生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

関西美術場 備忘録

2011年07月14日 15時16分49秒 | 美術/絵画
2010年7月14日-3
関西美術場 備忘録


批評空間
 ・カロンズネット
http://www.kalons.net/
 ギャラリーの案内で展示日程が見やすい。批評文が掲載されていることが素晴らしい。数人の書き手がいるようなので、二人以上の人がそれぞれ独立的に論評または展評 reviewを書くとか、議論して一つの記事にするとか、してもらえると面白い。


 
展示空間(発表・交流システム)
関西のギャラリー目録
(URLは、できるだけ絵柄画像つきの日程または現時点での展覧案内の網処)

□ 京都
 ・ギャラリーすずき
http://keage-g-suzuki.com/cms/intro.php

 ・アートスペース虹
http://www.art-space-niji.com/index.html

 ・ギャラリーはねうさぎ
http://www.haneusa.com/top.html

 ・ギャラリー16
http://park21.wakwak.com/~art16/exhibition/exhibition.html

 ・ギャラリーなかむら
http://www.kyoto-art.net/list/detail/142

 
□ 奈良
 ・ギャラリー勇齋(最寄り駅:奈良)
http://www.g-yusai.jp/exhibition/

 ・Gallery CLASS(最寄り駅:生駒)
http://web1.kcn.jp/gallery-class/top/top.html

 
□ 大阪
 ・アートスペース亜蛮人(13:00~20:00、最寄り駅:恵美須町、難波)
http://www.aband.jp/exhibition.html

 ・ギャラリー菊(最寄り駅:淀屋橋、北浜)
http://plaza.harmonix.ne.jp/~artnavi/02gal.pak/03gal-tikamiti/03rental-gal/15-kiku-hp/02-kiku.html#Anchor-exhibition

 ・ギャラリー 風(11:00-18:00、最寄り駅:北浜)
http://www13.ocn.ne.jp/~art.kaze/kaze-hp01/exhibition.htm

 ・コウイチ・ファインアーツ(月~金11:00~18:00、土11:00-17:00、日祝休み、最寄り駅:肥後橋)
http://www.kouichifinearts.com/info/info.html

 ・アートコートギャラリー
http://www.artcourtgallery.com/acg_news.html

 ・ラッズギャラリー(最寄り駅:福島)
http://www8.plala.or.jp/LADS/
  2011.7.15(金)~24(日) 川嶋 守彦 元永 紅子 二人展。
  2011.7.26(火)~31(日) 北籔和夫 鉛筆絵画 展 のしてんてん系宇宙探索の新たな挑戦。

 ・TEZUKAYAMA GALLERY
http://www.tezukayama-g.com/english/exhibitions/current.html

 ・ギャラリーほそかわ
http://galleryhosokawa.com/log/index.php?c=1-

 ・キャズ
http://cas.or.jp/index.shtml

 
□ 堺
 ・ギャラリーいろはに(最寄り駅:阪堺線 宿院、南海本線 堺)
http://www.tcn.zaq.ne.jp/art/irohani/

 
□ 神戸
 ・神戸芸術センター ミューズアーケード
http://www.art-center.jp/kobe/bukken/event.htm

 ・ギャラリー島田
http://www.gallery-shimada.com/schedule/index.html

 ・ギャラリー サーカス・サーカス(県庁前)
http://hwbb.gyao.ne.jp/circusx2-pk/tenran.htm
http://hwbb.gyao.ne.jp/circusx2-pk/goannai.htm

 ・アート○美空間Saga
http://www.saga-beauty.com/schedule/index.html

 ・ギャラリー開
http://www.ac.auone-net.jp/~kai-kobe/japanese/now.html

 ・ギャラリー301
http://www.gallery-301.com/

□ 芦屋

 ・芦屋画廊(最寄り駅:JR芦屋)
http://www.ashiya-garo.com/work/index.html



美術修行20110712(火)

2011年07月14日 13時41分53秒 | 美術/絵画
2010年7月14日-2
美術修行20110712(火)


