです。イラガセイボウは、イラガの繭に卵を産み付ける寄生蜂です。
レッドロビンにはアオイラガの幼虫がついていたので、きっとこれを狙ってきているのではと幼虫にピントを合わせてしばらく待っていましたが、イラガセイボウはやってきませんでした。考えてみれば、イラガの繭に産卵するので、幼虫(アオイラガはイラガとは別種ですが…)には興味がないのでしょう。レッドロビンの新梢は甘い樹液を出すようで、スズメバチやハナムグリの仲間などもやってきています。
なお、イラガセイボウの同定については、富山県昆虫同好会Nさんにアドバイスしていただきました。
《イラガセイボウ 2012/07/20》
午前中は大雨洪水警報が出されるなど天気がよくなかったので、雨のあがった夕方、営農サポートセンターへ散歩に出かけました。
羽化したギンヤンマが、羽化殻のそばで羽を伸ばしていました。朝になってから羽化したのではないかと思います。
ここの池では、5月下旬からクロスジギンヤンマの羽化殻が、ギンヤンマの羽化殻は6月中旬から確認できました。
《羽化したギンヤンマ 2011/07/21》
頼成の森にコナラの木はたくさんありますが、樹液の出ている木はそれほど多くありません。樹液の出ている木を探して、山道から林の中に入りました。薄暗かったのですが、下草が多くないことが幸いしたのか、コナラの木の傍でとぐろを巻いているマムシに気がつきました。とぐろの大きさは20cmほどに見えたので、それほど大きなマムシではなかったと思います。
今回は、山道だけをちょっと歩くつもりで短靴を履いていたので、知らずにマムシを踏んだりしなくてよかったです。藪の中に入るときは、面倒がらずに長靴をはく必要があると、つくづく思いました。
《マムシ 2012/07/17》
《マムシ 2012/07/17》
頼成の森の山道を歩いていると、あちこちで赤っぽい小さなカミキリムシが飛んでいました。アカハナカミキリでした。アカハナカミキリは、都市の郊外でよく見かける種類だそうです。
なお、カミキリムシの同定については、富山県昆虫同好会のKさんに助言をいただきました。
《アカハナキミキリ 2012/07/17》
《アカハナキミキリ 2012/07/17》
樹液の出たコナラの木を探していると、白っぽいものが目に入りました。羽化したばかりのヒグラシでした。まだ色もついていません。(ふつう、ヒグラシは夜に羽化すると思います。)晴れた朝の9時ころだったので、羽化殻はあちこちにありましたがヒグラシの鳴き声は聞こえず、ニイニイゼミがさかんに鳴いていました。
ヒグラシは、イメージとしては真夏の朝夕や夕立のセミですが、ニイニイゼミと同じころに出てきます。
《羽化したばかりのヒグラシ 2012/07/17》
《羽化したばかりのヒグラシ 2012/07/17》
《羽化したばかりのヒグラシ 2012/07/17》
頼成の森で、猛烈な藪蚊の襲撃に耐えながら、樹液に集まる虫たちを見ているとき、キマワリのような黒っぽい甲虫が木からポロッと落ちて(のように思えました)、地面の上を素早く歩きだしました。
よく見るとオサムシの仲間だったので、写真を撮ろうと、走るように逃げるオサムシを何度も何度も開けた山道に追い戻しましたが、すばしこいのと、薄暗いのと、藪蚊の襲撃がすごいのと、猛烈に暑いのとで、まともな写真は撮れませんでした。
近くにお住まいで富山県昆虫同好会会員のKさんによると、クロカタビロオサムシは頼成の森付近でも採集されているが、富山県内では記録の少ないオサムシだそうです。
カタビロオサムシの仲間は、「多くのオサムシ類と異なり、地表のみでなく樹上をも活動範囲としてチョウやガの幼虫を専門に捕食するのみならず、飛翔によって広域移動をすることが知られる」とのことです(『オサムシーWikipedia』)。
《クロカタビロオサムシ 2012/07/17》
《クロカタビロオサムシ 2012/07/17》
猛暑日の午後、通りすがりに頼成の森に立ち寄りました。樹液の染み出たコナラの木に、カナブン、アオカナブンなどと混じってアカマダラコガネが1頭来ていました。頼成の森でアカマダラコガネを見るのは初めてです。(実は、私自身アカマダラコガネを初めて見ました。)
アカマダラコガネは、赤橙色と黒色の地味で微妙なまだら模様のハナムグリで、コナラの材部の色合いの中に溶けこむような感じです。
《アカマダラコガネ 2012/07/16》