生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

福島原発と東北地方太平洋沖地震21

2011年03月15日 00時52分00秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月15日-1
福島原発と東北地方太平洋沖地震21


 福島第1原発2号機の燃料棒が、2011年3月14日午後11時過ぎ、
たとえば
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110315k0000m040135000c.html


あるいは、午後10時50分に
たとえば
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110315-OYT1T00035.htm

再び完全に露出した(「空だき状態」)。

 東京電力の(大変わかりにくい)会見中においても(3月15日0:40頃)、露出したままだという。


福島原発と東北地方太平洋沖地震19

2011年03月14日 21時27分31秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月14日-6
福島原発と東北地方太平洋沖地震19


  「東京電力によると、福島第2原発の1号機、2号機は安定的な「冷温停止」状態となり、緊急事態を脱したと発表した。」
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/03/14/kiji/K20110314000427090.html?feature=related

 よかった。

 しかし、福島第一原発の1、2、そして3号機は、冷温停止状態になっていない。
 2号機はどうなるのだろう?

  「東京電力によると、福島第1原発2号機で14日夜、原子炉の水位が急速に低下し、燃料が水面から完全に露出、空だき状態になった。
  ……
  福島第1原発2号機に海水を注入していたポンプは、職員がパトロールに出掛け、目を離したすきに、燃料が切れて停止したという。」
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/03/14/kiji/K20110314000428400.html


福島原発と東北地方太平洋沖地震18

2011年03月14日 20時17分24秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月14日-5
福島原発と東北地方太平洋沖地震18

 「福島原発と東北地方太平洋沖地震16」で触れた、
http://d.hatena.ne.jp/oguogu/20110313/1300009037
では、「炉心溶融」と「燃料棒溶融」を区別すべきだとしているようである。

 しかし、定義によっては、区別できない。
 炉心溶融の定義は、ウィキペディアでは、
  「炉心溶融……とは、原子力発電所で使用される原子炉の炉心にある核燃料が過熱し、燃料集合体または炉心構造物が融解、破損することを指す原子力事故。」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%89%E5%BF%83%E6%BA%B6%E8%9E%8D
とある。燃料集合体が一部、溶けたのではないのかな? 
 上記の「酔っ払いのうわごと」氏の記事での「炉心」は、何を指しているのか? 数量の程度で区別しているのだろうか?

 あるいは、経済産業省原子力安全・保安院によれば(さらに読売新聞によればだが)、

  「原子炉は通常、水で満たされ、炉心にある核燃料が一定温度以上に過熱するのを防いでいる。だが、原子炉の水位が下がって核燃料が露出すると、空だきに近い状態になって炉内の温度が上昇し、燃料自体が溶け出す。これが炉心溶融だ。

  保安院などが今回、炉心溶融の可能性を考えたのは、放射性物質のセシウムが同原発外部で検出されたからだ。セシウムは、核燃料集合体を構成する「燃料ペレット」が溶けないかぎり、ペレット内から出てくることはない。」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110312-OYT1T00504.htm

とあるから、そしてセシウムは検出されたようであるから、炉心溶融したと言っていいのではないのか?

 先のサイトでは、

  「読売新聞は、原発が爆発してしまった責任を東電に押し付けたいと思っているかのようです。もっと早く海水を炉内に注入していれば爆発は防げたと言わんばかりですから。今回のような事態は東電にとっても初めての事なのですから無理な注文だと思うのですけれど。」
http://d.hatena.ne.jp/oguogu/20110313/1300009037
と書いているが、初めての事態なら無理な注文なのか? 技術的能力から見て無理と言っているのかもしれないが、すべて含めて安全管理が考えられているはずではないのか? 初めての事態だったら、格納容器から放射性物質が大量拡散しても仕方ないのか?

 また、

  「私などは、これほどの地震でも致命的な被害を出さなかった事で日本の原発の安全性が証明されたと逆に考えたのですけれど。」
http://d.hatena.ne.jp/oguogu/20110313/1300009037

と書いている。確かに、そこまでの安全度はあったと言えるかもしれない。しかし、事態は終息しておらず、地震後に事態は悪化しているとしか思えない。そして、現在までの事態に至った結果によって、原発は廃炉にすべきだという結論に十分だと思う。


福島原発と東北地方太平洋沖地震17

2011年03月14日 19時38分51秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月14日-4
福島原発と東北地方太平洋沖地震17

 日本原子力発電株式会社
http://www.japc.co.jp/index.html
の、
「03/14 一部報道における東海第二発電所の自動停止に関する記事について」
というプレスリリースのpdfによれば、

  東海第二発電所では、非常用ディーゼル発電機3台のうち、津波の影響によって1台が停止し、2台で必要な 電源を確保している

(要約した)とのことである。
 福島第一原発では、津波(の何が?)が想定外だったのか?