 中田桃子展/ギャラリー風/北浜。
http://web-gallerykaze.com/archive/110712-22_nakata/top.htm
http://www.kalons.net/index.php?option=com_content&view=article&id=6420&catid=0&lang=ja
http://blog.livedoor.jp/artkobujime/archives/1485181.html

 加藤義夫氏による「中田桃子流の空気遠近法」と題する文章の最初に、
  「光と大気の織りなす自然のきらめきや揺らぎ、そしてその空気感をさわやかに描いてきた」
とある、その通りに、絵画からの作用があるように受け取れる。
 つまり、作品によって時間感覚などが多少異なるがおおよそ、ゆったりとした時間のなかで繊細な感性が表現されている。
 画面構築のきっかけは、奈良県桜井市の自然の風景らしい。しかし、絵画ではなんらかのものを『再現する』ということは原理的に言ってあり得ないから、少なくとも、『光と空気の息づかいと水面の輝き』(加藤義夫氏による「中田桃子流の空気遠近法」から)を表現した、あるいはそこに(なんらかの視覚的知覚システム上の約束事によって)そのような世界を構築し存在させる、ということになるだろう。
 物体から読み取られる性質は、物体無しにはあり得ないが、物体を可能な限り画面に存在させずに、『息づかい』や『輝き』そのものが画面に存在させるように(錯覚または想像によって?)できれば、物体についての同定をすることはその程度に避けられて、したがって『息づかい』や『輝き』に焦点が当てられ、浮かび上がるように存在することになるだろう。
 したがって、中田桃子氏の作品は、本質的に抽象絵画の部類に分類される。

 この中田桃子展の絵画構成は、木製パネルを支持体とした14個のアクリル絵画で、最大は縦90cmx横200cm、最小は縦20cmx横20cmである(目録データによる)。
 まずは、形態的構成要素と色彩的構成要素から。ただし、下記の分析(崩れ)は、途上であり(したがって分析枠組みも変更されてゆく)、ごく入口にとどまっている。
 鍵語:直線的と曲線的、基調色と諧調色、縁取りの方法と部分画面、縦縁と水平縞、遠近処理と遠近効果と空間構成、縁取りの改変、立体展開。

  [後日、つづきの稿にしよっと。]

 一つ加える。抽象絵画では、直方体ならば、少なくとも直角に回転して四方向が楽しめる。
 『山の内側への層』を上下を逆にして見ると、また面白い。大きくは、水平縞の部分が上方に位置することによる効果だろう。しかし、元のほうが、自然的であると感じる。このあたりのことを分析すると、動態的かつ自然的な画面が構築できる方法につながるかもしれない。すなわち、自然界の有様の模様 patternまたは生き様の模様 patternから出発して、肉眼では見えない発散物、または発散 emanationの振る舞い、あるいはそれらの相互作用を抽出する(抽象する)というやり方である。(ついでに言えば、放射能(字義通りには、放射性物質の作用の一つである放射線を発する働きのことであるが、しばしば放射性物質という概念またはカテゴリー、あるいはそのような物質概念に属する実際の物体、つまりを放射性物体を意味する)または放射線とは、発散作用の一つである。)

 

  ↑:図1。入口空間。(画像掲載は作家さんの了承済み。)


  ↑:図2。奥空間。


  ↑:図3。『青丹よし』(部分)。たとえば真ん中付近の重力方向の帯状面を立体とみなしてしまう。その場合に、幅太いところは前方に存在していると取る。色の明暗による遠近感にしたがえば明色部分が前方に来る。ここでのたとえば一本の白い水平縞は、形態的枠組みでは幅細いところに在るので、後方または奥の方に存在して明るく輝いているように見える。隣り合う画面区画のからの作用によって、複雑な組み合わせとなっている。ひょっとしてそれが、曲線的両縁で囲まれる区画(画面)のゆらめきを修飾(多かれ少なかれの変更、あるいはむしろ空間的捻れ)していて、より深い感触とつながっているのかもしれない。

 
 
 マーラー生誕を祝して展/ギャラリー菊。
http://plaza.harmonix.ne.jp/~artnavi/02gal.pak/03gal-tikamiti/03rental-gal/15-kiku-hp/02-kiku.html#Anchor-exhibition
 竹垣恵子氏の布に描いた?絵画?が面白かった。


