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《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

美術修行2014年3月30日(日)

2014年03月30日 20時50分54秒 | 美術/絵画
2014年3月30日-1
美術修行2014年3月30日(日)

FACE展2014 損保ジャパン美術賞展/損保ジャパン東郷青児美術館/無料観覧券
 現代美術的または当代美術的なものは無かった。

 中村一美展の窓口で、三つのうちどれから見ると割引が大きいかを聞くと、日本アンデパンダン展は無料だから一番目に、と。

日本アンデパンダン展/国立新美術館/入場無料
 ミシン目つきの六枚の投票用紙が配布される。各作品のそばに糊がついていて貼付けられる紙面がある。
 抽象は少ない。

中村一美展/国立新美術館/割引で800円
 すでにセゾン現代美術館や国立新美術館(だった?)や宇都宮美術館(だった?)などの数か所で数点は見ていた。
 狭い変異範囲での様々な単位形態があったが、特段の魅力のものは無かった。配列にも突破したところは感じられなかった。銀的や蛍光塗料的な絵具は下品に感じた。
 絵画的思考をしたのだろうが、図録にどんな感性的受けとめや解読が書かれていたのか。

イメージの力??国立民族博物館のコレクションにさぐる/国立新美術館/割引で800円。
 「イメージ」の日本語訳も定義も述べられていなかった。鍵語が日本語で定義または説明されていないのは、どういうわけなのか。
 最初の部屋で、大きな顔の実物像が三体。眼や顔の縁取りが宝貝であったりする。

VOCA展2014 現代美術の展望─新しい平面の作家たち/上野の森美術館/ネット割引券で400円
 全体を三巡した。
 絵具のありきたりな使い方ではない作品の作者として、
  阿部未奈子、川北ゆう、金光男、染谷悠子、山本雄基、
が挙げられる。

 今回一番見応えのあった山本雄基作品は、このような製作法によるものを札幌や帯広で10点以上は見たが、このように大きなものは初めて。側面を見ると1cm近い層になっている。かなり良い。三枚のパネルを隣り合わせていることによる二本の縦線、が無ければもっと良い。図録での推薦者の文章によると、単位体を円だけにしたとのこと。重ね合わさった透明的複合色があちこちで、また全体的にもたとえば4mくらいのところから見ると見栄えが良い。それぞれの色が映えていて調和がある。またたとえば20cmくらいから見ても楽しめる。もう一工夫か二工夫で大傑作が産まれるかもしれない。
 良い効果となった場合について、
 アクリル絵具の或る色彩の0.01mm当たりの透明度(数値)を(目測ででも)測定する。
 奥面に配置した或る色彩とその上に別の色彩を配置した結果を測定する。
 いくつかの数値またはカテゴリー式を立てる。
 個体面積の大きさと配置を計算またはパソコンで画面模擬する。
 (あるとして)絵画的思考って、何だろう?

 阿部未奈子作品は、風景画。パソコンで左右に揺らめかしたらしい。マスキングしてローラーで着色したとのこと。異なる色の境目にはカッターで切り込んだような跡のように見えるものがある。側面を見ると絵具の厚みは2mmぐらいである。具体物の像的力を用いず、抽象だと面白くなるかもしれない。

 川北ゆう作品は線による構成。もう一工夫か二工夫すると大化けするかもしれない。

 金光男作品はワックスを溶かすことによる、形態の崩れまたはぶれまたは溶解。網とか間隔が同一の平行線といった規則的模様でなければ面白くなったかも。

 染谷悠子作品は、遠くから見ると普通の描き方にも見えるが、明るくい輝きがあるのは、和紙を彩色して貼ったりしているからだろう。手で千切れば縁で和紙の繊維が毛羽立つが、その効果が生かされた一部もあった。これも要素の数を減らして抽象にするとどうなるのだろうか。

 概念芸術的要素の大きい作品としては、たとえば「080-1234-9876」といった携帯電話の番号と解釈してしまうだろう数字の並びを紙に印刷したのがあった。ちゃんと素材として「壁」も含めた記述をしていた。ところで、たとえば数十分後に二回見ようとする人はいるのだろうか。
 
 さて、大坂秩加の左側作品は、婚姻届用紙に印刷されている文字や罫線を、無色で凸的に(凹的だったかな?)刻印した紙に手書きの文章が書いてある。それと右側に縦長の作品を配置。

髙柳恵理「油断」/上野の森美術館ギャラリー/無料
 概念芸術的かつ最小主義的。