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何をいまさら日記

自分が好きな映画や本について世間様から「いまさら・・」と思われる事を自ら突っ込みます

何をいまさら「インファナル・アフェア Ⅱ」その6

2005-08-24 23:19:50 | 香港映画
本日はハウ その2でございます。
親孝行なハウは4年目の父の命日に4人の大ボスを殺す事に成功します。ただひとり、マリーの忠告でサムのみが生き残ります。
ウォンとハウは最初から相性が悪いらしく、はじめから敵対関係でしたね。そしてハウは父の暗殺事件の影にウォンがいるのを調べ上げ、最悪の方法で復讐をとげます。おかげでウォンは懲戒まで追い込まれます。
そして、ハウは政界に出ようとして失敗させられます。ウォンに邪魔されるんです。その頃サムが警察側の証人となり警察に保護されます。
ハウはどうやらこの頃から壊れかけてます。家族をハワイに逃がし、サムと対決します。サムのタイ人家族を人質にとり、サムを脅かすんですが、反対にサムと友達のタイ人に家族を人質にとられます。このシーンが怖いのは、直接に血は見せませんが電話の音とオフショットでハウの家族が壊滅したことを描いてるんですよ。サムとハウはこのとき二人の中で何かが壊れたと思います。
すべての野望も家族も失ったハウはサムに銃口を突きつけます。サムはこの時殺される気だったと思います。しかしサムが生き残り、ハウはヤンが自分を裏切っていた事を最後に知って死んでいきます。ヤンにすがりながら死んでいくシーンは悲しいですね。ヤンもすごく悲しかったと思います。
ハウがもうちょっと気楽に生きていける人ならよかったのに、親孝行だったばかりに自分の思ってた人生と違うかったんじゃないかと思います。

何をいまさら「インファナル・アフェアⅡ」その5

2005-08-23 19:42:37 | 香港映画
さあ、今日はハウで行ってみましょう。
ハウを演じるのはフランシス・ンです。この人かなりの芸達者ですね。ハウという男の複雑な内面をよく出してたと思います。
この物語の始まりは黒社会の大ボスのンガイ・クワンが何者かに暗殺されるところからスタートします。クワンには男の子が3人います。長男は堅気でハウは次男ですが父の跡を継ぎます。クワン家は仲良しらしく事が起きると兄弟がよく書斎で相談事をしてます。
ハウは一見線が細いのですが、父の仇を討つため4年間準備して決行する執念深さや、ルクが潜入させていたロ・ガイを殺すときの冷ややかな態度は怖いです。
しかし、父を尊敬し、異母弟のヤンや娘に対しての眼差しは優しいですね。父の「世に出たものはいつか消える」という教訓を胸に生きています。
父の跡を継いだハウが娘の誕生日パーティーを開き、サムに協力を助力するシーンや招かれたヤン達も一緒に写真をとるシーンは後から始まる惨劇の静かな序曲のようで私の大層好きなシーンです。
恐らくハウは本当は父の跡を継ぎたくなかったのではないのかなと思います。異母弟のヤンにできれば代わって貰いたかったのでは。でも親孝行な彼には出来なかったようですね。では明日もハウで行きます。

何をいまさら「インファナル・アフェア Ⅱ」その4

2005-08-22 23:34:17 | 香港映画
本日のお題はルクでいきましょうかね。
彼はウォン警部の親友です。階級は確か警視。ウォンより出世してます。演じてるのはフー・ジュン。ウォンと現場の指揮をとってるとき意見が対立するとトランプで決めるんですが、ウォンのいかさまにつきあい、いつだってウォンの言う通りしてやるんです。この人もいい人。ウォンの刑事人生に危機が訪れたときも一人でかばってくれました。
でもこの人も潜入をハウの近くにおいてたんですが、ばれて殺されます。役名はロ・ガイでロイ・チョンがやってましたが、怪しいかんじがよくでてましたね。あっさり殺されるんですが非情に印象的な役で、「ザ・ミッション」を後に見た私はマイクを観て「???」でした。
ロ・ガイが目の前で実に簡単に殺され、若き日のヤンはショックをうけます。
ルクは親友の危機を救おうと、ウォンを訪ねてウォンの車に乗りこんでウォンのかわりに死んでしまいます。親友の死に衝撃をうけるウォン。いくら自分のまいた種とは言え、最悪の報いをうけます。このシーンでウォンがかなり動揺して床に寝転んで泣くんですが、この姿は実にかっこ悪いんです。がいいシーンです。子供みたいだけどね。ルクの死でウォンは何かを悟った感じになりました。

