何をいまさら日記

自分が好きな映画や本について世間様から「いまさら・・」と思われる事を自ら突っ込みます

何をいまさら「4人の食卓」

2005-12-13 20:23:35 | 韓ドラ・映画
「秋の童話」でウンソの少女期を演じ、スターダムにのしあがったムン・グニョンちゃん。今日芸能記事をチェックしてると大学に合格したそうで・・。春から女子大生ですね。がんばって卒業してね。
ひさしぶりに韓国映画のレビューを・・。で取り上げるのは心理ホラー。
主演は「猟奇的な彼女」のチョン・ジヒョンと「パリの恋人」でおなじみパク・シニャン。監督はイ・スヨン。女性監督ならでは視点で容赦なくトラウマをあぶりだします。チョン・ジヒョンはこの映画のヨン役をノーメイクで演じたらしいのですが、とても信じられませんな・・。きれいですよね。
主人公のパク・シニャン演じるジョンウォンは結婚を控えた建築士。婚約者でインテリアデザイナーの彼女が選んだ4人掛けの食卓セットが新居のダイニングに据えられたところから映画は始まります。
ある日、地下鉄でうとうとして目覚めたジョンウォンは母親に毒殺された二人の少女の姿を見ます。そして新居のあのダイニングに二人が座っているのを見てしまいます。ジョンウォンの心に大きな不安が宿り始めます。
ジョンウォンは郊外の小さな教会の息子。その教会でヨンに出会います。ヨンには普通の人に見えないものが見えるらしく、あの少女たちが見える。心が不安定になったジョンウォンとヨンは宿命に引寄せられるように出会ってしまった。しかしヨン自体もなにやら大きな問題を抱えている様子。やがて二人の過去が暴走し始める。
ジョンウォンの幸せになれるはずだった新居はトラウマの蓋をあける舞台と化してしまった。ジョンウォンが必死で蓋をした記憶とは?そしてヨンの心の闇の真相とは?
女性ならではの生理的な不快さがよく描けてる映画だと思います。チョン・ジヒョンはヨンの危うさやはかなさをその美貌で演じてみせました。ジョンウォンのトラウマ描写は奥が深く凄みすら感じました。ちょいとストーリーに言いたいことはありますが、まずは見せる力のある映画です。ブレイク作品とはまた違った顔をみせているチョン・ジヒョンとパク・シニャン。二人がトラウマの真実を捜し求める姿が印象的です。