何をいまさら日記

自分が好きな映画や本について世間様から「いまさら・・」と思われる事を自ら突っ込みます

何をいまさら「ブレイキング・ニュース」その7

2006-02-02 20:39:26 | ジョニー・トー
今回の本稿にはオチにかかわるネタばれが含まれております。よい子は読禁!!!しかもケリをつけるべくかなり長い(すんません)一気に走ります、ラストまで。
というわけで大爆発したエレベーター。現場を見に来たレベッカが見つけた携帯電話。それはまだ生きていて、なにやら音を拾っています。その音を拾いながら単独行動をとってしまうレベッカ。音に誘われるようにビルの裏手に。そして電話を鳴らします。
バスを待つ人々の中で携帯が鳴り響きます。「見つかったか・・」大胆に笑うユアン。
レベッカの背後には銃を構えるチョン。アンタ生きてたんだ・・。
逃げ出すユアン。そしてミニバスに逃げ込みます。画像のタイプのバスですね。ところでジョニー・トーはどうやらバスがお好きなのでは・・。割と重要なシーンで出てきますよね。ま、それだけ香港人にはなじみのある乗り物なんでしょうが。
そして、不覚にも人質になるレベッカ。手錠でユアンに繋がれてしまいます。一般人のバイクを奪って後を追う幹久もといチョン警部補。往年のシュワちゃんの出世作「ターミネーター」のごとくユアンの攻撃に倒されても倒されても追いかけます。もう、私の中ではチョンは「ターミネーター幹久」になりました。そのしつこさはスゴイ。
レベッカには「もう逃げられない」と言われてもユアンはあきらめません。でもバスがこれ以上進めなくなり、ユアンはレベッカを連れたままバスを降ります。
そして彼は見てしまいます、正面のビルから出てくるチュンのターゲットを。そしてそいつを撃ちはじめます。逃げる目標。注意がそれた事でレベッカも銃を取り出します。
拳銃を突きつけあう二人。明らかに逡巡するユアンとレベッカ。そのにらみ合いもやっとこ追いついたターミネーター幹久の放った銃弾で終わりを告げます。
手錠を補佐のおっさんにはずしてもらいグレースに付き添われ現場を去るレベッカ。どう最後の報道をするか指示をだしています。仕事中毒なのね・・。
そしてニュースでは強盗に失敗し死亡したチュンの映像が流れています。二人はお互いの仕事を相手に変わってやり遂げようとして警察の銃弾に倒れたのです。そしてそれは両方とも未遂に終るのです。
ラストはヒーローインタビューのように取材をうけるレベッカとチョン。警察の勝利でしょうが、かなり空しい勝利で幕を閉じます。
「PTU」でもそうでしたが、生き残ったものの証言で事件の事実は隠蔽されるというトー監督の視線に圧倒される91分でした。
好きなのはチュンとユアンの料理シーンとラストのミニバスのシーンでしょう。ま、オープニングは別格ですが・・。あ、もちろん林 雪出演シーンもです。見て損はしません。是非見て欲しい一本です。
コメント
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