福島原発と東北地方太平洋沖地震16

2011年03月14日 19時11分59秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月14日-3
福島原発と東北地方太平洋沖地震16


 2011年3月13日午後3時15分ごろ、枝野官房長官は会見で、

  「3号炉におきましても昨日(12日)に1号炉で生じたような水素爆発の可能性が生じたため、念のため速やかにご報告を申し上げた次第でございます。
  ……
  万が一これが昨日のような爆発を生じた場合であっても、」
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00195026.html

と述べている。
 3号機はその後、可能性があれば(想定通り?)現実となるのか、水素爆発した。では、この枝野官房長官の「万が一」とはどういう意味なのだろう?

 他の件でも、「万が一」が、一になったと思う。確率的なことを言っても意味は無い。単に、「爆発した場合」、と言えばよいのである。
 「~した場合、こうなる可能性がある」は、問題の無い言明だと思う。そこへ確率のような%みたいなものを与えるのは、因果系列上でどういう意味があねのだろうか?
 とりわけ、事故の場合、震度設計でマグニチュード8を越える9.0であった場合、それは想定外だったでは済まない。核分裂の制御は原理的に難しいから(したがって大地震の有無に関わらず)、原発の科学技術は安全ではあり得ない。このことは今回の事故で確証された。最悪の場合の災害規模の範囲と程度はきわめて大きいから、すべて廃炉にすべきである。

 科学的予測は、現実に照らして当たるかどうか、が重要である。<政治は結果責任>という方針は、健全な方針である。


地球温暖化論、原発、科学哲学

2011年03月14日 18時21分41秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月14日-2
地球温暖化論、原発、科学哲学


 さきほど、「科学技術論 福島原発」でGoogle検索したら、数番目に、
  (下)「不確か」認め 懐疑論に対抗
という題の読売新聞上の記事が出てきた。
 
  「「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が2007年に公表した第4次評価報告書では、「20世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇のほとんどは、人為起源の温室効果ガスによってもたらされた」という見解が正しい可能性は90%以上であると表現している。つまり、この見方が間違っている可能性を自ら認めているのだ。
 藤垣さんはこれを「IPCCの誠実さ」とみる。池内さんは、「懐疑派は残りの10%を過大にとらえて、全部がウソだと言っている」と手厳しい。」
http://www.yomiuri.co.jp/eco/ondan/on090309_01.htm

とある。
 「「IPCCの誠実さ」」という意味がわからないが、「正しい可能性は90%以上」という根拠は何だろうか? そもそもそのような言明は、予測内容が現実と合致することを、どう根拠だてているのだろうか?
 (おそらく、気温データ改竄疑惑が拭われたわけではなさそうなので、IPCC報告書を読んで分析する気になれない。)

 (読売新聞が脚色しているのかもしれないが)「懐疑派は残りの10%を過大にとらえて、全部がウソだと言っている」というのも、どういう論理なのだろう?
 池内了氏は、最近の『科学哲学』に記事を書いている。そこでの論は、結局、(理論的にも実践的にも国の政策的にもまことに問題のあると思われる)予防原則に丸投げである。

 
 ところで、読売新聞は原発推進論なのかなと思って、「読売新聞 原発推進」で検索すると、やはり、読売新聞は原発推進論であるようだ。

  「2011年3月13日 ... 一方、同じく原発推進派の読売新聞は炉心溶融という言葉の使用を避けたように思えます。」(原発爆発事故社説と「炉心溶融」 - 酔っ払いのうわごと)
http://d.hatena.ne.jp/oguogu/20110313/1300009037

とある。

 その記事:
原発爆発事故社説と「炉心溶融」 - 酔っ払いのうわごと
http://d.hatena.ne.jp/oguogu/20110313/1300009037

は、各社の原発爆発事故社説を「炉心溶融」という語に着目して比較している。

 「一番強力な原発推進派である日本経済新聞」は、「核燃料棒の一部が過熱して溶けている」ことと「炉心溶融(メルトダウン)」とを区別し書いているが、「燃料棒の溶融と炉心溶融では意味が違うのに、それを混同して社説にしている新聞社も多い」と述べている。
http://d.hatena.ne.jp/oguogu/20110313/1300009037


