2011年7月4日-12
松本龍復興担当相の言を考える
今日、2011年7月4日、のテレビで放映されていたが、松本龍復興担当相は、
「〔村井嘉浩宮城県知事が〕先にいるのが筋だよなぁ。」
「〔水産特区について〕県がコンセンサスを得ろよ。そうしないとわれわれは何もしないぞ。だから〔?〕、ちゃんとやれ。
お客さんが入って来るときは自分が入ってきてからお客さんを呼べ。
いいかぁ。長幼の序がわかっている自衛隊なら、そんなことやるぞぉ。
わかったぁ? はい。しっかり、あの、やれよぉ。
今の最後の言葉はオフレコです。いいですか。みなさん。いいですか。はい。
ぜっ。書いたらもう、その社は終わりだから。」(下記の網所から文字起こしした)
http://www.youtube.com/watch?v=VtUqWdbjnTk&feature=player_embedded#at=26
http://www.youtube.com/watch?v=rrFd2Od-Cq8&NR=1
と述べた。
このような発言をあのような感じの語気で言う人は、国会議員をやっている資格は無いと思う。むろん、語気から推測される考えと態度が、資格が無いと思う理由である。
国の大臣は、県知事の上司にあたるのか? 民主党は地方分権重視というのは、建前で、少なくとも任命した菅首相は、個々の議員は地方分権を尊重する必要は無いと思っているのか? あるいはひょっとして、松本復興担当相は、菅首相に反対した人であり、仕方なく担当相を引き受けたと見せて、自らの失言?で菅政権を批判させようと考えたのか?
松本復興担当相は、(どういう意味で?)お客さんに当たるのか? 地震の予測は国がやっていたのではなかったのか? 予測できないとのなら、予測できない、と言うべきだった。その上で、いつかは来るのだから、高台に家をつくるとかなどの対策をやるべきだったのである。(その予算は、国主導ではなく、県に丸投げすればよい(おそらく、そうすると、震災を受けた他県と比較して宮城県は問題なのだろう))災害予防がたいしてできなかったこと、復興が遅れていることについて、(松本氏が個人的にどう考えていようと)国としてわびるべきではないのか? そのような立場ではないのか? その上で、知恵を出し合い、協力して復興を進めるべきだろう。
「呼ばれて入ったら、3、4分出てこなかったから怒った。九州の人間はお客さんが来るときは本人が(先に部屋の中に)いる。(知事は)長幼の序をわきまえた方が(いい)」と説明した。」(2011年7月4日12時59分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110704-OYT1T00629.htm
と、松本復興相は説明したという。或るテレビでは、1分ほどと言っていた。上記の引用したテレビでは、数分と言っていた。
それはともかく、「長幼の序」とは、
「年長者と年少者の間にある一定の秩序」(大辞林)
http://www.weblio.jp/content/%E9%95%B7%E5%B9%BC%E3%81%AE%E5%BA%8F
とある。松本復興担当相は1951年生まれで、村井嘉浩宮城県知事は1960年生まれだから、年長者と年少者の関係になるのは確かである。しかし、自衛隊では長幼の序ではなく、階級の序によるのではないのか?
そこで、「自衛隊 長幼の序」で検索すると、「ニュース30over : 松本大臣、ウソ連発か…宮城県「知事は遅刻せず ...」というのがあった。
「村井知事と松本復興相の会談が設定されていたのは3日の午後2時15分。宮城県庁秘書室によると「会談時間の数分前に松本復興相を応接室にご案内し、お茶を出したり、報道陣のテレビカメラの設置が完了したのを待って、時間通りに知事が入室した」。つまり、入室が遅れた事実はないという。
応接室と知事室は、同じフロアの隣り合わせの場所にある。村井知事は、松本復興相との会談スケジュールに合わせて、秘書が呼びに来るのを執務室で待っていた。県庁で知事の来客がある際には、「誰であっても知事よりも先に応接室へ入室してもらうのが一般的」(秘書課)という。来客が資料を整理しているときなどに知事がその場にいたら、逆に失礼に当たるという配慮もある。」(オルタナ 7月4日(月)16時59分配信)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110704-00000303-alterna-soci