 
 飯田淑乃展/キャズ/難波。
http://cas.or.jp/2011/IIDA/
 
 物質的構成=〈直方体空間、天井に設置された制御可能な照明(スポットライト8個)[むろんコードによって電源に接続されている(はず)]、右側と左側の壁面に四つずつの写真、ソファ、ソファの正面に後に写されるもののための壁面=映写スクリーン、ソファの後方上に投影機〉。
 表現的構成={スピーカーからの音声(少し感情表出的声での語り、効果音)、場所と時間が制御された(順番的)照明、右側と左側の壁面に四つずつの写真}。
 紙芝居的見せ方に感じた。ただし人は、(一方向的順番ではなく)あちこちと照らされた写真の前に行くことになる。紙芝居は場所固定的でその範囲内で時間的に展開するが、紙芝居を照明の(場所的かつ)時間的制御によって空間展開的構成にしたと解釈できる。
 この場合、聴覚情報からの或る人の感性装置の反応総体を、時間的に変化する視覚情報からの或る人の感性装置の反応総体と、重ね合わせるのだろうか? その結果はどうなる? 
 朗読音に不慣れで、語りの内容を受け取ることができなかった。当方の訓練が必要。総合(効果)についても、当方の訓練が必要。

 写真ではなく、絵画だったらどういう効果になったのだろうか? 朗読音声無しで、いくつかの絵画を或る順番で照らす。暗闇でなく自然光がふんだんに入る場所ならば、逆に幕が瞬時に降りてきて、或る絵画一つだけが出演しているようにする。……なんてことを考えた。
 作家さんと話して、そこでの歴史という言葉で指示または意味していることは、かなり異なっているように思った。歴史はそれを語る人が構築し「所有」するものである。では、どのように織り出し、紡ぐのか。自由である。しかしその人の様々な諸制約(意識不可能なものも含めて)のもとにある。この項、そのうちに。

 
 写真が出現して、絵画はその独自性を追求する方向がある。たとえば自然美を或る場所と時間に『再現』する、あるいは他人に『伝達』する、ことでは、絵画は写真にかなわない。そこで、真実性 realityを再解釈することになる。ところで、写真は実物にはかなわない。ならば、写真は、そこへ行く手間暇をかけないで得られる伝達性が取り柄なのか。もとより、人が撮影すれば、すでに自然界のどの部分を切り取るかという選択がある。さらに、どのような側面をどのような素材で取るか、という選択がある。すると、わたしたちは(表現を含めて)意志(の内容)を表現しているのか。



美術修行2010年7月13日

2011年07月14日 10時48分15秒 | 美術/絵画
2010年7月14日-1
美術修行2010年7月13日

 第57回全関西美術展/大阪市立美術館/700円。
 撮影禁止。目録(100円)はあったが図録はなかったと思う。おそらく、会場での催事も無いようだ。
 抽象は少ない。技法的あるいは構図的に興味があったのを下記。
 中川和美「夏空」。
 藤田啓二「稜線 work-11-03」。
 松岡美子「刻の行方」、ナイフで絵具を寄せて縁を形成し、同時に下地の色を出しているのだろうか、その効果が面白い。F130か。ギャラリー風で見た青系統の大きいのを見たい。
 黒田恵子「**〔自分の筆記文字判読できず〕11-06」。
 筒崎清吾「翔落舞」。
 森本恭代「Re: ありがとう」、0.5mm厚くらいの紙を貼っているのか。ワックス的表面。
 纐纈昌代「Zhen」、桃と白の部分を全面展開したら面白いかも。
 具象だが、迫力の点では、石田克「アシュラ」。多くの人型のところ、眼と口を抜くかデフォルメするとどうなるのだろうか。
 夜になって、2階を見なかったこと、日本画部門を見なかったことに気がついた。

 画面の記載(構成、構造(配置関係)、製作方法、部分または構成要素の感性的効果(の共通性と差異性)、展示環境下での全体効果)。狙いまたは意図。自己評価。言語的影響。