福島原発と東北地方太平洋沖地震15

2011年03月14日 17時30分21秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月14日-1
福島原発と東北地方太平洋沖地震15

 福島第一原発の3号機が水素爆発した後、今度は2号機の冷却機能が停止したらしい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80
から表にして、MOX部分を加えると、下記の通り。

     定格電気出力 営業運転開始日
 1号機 46.0万 kw  1971年3月
 2号機 78.4万 kw  1974年7月
 3号機 78.4万 kw  1976年3月 MOX(プルトニウム5%?程度を含む)

 なお、
  「1978年11月2日 3号機事故
日本初の臨界事故とされる。この事故が公表されたのは事故発生から29年後の2007年3月22日になってからであった。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80
とある。

 
 さきほど、「科学技術論 福島原発」でGoogle検索すると、一番目に、
  東電福島第一原発1号機で重大事故が起きた理由②
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=247093
という題の記事の転載場所が出てきた。
 この記事の論旨は、1号機が米国のGE製で、ライセンス期間は30年だったとか、60年代後半のGE原発技術の未熟さが、重大事故の理由だというところにあるようである。

 しかしそこでは、
  「1号機が建設された60年代後半のGE原発技術は、地震国日本における原発耐震設計の観点からは、非常に未熟であった可能性があります。
 その後、東芝、日立、MHIなど日本企業の建設した国内原発の方が、耐震設計上の信頼性ははるかに高いでしょう。」
とある。

 3号機は日本企業が建設したのだとすれば、水蒸気爆発については、日本企業の信頼性も同様だったということになる。
 しかしまた、1号機では地震直後から冷却機能が働かなかったらしいから、その差(具体的にはどういうメカニズム的、システム的な差が結びついたのだろうか)が出たのかもしれない。


福島原発と東北地方太平洋沖地震14

2011年03月13日 22時45分05秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月13日-4
福島原発と東北地方太平洋沖地震14

 原子力資料情報室が、福島原発に関して行なった、2011年3月13日17:00より行なわれた記者会見の録画が、下記で見ることができる。
http://www.cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=1008

 官邸が出した資料について、分析的に詳しい解説をしている。


福島原発と東北地方太平洋沖地震13

2011年03月13日 19時08分04秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月13日-3
福島原発と東北地方太平洋沖地震13

 2011年3月13日9時11分の朝日新聞によれば、

 「原子力安全・保安院は13日、東京電力福島第一原発の周辺で、70人以上が放射能を被曝(ひばく)した恐れがあることを明らかにした。」
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103130036.html

 「新潟県は13日、……派遣した職員2人が、福島第一原発から17~18キロの地点で被曝(ひばく)したと発表した。持参した計器で測定したといい、被曝量は0.1ミリシーベルト。胃のX線検診での被曝量が0.6ミリシーベルトのため、県は「健康に影響はない」としている。 」
http://www.asahi.com/national/update/0313/TKY201103130066.html

 被爆者が多数出ているようである。衣服についたもので、たいした量ではないと、テレビでの解説者は言っているが、避難途中で呼吸して放射性物体を体内に取り込んでしまったということはないのだろうか?
 
 原子力資料情報室の「【速報】福島県双葉町で異常に高い放射線検出!によると、広河隆一氏とJVJAのメンバーが福島原発周辺で放射能測定中で、
  「連絡によると、
 
  2011年3月13日
  10:20 双葉町役場玄関(福島第1原発から約4キロの地点)
  10:30 双葉厚生病院

 両地点とも、1000マイクロSV(1mSv)まで測れる放射能測定機の針が振り切れた」
http://www.cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=1005

とある。そして、その数値の評価として、
  「チェルノブイリ原発周辺30キロメートルは、汚染が強いために現在でも立ち入り禁止とされて」
いるが、
  「福島原発周辺は、現在のチェルノブイリ原発周辺よりも非常に高い放射線量であることが確認されました。」
と言う。

 ツイッターでの、東京大学理学系研究科の早野龍五教授との質疑応答記録をもとに、有志が編集しという、
  原発に関するQ&Aまとめ
http://mirror.myapp.jp/genpatu-qa.html

がある。そこには、
  「第一原子力発電所のモニタリングポストは動いていませんが、第二原子力発電所のものは動いています。」
  「第一のモニターは昨日(3/11)から動いていません。福島県の放射線モニターも動いていません。」
とある。


福島原発と東北地方太平洋沖地震12

2011年03月13日 16時25分55秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月13日-2
福島原発と東北地方太平洋沖地震12

 15:30頃の枝野官房長官に会見によれば、3号機でも建屋に水素が溜まっている可能性が否定できないとのことである。

 福島原発から115kmくらい離れた女川原発の敷地のモニタリングスポットで、最大で21マイクロシーベルトを観測したと東北電力からの発表があった。風は南からなのか?