つづいて、
「松本氏は、自衛官出身の村井氏を戒める意味で発言したのかもしれないが、防衛省によるとそれも正しくないという。
「確かに階級のある部内では長幼の序という考えがあるかも知れない。ただ、部外の人と会談するときには当てはまらない。そもそもどうやって上下関係を付けるのか判断できない」(防衛省広報)。」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110704-00000303-alterna-soci
ここでの「長幼の序」とは、年齢の高低関係ではなく、階級の上下関係という意味だろう。だから、部外の人との会談では、上下関係の付け方の判断基準が不明だと言っているのだろう。
また、
「松本氏の地元である福岡県庁によると、「庁舎に大臣がお見えになったら、すぐに会場にお通しし、その後、すみやかに知事に入室してもらう。先に知事が応接室で待つことはないし、本人が来客をお出迎えすることも通常はしません」(秘書課)。
複数の地方自治体によると、知事と大臣の会談場所がホテルなど外部の場合には知事が先に到着して出迎えるが、庁舎で行〔な〕われるときには、応接室に先に大臣に入室してもらうのが普通だという。」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110704-00000303-alterna-soci
松本氏の言は、「九州の人間は、お客さん来るとき、本人はいるものです」というものだから、これを、
「九州のすべての人間は、お客さんが来るときは、本人が先に部屋にいる」
という一般命題(あるいは場所的に普遍な命題)と解釈すれば、福岡県庁秘書課という部署に属する人の言によって、反確証された disconfirmed(または反証された falsified)ことになる。ただし、
「九州では、一部の人間は、お客さんが来るときは、本人が先に部屋にいる」
という特殊命題と取れば、福岡県庁秘書課の言によっては、反確証されない。しかし、もともと松本氏は、(一般命題的な)しきたりによって、宮城県知事を叱責する根拠としたかったわけだから、この場合は説得性が無くなる。つまり、根拠無き非難ということになる。
さて、仕方なくであろうと、引き受けたのだから、しっかりとやってもらいたい。そもそも、復興の遅れは政府の責任ではないのか? 国は具体的な何もしないでもいいから、復興のための資金を県に必要なだけ、ばらまけば良い。放射能被害に関連する分は、東京電力に請求すればよい。
ところが、擁護する人もいる。
広島県議会議員(広島市安佐南区選出)の梶川ゆきこ氏(民主党員?)は、
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0704&f=national_0704_218.shtml
によれば、
「「松本大臣の件。宮城県の対応が酷すぎ。ふつう、マスコミのカメラの前で大臣が待ちぼうけくらうとこ撮らせないでしょ!別室に案内して、お待ち頂いて、知事が会合する場に到着したら、大臣を迎え入れるのが常識。まぁ、知事がああだと、職員も気がきかなくなる。大臣を怒らせた県の接遇がマズすぎだ。
復興利権がほしくて、ヨダレを垂らし、腹を空かせて待ってる狼どもは、足を引っ張ることは、何でもやるでしょ。松本大臣は、はめられただけ。宮城県は、大臣を怒らせて何の得があるんでしょう。既得権を守りたい獣らの術に惑わされんぞ、ガツン!と一発かますのは当然でしょ。それが敵の狙いだった。
〔http://topsy.com/twitter.com/yukiko_kajikawa/status/87781504016588800〕
大臣をわざと怒らせて、それをハイエナのようにパパラッチが喰らいつく。復興利権がかかっているから、大騒ぎになるよう仕込んだんでしょ。だいたい、約束の時間に遅れるほど、本当に精力的に知事が働いてるなら、大臣も理解を示すでしょう!県民のために必死で、汗をかいている知事だったのか?
