(8月上旬の観察記録です。)
公園内の人口池でトンボなどを観察していると、「チー」と鳴きながらカワセミが飛んできて、池の中の岩にとまりました。上尾筒のコバルト色が印象的です。下嘴の基部が赤っぽく見えたので、♀だと思います。この池にはカワセミの餌となる魚などはまったくいないことを知っているのか、すぐに飛んで行ってしました。
《池の中の岩にとまるカワセミ 2014/08/01》
《池の中の岩にとまるカワセミ 2014/08/01》
(8月上旬の観察記録です。)
公園内の人口池でトンボなどを観察していると、「チー」と鳴きながらカワセミが飛んできて、池の中の岩にとまりました。上尾筒のコバルト色が印象的です。下嘴の基部が赤っぽく見えたので、♀だと思います。この池にはカワセミの餌となる魚などはまったくいないことを知っているのか、すぐに飛んで行ってしました。
《池の中の岩にとまるカワセミ 2014/08/01》
《池の中の岩にとまるカワセミ 2014/08/01》
(10月中旬の観察記録です。)
陽だまりになったコナラ林のそばの空き地に、ハラナガツチバチの仲間が数頭集まっていました。1頭は♀で、他は♂のようです。
ツチバチの仲間について詳しい図鑑などが手元にないので、ウェブログ『我が家の庭の生き物たち(都内の小さな庭で)』を参考にすると、
① (写真のハラナガツチバチは、腹部の第1~4節の後縁に白っぽい毛帯があるのに、)オオハラナガツチバチでは、腹部の毛帯が第1~3節の3本しかない。
② ハラナガツチバチの出現期は、春から夏なので、この時期に見ることはない。
③ ヒメハラナガツチバチ♀の翅は、透明に近く先端に明確な暗色斑がある。
ことから、写真のハラナガツチバチはキンケハラナガツチバチではないかと思います。http://plaza.rakuten.co.jp/Wolffia/diary/200810170000/
《キンケハラナガツチバチ♀? 2014/10/19》
《キンケハラナガツチバチ♀? 2014/10/19》
(9月上旬の観察記録です。)
土手のニラの花に、ツチバチの仲間がやってきていました。ツチバチの仲間も似たものが多く、素人が写真で同定するのは無理ですが、いくつかのウェブサイトに紹介された写真を何度か見直して、ヒメハラナガツチバチ♂ではないかという結論に辿り着きました。
《ニラの花にきたヒメハラナガツチバチ♂? 2014/09/06》
《ニラの花にきたヒメハラナガツチバチ♂? 2014/09/06》
(9月中旬の観察記録です。)
池の岸近くで、モノサシトンボが連結して産卵していました。撮影しようと近寄ると、飛び立って、岸から離れた草にとまりました。
モノサシトンボの♀は黄褐色のものが多いようですが、写真の♀は、♂とよく似た淡青緑色をしています。『富山県のトンボ』によると、「♀にも青味の強くなる個体(♂型)が見られ」、富山県内では「♂型の比率はおよそ30%」だそうです。
《連結するモノサシトンボ 2014/09/15》
《連結するモノサシトンボ 2014/09/15》
(9月中旬の観察記録です。)
芝生広場の奥にある池で、オオルリボシヤンマが水草や木の杭に産卵していました。
《水草に産卵するオオルリボシヤンマ♀ 2014/09/15》
《木の杭に産卵するオオルリボシヤンマ♀ 2014/09/15》
今年は少し早めに、雪に備えて冬タイヤに履き替えました。初めは気づかなかったのですが、タイヤに蛾がとまっていました。車庫に保管してあったタイヤに、潜り込んでいたようです。黒褐色の地に黄色っぽい特徴的な直線模様がはいった蛾で、キミャクヨトウではないかと思います。
キミャクヨトウの成虫出現期について、ウエブサイト『みんなで作る日本産蛾類図鑑』では6から10月とされていますが、今回は11月下旬に成虫を確認しています。温暖化の影響でしょうか?見つかった状況からは、成虫で越冬しようとしていたようにも思えますが…。http://www.jpmoth.org/Noctuidae/Hadeninae/Dictyestra_dissecta.html
《冬タイヤにとまっていたキミャクヨトウ 2014/11/22》
《冬タイヤにとまっていたキミャクヨトウ 2014/11/22》
(4月中旬の観察記録です。)