 解説者は、これまでの知見にもとづいて、例えば胃レントゲン検査での被爆量やCTスキャンの被爆量、あるいは航空機で上空で被爆する被爆量の数値と較べたりしている。要は、健康に影響の無い程度だと言いたいらしい。
 原発は安全であると洗脳したいらしい広告でも、自然からの被爆量に較べていたりする。これは健康という点からは変である。
 自然に被爆する量がそれだけあるのだから、さらに被爆量が増えるのは良くないと考えるべきである。医療での場合は、リスク比較になるが、この場合でも検査過剰的傾向があると思われる。

 さてしかし、自然での放射線または放射性物質と、原発による人為的に産み出された放射線または放射性物質は同様であろうか?
 まず、ガイガーなどの現在の検出装置は、放射線をすべて検出しているのであろうか? とりわけ、あるとしての話だが、暗黒物質と暗黒エネルギーの物質水準での放射線は検出しているのか? むろん、暗黒物質と暗黒エネルギーの「正体」が不明なので、なにをもって検出したとするかも不明で、したがって検出装置の設計もできないだろうが。

 では、宇宙の組成上で大部分を占めるといわれる暗黒物質と暗黒エネルギー(これらの存在を否定する考えもあるが)の水準での放射線や放射性物質は検出しているのか? ガンマ線は、それらの存在の指標となるのだろうか?

 自然放射線についてのウィキペディア解説は、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%84%B6%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A

 ガイガーが開発したものは、アルファ線だけを検知できるものだったが、ミュラーは、1個からの「あらゆる種類の電離放射線を検知できるように改良」して、ガイガー=ミュラー計数管と呼ばれている(
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%BC%EF%BC%9D%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%BC%E8%A8%88%E6%95%B0%E7%AE%A1
)。また、
  「ほとんどのGM管はガンマ線と2.5MeV以上のベータ線を検出する。 中性子線はガスを電離しないので、GM管は中性子は検出できない。 しかし、管の内側をホウ素でコーティングするか、三フッ化ホウ素もしくはヘリウム-3ガスを充填すれば、中性子線にも反応するGM管を作ることもできる。……GM管はガンマ線も検出できるが、感度はよくない。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%BC%EF%BC%9D%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%BC%E8%A8%88%E6%95%B0%E7%AE%A1

 
 京都大学原子炉実験所・原子燃料工業(株)周辺、のモニタリングポストの大阪府立熊取オフサイトセンター局では、2011年03月13日(日)15:50 現在で空間線量率は46.0(単位はnGy/h)とある。2011年03月13日(日)16:20 現在で空間線量率は 45.7nGy/h、と表示されている(
http://www.o-ems.pref.osaka.jp/
)。

  「自然放射線は通 常10~200nGy/h(ナノグレイ/時)程度あり、土に含まれる放射性物質の影響を受けるため観測局ごとに指示値が異なります。」
http://www.o-ems.pref.osaka.jp/
とある。
 また、「環境放射線〔空間放射線(ガンマ線)〕を測定します。」
http://www.o-ems.pref.osaka.jp/
とある。

 
http://www.tepco.co.jp/fukushima1-np/monitoring/index2.html
に、「モニタリングポスト(MP)配置図 2011年3月11日 14時40分現在」の地図があり、その下に「モニタリングポスト測定値トレンドグラフ」があるが、3月11日14:40までである。

http://www.tepco.co.jp/fukushima1-np/monitoring/index-j.html
で、
東京電力>原子力情報>福島第一原子力発電所>リアルタイムデータ
と行ったりしたが。

 役に立たない。なんのためのモニタリングポスト設置とネット表示なのか?