ご立派な知事さんが現場を走り回られているのか、利権獲得でお忙しいのか?利権が第一では復興しないでしょう…。」
(Twitterより引用)」
とのこと。
ただし、2011年5月29日(日)「しんぶん赤旗」によれば、
「事務局原案について意見を出す県の「復興会議」は、野村総研顧問や三菱総合研究所理事長らが委員として顔をそろえ、「委員12人のうち県内在住者はわずか2人」(河北新報18日付)。委員19人全員が県内在住者である岩手県の「津波復興委員会」と著しい対比をなしています。第2回「復興会議」は、「委員の大半が首都圏在住のため…村井知事らが上京」(同)し、都内で開催するありさまです。」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-05-29/2011052901_02_1.html
とのこと。
利権や商売を狙っているかもしれないが、復興が進むためにならば、1分や数分のことで、子供を脅かすようなことはしないで、さとすように無礼を指摘すべきである。結果として、野党は追求するだろう。それが狙いならば、彼の振る舞いは的を得たことである。
復興を志すならば、指導者は、その目的を果たすために、余計な無駄口や誤解を招く発言は慎むことが、心得というものだろう。
結果が大事である。志を持ち、志を果たす能力をつけよう。
国民の生存と安心で文化を享受できる生活に役立つ教育を立てよう。
われわれは、失敗からも学び、成功からも学ぶ。
教育を復興しよう。
松本龍復興担当相の言を考える
今日、2011年7月4日、のテレビで放映されていたが、松本龍復興担当相は、
「〔村井嘉浩宮城県知事が〕先にいるのが筋だよなぁ。」
「〔水産特区について〕県がコンセンサスを得ろよ。そうしないとわれわれは何もしないぞ。だから〔?〕、ちゃんとやれ。
お客さんが入って来るときは自分が入ってきてからお客さんを呼べ。
いいかぁ。長幼の序がわかっている自衛隊なら、そんなことやるぞぉ。
わかったぁ? はい。しっかり、あの、やれよぉ。
今の最後の言葉はオフレコです。いいですか。みなさん。いいですか。はい。
ぜっ。書いたらもう、その社は終わりだから。」(下記の網所から文字起こしした)
http://www.youtube.com/watch?v=VtUqWdbjnTk&feature=player_embedded#at=26
http://www.youtube.com/watch?v=rrFd2Od-Cq8&NR=1
と述べた。
このような発言をあのような感じの語気で言う人は、国会議員をやっている資格は無いと思う。むろん、語気から推測される考えと態度が、資格が無いと思う理由である。
国の大臣は、県知事の上司にあたるのか? 民主党は地方分権重視というのは、建前で、少なくとも任命した菅首相は、個々の議員は地方分権を尊重する必要は無いと思っているのか? あるいはひょっとして、松本復興担当相は、菅首相に反対した人であり、仕方なく担当相を引き受けたと見せて、自らの失言?で菅政権を批判させようと考えたのか?
松本復興担当相は、(どういう意味で?)お客さんに当たるのか? 地震の予測は国がやっていたのではなかったのか? 予測できないとのなら、予測できない、と言うべきだった。その上で、いつかは来るのだから、高台に家をつくるとかなどの対策をやるべきだったのである。(その予算は、国主導ではなく、県に丸投げすればよい(おそらく、そうすると、震災を受けた他県と比較して宮城県は問題なのだろう))災害予防がたいしてできなかったこと、復興が遅れていることについて、(松本氏が個人的にどう考えていようと)国としてわびるべきではないのか? そのような立場ではないのか? その上で、知恵を出し合い、協力して復興を進めるべきだろう。
「呼ばれて入ったら、3、4分出てこなかったから怒った。九州の人間はお客さんが来るときは本人が(先に部屋の中に)いる。(知事は)長幼の序をわきまえた方が(いい)」と説明した。」(2011年7月4日12時59分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110704-OYT1T00629.htm
と、松本復興相は説明したという。或るテレビでは、1分ほどと言っていた。上記の引用したテレビでは、数分と言っていた。
それはともかく、「長幼の序」とは、
「年長者と年少者の間にある一定の秩序」(大辞林)
http://www.weblio.jp/content/%E9%95%B7%E5%B9%BC%E3%81%AE%E5%BA%8F
とある。松本復興担当相は1951年生まれで、村井嘉浩宮城県知事は1960年生まれだから、年長者と年少者の関係になるのは確かである。しかし、自衛隊では長幼の序ではなく、階級の序によるのではないのか?
そこで、「自衛隊 長幼の序」で検索すると、「ニュース30over : 松本大臣、ウソ連発か…宮城県「知事は遅刻せず ...」というのがあった。
「村井知事と松本復興相の会談が設定されていたのは3日の午後2時15分。宮城県庁秘書室によると「会談時間の数分前に松本復興相を応接室にご案内し、お茶を出したり、報道陣のテレビカメラの設置が完了したのを待って、時間通りに知事が入室した」。つまり、入室が遅れた事実はないという。
応接室と知事室は、同じフロアの隣り合わせの場所にある。村井知事は、松本復興相との会談スケジュールに合わせて、秘書が呼びに来るのを執務室で待っていた。県庁で知事の来客がある際には、「誰であっても知事よりも先に応接室へ入室してもらうのが一般的」(秘書課)という。来客が資料を整理しているときなどに知事がその場にいたら、逆に失礼に当たるという配慮もある。」(オルタナ 7月4日(月)16時59分配信)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110704-00000303-alterna-soci