用水に沿って植えられたソメイヨシノの並木のある土手で、30㎝ほどの石の下に、ゴミムシが潜んでいました。上翅後方に一対の黄色の紋があるアオゴミムシの仲間です。よく似た種はいくつかあるようですが、この一対の黄色い紋が上翅の縁沿いにやや不明瞭につながっているように見えるので、オオアトボシアオゴミムシではないかと思います。
《石の下に潜んでいたオオアトボシアオゴミムシ? 2014/04/19》
《石の下に潜んでいたオオアトボシアオゴミムシ? 2014/04/19》
(4月中旬の観察記録です。)
スジグロシロチョウが交尾していました。山地に多いとされるヤマトスジグロシロチョウとの区別は、よくわかりません。
《交尾するスジグロシロチョウ 2014/04/19》
《交尾するスジグロシロチョウ 2014/04/19》
(5月中旬の観察記録です。)
マルバマンサクの葉上に小さなクモがいました。色彩(全体黒紫色)や斑紋(頭胸部の白色縦条、腹部前方の白色横帯、腹部中央の1対の白色紋)などから、ワシグモ科のヨツボシワシグモではないかと思います。
ワシグモの仲間は、「他のクモの群と区別できるはっきりした特徴として、糸疣の形態…この類では前の対と後ろの対が円筒形で長く、前の対は互いに大きく離れて」(『ウィキペディア2014/11/17)おり、下の写真(少し小さくて見えにくいのですが)からもこの特徴がよくわかります。
《マルバマンサクの葉上のヨツボシワシグモ 2014/05/18》
(4月下旬の観察記録です。)
神通川の土手の枯草の中に咲いたタンポポの花で、ツマキチョウが蜜を吸っていました。前翅の先が尖っていることや、♂の前翅表面の先が橙色なのが特徴です。年1回、春先にだけ現れます。
自宅周辺でも、30数年前には見かけましたが、最近見かけたことはありません。
《タンポポの蜜を吸うツマキチョウ 2014/04/25》
(7月下旬の観察記録です。)
サンシュユの幹にできた黒い枝の切り痕に、ウスヅマクチバがとまっていました。翅の色が保護色になっているようです。このサンシュユの幹からは樹液が滲み出ていたので、ウスヅマクチバはこの樹液を吸いにきていたのかも知れません。
《サンシュウの幹の枝の切り痕にとまるウスヅマクチバ 2014/07/31》
《ウスヅマクチバ 2014/07/31》
(7月下旬の観察記録です。)
池の縁に生えているキショウブの葉に、イラガの仲間の幼虫がとまっていました。触れると痛そうな棘が見えます。テングイラガの幼虫と似ていますが、テングイラガの幼虫にある「第3腹節の側線上に赤色の瘤起」(『原色日本蛾類幼虫図鑑』)がないので、写真の幼虫はムラサキイラガの幼虫だと思います。
ムラサキイラガとしていましたが、「ムラサキイラガの幼虫の体毛は太い。ウスムラサキイラガの幼虫の体毛は根元だけ太い。」 (2016/07/22訂正)
《キショウブの葉にとまるムラサキイラガの幼虫 2014/07/29》
《キショウブの葉にとまるムラサキイラガの幼虫 2014/07/29》
(7月下旬の観察記録です。)
ソメイヨシノの葉陰に、黒褐色のものがのぞいていました。近づいてよく見ると、マイマイガの蛹でした。
マイマイガは、「成熟すると木の葉などを身の周りに糸で引き寄せ、繭らしきものを構成し蛹化…個体や生育環境によっては丸裸のまま蛹化する場合もある」(『ウィキペディア2014/11/13』)そうです。
《ソメイヨシノの葉陰で蛹化していたマイマイガ 2014/07/29》
《ソメイヨシノの葉陰で蛹化していたマイマイガ 2014/07/29》
(7月中旬の観察記録です。)
園路そばの薄暗いコナラの林の中に、何故かいつもウスバカゲロウが見られる場所があります。
よく似たコウスバカゲロウとは、「顔の下半分が淡褐色となることで区別できる」(『日本の昆虫1400②』)ようですが、写真ではよく分かりません。前翅の最も幅の広い部分(赤矢印)が中央寄りにあるので、ウスバカゲロウではないかと思います(コウスバカゲロウは先端寄り)。
ウスバカゲロウの幼虫(蟻地獄)は、頼成の森では、休憩所など建物の床下や大木の根元など雨のかかりにくい場所で見かけます。
《ウスバカゲロウ 2014/07/15》
《ウスバカゲロウ 2014/07/15》
(7月中旬の観察記録です。)
アカガシなどの大木に囲まれ、ぽっかり開いた小さな草地で、アオイトトンボを見かけました。
アオイトトンボは、「金緑色をした中形のイトトンボで、♂は成熟すると胸部と腹部第8節下面、9~19節に白粉を生じ」(『富山県のトンボ』)ます(写真の赤丸)。
《アオイトトンボ♂ 2014/07/11》