何をいまさら「インファナル・アフェア Ⅱ」その3

2005-08-21 21:44:08 | 香港映画
今日はキョンでいきたいと思います。
キョンも過去の話なので生き返ってます。うれしいわ。
でも、キョンには言いたいことがあります。君はさっきボコボコにされた男にすがれるのか!キョンったら刑務所でいきなりヤンにボコボコに殴られるんですが、父親が死んで葬式に行く許可が出なくて泣いてるところをヤンにみつかるんです。で、ヤンにすがって泣くんだよ。あんたいい奴だけどだめじゃん。初めて会ったときもボコボコにされてたよな、確か・・ヤンの前で車泥棒かなんかして通報されるんだよな。
サムがかわいがるのもわかるがもう少し分別が欲しいぞ。
でも、この考えなしの行動が、行き場を失ったヤンを救ってくれるんだよな。一緒に働こうって誘ってくれるんだよね、サムのところで。あの時ヤンは多分、絶望していたと思います。自分の目の前で人が死んでいき、誰も助ける事が出来なかったという事実に・・。
キョンはそんなヤンにとって唯一の友だったと思います。
あ、サムとタイに行くシーンもいいですよ。なかなか、おバカで。やっぱキョンはインファナルサーガの癒し系キャラですね。

何をいまさら「インファナル・アフェア Ⅱ」その2

2005-08-20 22:21:16 | 香港映画
では本日のクローズアップするのはンガイ・クワン配下4人の親分たちです。
大ボス、ンガイ・クワンが殺され、息子のハウが組織を継ぐことになりました。
クワン家に上納金を納める日にボスたちは鍋屋でお食事中。食卓の話題はハウを大ボスと認めるかどうか。そこにサムもやってきます。4人のボスは最初話し合いの通り、上納金を拒否しますが、ハウはボス一人づつの弱みをちらつかせひとりひとり落とします。サムはその光景を楽しそうに眺めてます。
ハウ(フランシス・ン)からの電話にうるさそうに出る親分達。しかし威勢のいいのも最初だけ、実に効果的に弱みを突きつけられ上納金を払うはめに陥る親父たちの姿は笑いを誘います。こうして、ハウは大ボスとなったのです。
そして4年の月日が流れます。ハウはボスのうちの誰かのしわざと確信し、父の命日に4人のボスを一人一人殺します。それもハウが彼らにあわせて選んだ殺害方法で。鍋屋を定位置にしてるボスも火だるまにされてました。その執念は大層恐ろしいです。最初の鍋屋でのシーンがあるだけにこの落差が怖さを増幅させます。ハウの怖さを見せ付けられるシーンですね。
この4人のボスたちを演じた人たちは俳優さんでは無い方々との噂も。でも殺されるシーンは大変だったのでは・・。特に火だるまの人は怖かったと思います。恐るべし香港映画界。