 
 

福島原発と東北地方太平洋沖地震11

2011年03月13日 10時06分14秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月13日-1
福島原発と東北地方太平洋沖地震11

 今度は3号機の冷却装置が働かないとのこと。一難去らずに、さらに一難。
 
 2011年3月13日、9:50頃の毎日テレビの記者を通じた、福島県庁によれば、

  <3号機で、燃料棒が4mのうち2.9mが露出している>

とのこと。県庁での記者は本局から訊かれて、情報元は東京電力だと。

 テレビでの或る解説者は、これはおおごとだと言った。

 10時過ぎの保安院のぐちゃぐちゃで会見によれば、……結局中継打ち切り。

 ホンマ、テレビ司会者が言うように、書類の説明をごちゃごちゃと、知りたいことが出てこない。

 FNNでは3号機について、1号機ほどの心配はないと。2.9m露出のことは知らないのか?

 マスコミは保安院の会見で質問しなかったのか?


  読売テレビによれば、東京電力によると、1号機で下がっていたモニタリングポストの数値が許容量を越えたと。(1時間当たり882マイクロシーベルト)

 3号機について検索すると、2011年3月13日07時20分の読売新聞によれば、

  「3号機は、ウラン・プルトニウム混合(MOX)燃料を使用」
  「3号機は地震後、通常の冷却ができなくなり、非常用の冷却装置を使っていたが、同日午前2時44分にこの装置も停止、原子炉内に冷却水を注入できなくなった。冷却水が沸騰して水位が下がり、同4時15分から燃料棒が露出し始めた。」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110313-OYT1T00110.htm

 テレビ朝日によると、
 「東京電力によると、3号機でも同様の現象がみられたため、午前5時過ぎ、冷却装置を停止して大気中に放射性ガスを放出する措置を取る方針を明らかにしました。」
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210313030.html

 11時過ぎの枝野官房長官の会見によれば、3号機に9時過ぎから真水、ついでホウ酸水を注入したとのこと。今は水で埋まっていると。
 どれくらい露出したかという質問が出たが、露出した可能性があるとのこと。しかし数値は答えなかった。

 毎日テレビでは、2.9m露出は誤報だったのかどうかが話題になった。3号機についても炉心溶融の可能性はあるらしい。



福島原発と東北地方太平洋沖地震10

2011年03月12日 21時51分14秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月12日-10
福島原発と東北地方太平洋沖地震10

 毎日テレビでの出演者が指摘していたように、

 1. 福島原発での震度は、どの程度だったのか。それは、耐震設計の想定を上回っていたのか。
 2. 地震は様々なことが起きるので、広く不具合を考えていなければならない。

 このような事態になった原因の一つはディーゼル電源が機能しなかったことがあるが、これはそれまでの東京電力の隠蔽事象と関わっているだろう。いずれにしろ、故障に備えた安全装置(fail-safe)は現実には働かなかった。(一部の)専門家の「安全です」とは口先だけであり、(一部の)専門家の「想定外」は、よく起きることだと国民は肝に命じよう(すでに何度も強化されてきた教訓)。

 東北地方は、この時期はまだ寒い。(50年後とかの地球温暖化ではなく)直ちに東北温暖化すれば利益があったことだろう。停電だと色々と寒さをしのぐのが困難になる。分散的に電源確保すべきである。
 まずは、少なくとも原発が担っている3割は節減しよう。むろん、日本全国原発はすべて停止し、放射性を中和することである。

 
 日本経済新聞(2011/3/12 22:05)によれば、

  「12日午後9時すぎ、福島県は福島第1原子力発電所が立地する双葉地域から双葉厚生病院に運ばれた一般住民90人のうち、少なくとも3人が除染処置が必要な重度の被曝(ひばく)患者だと発表した。」
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819490E3E0E2E39B8DE3E0E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

とのこと。


福島原発と東北地方太平洋沖地震9

2011年03月12日 20時55分36秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月12日-9
福島原発と東北地方太平洋沖地震9

 午後8時41分ころの、枝野官房長官の会見では、中の格納容器が爆発したものではなく、水蒸気から水素が発生して酸素と混じって爆発したとのこと。
 また、モニタリングの結果では放射線物質の濃度は、上昇していないと。

  15:29 1,015マイクロシーベルト
 (15:36 爆発)
  15:40 860マイクロシーベルト
  18:58 70.5マイクロシーベルト

と爆発後にむしろ少なくなっているとのこと。

 今後は海水で冷やすとのこと。それは、すでに着手とのこと。