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美術修行2011年7月7日(木):まつもと やすこ 展

2011年07月08日 13時13分19秒 | 美術/絵画
2011年7月8日-1
美術修行2011年7月7日(木):まつもと やすこ 展

 まつもと やすこ 展/ギャラリーすずき(蹴上)。2011年7月7日(木)。
http://keage-g-suzuki.com/cms/
 
 






  ↑:床を這い回る、和紙集成体。その隊列構成の様々。
   (画像掲載は作家さんの了承済み。写真の色が適切でなくてすみません)
 
 

  ↑:和紙片が集成された構成単位体(部分)。上から見たもの。

  
 大きさから言って主要だと思われる、仮設展示的作品について。
 見えでの単位物体は、蝋に浸した和紙を細長い長方形(幅も長さも計測し忘れた)に区切ったもの[基本単位物体は和紙紙片]。長辺の片方は直線的に、もう片方は下記写真のように手でちぎられたようで毛羽立っている。それが多数の、梯子状に、両端の棒状のもので集成されている(同様物体の配列による律動の生成)。その形状は変異がやや大きい。
 床上にほぼ平たく配置されたものがほとんどである(個数を測定し忘れた。5+12=17、か)。重力方向の配置範囲は小さい。二つの単位物体が左方の壁によりかかっている。

 

  ↑:這い登ろうとする意志による。
 


  ↑:毛羽立つ。
 
 






  ↑:壁掛け作品の諸相。

 
 壁掛け作品は三つ。
 紙片を垂直方向に見せるようにしての、左右反復(うねり)的またはらせん的配置と、毛羽立ち表面の配置が、そしてそれらの串刺しが、良い効果を生じさせている。

 
 [次なる展開の可能性についての、あくまで勝手な私的思いつき。構成単位体の形状変異を大きくさせ、さらに配置の変異を大きくして、動的にする。あるいは、単位体の数を少なくし、大きさも小さくして、いわば切り詰めることによる緊張感を狙う、最小主義的接近か。あるいは、彩色を取り入れるか。単位体の種類を大胆に増やすか。毛羽立ち効果を大きくするか(設計思想はかなり異なることになるだろう)。]