何をいまさら「インファナル・アフェアⅡ」その1

2005-08-19 20:14:31 | 香港映画
 インファナル・サーガの2作目、原題が「無間序曲」となってるように1作目の10年前を描いてます。ということで1作目に死んだすべてのお方が復活です。でもトニー・レオンとアンディー・ラウは出ませんが・・。サムの髪も黒いです。
 この作品はウォンとサムの視点で見ちゃいますね。今回は女性キャストはカリーナ・ラウのやったマリーと(このお方が今回の影の主役ですかね)メイ(フー・カーリー)、とのちにラウと結婚するマリーの3人ですからね。後は皆、主役の2人をのければおっさんだけという見事なキャスティングです。
今回はヤンの若い時をショーン・ユー、ラウの若い時をエディソン・チャンが演じています。話は見事それますが、特典映像でこの2人のインタビューも見られます。ショーン・ユーはうれしそうにしゃべってるんですが、エディソン・チャンは機嫌が悪かったらしく最後まで仏頂面だったのが印象的です。
 前回も親父で語ると書きながらストーリーを書いちゃいましたが、今回はキャストごとの見せ場で書いてみようかと思います。誰から書くかは・・考えます。
今回は香港返還前から返還された瞬間までを描いていますが、返還のシーンは感慨の深いものがあり、改めて大きな事件であったことを思い出させました。ではこの項長くなりますが気長にお付き合いを・・・。
 

何をいまさら「インファナル・アフェア」その8

2005-08-16 22:17:10 | 香港映画
これを書くにあたって私としては一応はや送りなんぞしながらも再度DVDを見なおしてるんわけですが、本日「さあ、ラストどう書くかな」と見なおして思い出しました。
サムの死ぬシーンが抜けてることを!
シーン的に言うとヤンがラウのところに来る前になります。
ピーをウォンに張り付けた事で署内で窮地に立つラウ。ヤンを使ってサムの取引現場を押さえる作戦に。そしてラウの思惑どうりに事は進行。ヤンも途中でサムの車から逃げます。
警察に囲まれ逃げるサム。駐車場の中をチョコチョコと逃げていくのを見てると、いかにも悪の親玉って感じがいいですね。
サムはラウの携帯に電話します。ところが駐車場にコール音が鳴り響き驚くサム。物陰から携帯を持ったラウが現れます。そしてサムはラウが自分を裏切った事をさとり、ラウの銃弾に倒れます。水溜りにサムは淋しく倒れるんです。
サムを挙げ署内でなんとか居場所を確保したラウのところにヤンが現れ、ふとしたきっかけでヤンとラウがお互いの正体を悟るのです。潜入捜査官と黒社会が送り込んだスパイという事を。
ヤンのラウへの復讐が始まります。手始めに婚約者のマリーにラウの正体をばらします。マリーはショックでしょう。よりにもよって黒社会のスパイなんですから。
ヤンはウォンと会った屋上にラウを呼び出します。二人はすべてを失いそうになってます。ヤンは恩人と友と身分、ラウは婚約者と身分を。ヤンはラウを逮捕します。どうしてもいい人でありたかったラウはヤンに情けを請いますが却下されます。
そして、終幕。ラウは無間道を歩み始めます。すべてをグレーゾーンに押し込だまま、不毛なスパイ合戦から一人だけ生き残ったのです。
この映画ラストは2バージョンあるらしいんですが、やっぱりこっちのほうがしっくりきますね。まあ、このラストだからⅢがいきてくるんですが。11月に発売のトリロジーボックスにはアナザーエンディングバージョンも入るそうですよ。
しかし、この映画黒社会側の主要キャスト全滅です。ディロンも銃撃戦の時に死んでるしな。ジェノサイドだな。この手の映画にはつきものとは言え何も皆殺さんでもいいじゃないの(泣)
教訓は・・悪の栄えたためしなしでしょうか。無間道をひとり生きるラウの生き様を見届けましょう。といったところでこの項終了!!

何をいまさら「インファナル・アフェア」その7

2005-08-15 23:44:50 | 香港映画
今日、改めてキョンのご臨終シーンを見る。ああ、やっぱお前さんはいい奴だよ(号泣)
疑っててもヤンを信じてくれるなんて・・。
ラウはやっぱ警視にピーを張りつけたわけを聞かれてます。あたりまえだよな。
あーあ、ラウが警視の携帯電話のリダイヤル機能でヤンに電話をかけちゃったよ。
さあ、ここからヤンVSラウの戦いですだ。
二人は警察署で初めて警官と潜入捜査官として対面します。そして、ヤンはある封筒を見て、目の前にいるラウ・キンミンがサムのスパイである事を知るのです。そして、ラウはヤンのデーターを消去。ヤンの潜入としての履歴を抹消する荒業にでたのです。
さあ、どう書こうかを考えねば・・。だらだらストーリーを書いても始まらないですからね・・。では!立て直します。