つづいて、
「松本氏は、自衛官出身の村井氏を戒める意味で発言したのかもしれないが、防衛省によるとそれも正しくないという。
「確かに階級のある部内では長幼の序という考えがあるかも知れない。ただ、部外の人と会談するときには当てはまらない。そもそもどうやって上下関係を付けるのか判断できない」(防衛省広報)。」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110704-00000303-alterna-soci
ここでの「長幼の序」とは、年齢の高低関係ではなく、階級の上下関係という意味だろう。だから、部外の人との会談では、上下関係の付け方の判断基準が不明だと言っているのだろう。
また、
「松本氏の地元である福岡県庁によると、「庁舎に大臣がお見えになったら、すぐに会場にお通しし、その後、すみやかに知事に入室してもらう。先に知事が応接室で待つことはないし、本人が来客をお出迎えすることも通常はしません」(秘書課)。
複数の地方自治体によると、知事と大臣の会談場所がホテルなど外部の場合には知事が先に到着して出迎えるが、庁舎で行〔な〕われるときには、応接室に先に大臣に入室してもらうのが普通だという。」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110704-00000303-alterna-soci
松本氏の言は、「九州の人間は、お客さん来るとき、本人はいるものです」というものだから、これを、
「九州のすべての人間は、お客さんが来るときは、本人が先に部屋にいる」
という一般命題(あるいは場所的に普遍な命題)と解釈すれば、福岡県庁秘書課という部署に属する人の言によって、反確証された disconfirmed(または反証された falsified)ことになる。ただし、
「九州では、一部の人間は、お客さんが来るときは、本人が先に部屋にいる」
という特殊命題と取れば、福岡県庁秘書課の言によっては、反確証されない。しかし、もともと松本氏は、(一般命題的な)しきたりによって、宮城県知事を叱責する根拠としたかったわけだから、この場合は説得性が無くなる。つまり、根拠無き非難ということになる。
さて、仕方なくであろうと、引き受けたのだから、しっかりとやってもらいたい。そもそも、復興の遅れは政府の責任ではないのか? 国は具体的な何もしないでもいいから、復興のための資金を県に必要なだけ、ばらまけば良い。放射能被害に関連する分は、東京電力に請求すればよい。
ところが、擁護する人もいる。
広島県議会議員(広島市安佐南区選出)の梶川ゆきこ氏(民主党員?)は、
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0704&f=national_0704_218.shtml
によれば、
「「松本大臣の件。宮城県の対応が酷すぎ。ふつう、マスコミのカメラの前で大臣が待ちぼうけくらうとこ撮らせないでしょ!別室に案内して、お待ち頂いて、知事が会合する場に到着したら、大臣を迎え入れるのが常識。まぁ、知事がああだと、職員も気がきかなくなる。大臣を怒らせた県の接遇がマズすぎだ。
復興利権がほしくて、ヨダレを垂らし、腹を空かせて待ってる狼どもは、足を引っ張ることは、何でもやるでしょ。松本大臣は、はめられただけ。宮城県は、大臣を怒らせて何の得があるんでしょう。既得権を守りたい獣らの術に惑わされんぞ、ガツン!と一発かますのは当然でしょ。それが敵の狙いだった。
〔http://topsy.com/twitter.com/yukiko_kajikawa/status/87781504016588800〕
大臣をわざと怒らせて、それをハイエナのようにパパラッチが喰らいつく。復興利権がかかっているから、大騒ぎになるよう仕込んだんでしょ。だいたい、約束の時間に遅れるほど、本当に精力的に知事が働いてるなら、大臣も理解を示すでしょう!県民のために必死で、汗をかいている知事だったのか?
ご立派な知事さんが現場を走り回られているのか、利権獲得でお忙しいのか?利権が第一では復興しないでしょう…。」
(Twitterより引用)」
とのこと。
ただし、2011年5月29日(日)「しんぶん赤旗」によれば、
「事務局原案について意見を出す県の「復興会議」は、野村総研顧問や三菱総合研究所理事長らが委員として顔をそろえ、「委員12人のうち県内在住者はわずか2人」(河北新報18日付)。委員19人全員が県内在住者である岩手県の「津波復興委員会」と著しい対比をなしています。第2回「復興会議」は、「委員の大半が首都圏在住のため…村井知事らが上京」(同)し、都内で開催するありさまです。」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-05-29/2011052901_02_1.html
とのこと。
利権や商売を狙っているかもしれないが、復興が進むためにならば、1分や数分のことで、子供を脅かすようなことはしないで、さとすように無礼を指摘すべきである。結果として、野党は追求するだろう。それが狙いならば、彼の振る舞いは的を得たことである。
復興を志すならば、指導者は、その目的を果たすために、余計な無駄口や誤解を招く発言は慎むことが、心得というものだろう。
結果が大事である。志を持ち、志を果たす能力をつけよう。
国民の生存と安心で文化を享受できる生活に役立つ教育を立てよう。
われわれは、失敗からも学び、成功からも学ぶ。
教育を復興しよう。