何をいまさら「インファナル・アフェア」その6

2005-08-14 23:46:45 | 香港映画
話はちと戻りまして、キョンの名言シリーズ「そ知らぬふりをして、こちらを伺ってるやつがいたら、そいつは警官だ」冒頭でも相棒のディロン(ディオンと間違えてました)相手に展開していた持論です。二人はボスのアジト前で見張り中。当然皆あやしいわけで、「全員だな」と返されます。そこにウォンに会いに行くヤンが出てきます。「警官?」と聞かれギョっとなるヤン。「私服警官のあてっこしてるんだ」と言われホッ。ヤンは「マッサージに行って来る」とアジトを後にします。
で、キョンと逃げたヤン。キョンは逃走中に撃たれた傷で死にます。ヤンは立て続けに知り合いに死なれ、かなりショックを受けてます。しかもウォンは10分間ぐらい殴られても自分の名前をはかなかったと聞いて動揺。
キョンはヤンに「マッサージの女の子はかわいかったか?」って聞くんです。多分、ヤンのこと疑ってるんですが口に出さずに死んでいくんです。なんて、いい奴なんだ
キョンにとってサムから「バカ」と言われることは喜ぶことで、ヤンとサムが話しをしてるとき自分の名前が出たら「うん?」って見るんですがサムが「あいつはバカだから」というのを聞いて満足そうにしてるんです。
ヤンやラウとはまったく違う価値観で生きたキョン。できれば二人ともキョンのように仲間やボスを信じて生きていきたいやろうな。無理やけど。
ヤンの動揺が伝わってきて、このあたりは私にとっても心の痛いシーンの連続です。今日の締めはキョンまで死んじゃったよ(怒)ですかね・・。



何をいまさら「インファナル・アフェア」その5

2005-08-13 23:02:46 | 香港映画
というわけで、ウォン警視死去です!もうね、何度観てもヤンと一緒に呆然としちゃいます。
キョンが連れ出してくれなきゃ、ヤン、あんた死んでるよ!
サントラの4番目に入ってる「標」が流れる中、ウォンが家からヤンに会いにでかけます。この行動はサムにも筒抜け。音楽の後半パートはこれから起こる悲劇を予感させるようで心を乱されます。二人は又もや屋上で会います。ヤンは自分が包囲網から逃れられそうに無い事をウォンに告げ、ウォンは作戦の中止を告げます。そこにディオンからの電話。今、ウォンといる奴がスパイだと。ヤンはすぐ行くと答えます。
とか言ってる間にサムの手下が大集合。ラウが張り込ましたピーからの電話で異変を察知。あわてて現場に急行します。が二人は囲まれてしまい、ヤンは清掃用のゴンドラで、ウォンは正面突破でエレベーターで逃げます。ヤンは無事逃げ、タクシーで正面に。一方のウォンは一瞬逃げ切るんですが、ディオンに見つかります。お願い、見逃してやって!
そして、ヤンのタクシーが正面につきヤンがタクシーに背を向け歩き出した瞬間、上から
ウォンが降ってくるんです。
そりゃ呆然としますわな。さっきまで生きてたんだよ。サントラ3曲目の「再見..警察」が流れ、ヤンは警視との出会ったときの事なんかが蘇り、叫び出しそうになってます。
画面の前の私もです!
で、大量に警察がやってきたんで、サムの手下も発砲。銃撃戦が始まっちゃいました。キョンがヤンを現場から連れ出してくれますが、それがなきゃ真っ先に死んでるね、ヤン。
そんな修羅場でウォンの死体はタクシーの屋根にのったままです。早く降ろしたげて!
やっとこ駆けつけるラウ。すべてが終わってます。ウォンが死んだのはあんたのせいだから!
ラウの「無間道」はここから本格的に始まります。