何をいまさら日記

自分が好きな映画や本について世間様から「いまさら・・」と思われる事を自ら突っ込みます

何をいまさら「黒社會」その3

2006-07-22 20:36:13 | ジョニー・トー
ジョニー・トーの映画には「この拷問はいかがなものか?」という奇妙な違和感を感じるバイオレンスシーンが、ままあるのです。この拷問は効果があるんだろうか?こんなに手間をかけるのは何故?と見ている人間に疑問を抱かせる、明らかに他人の映画では見たことのないトーさんオリジナルな拷問なワケです。「ザ・ミッション」の冒頭近くのトラックのシーンや、近作の「PTU」の息子可愛さに暴走するヤクザの親分の監禁シーンなどがそうじゃないかと思うのです。その粘りのある拷問シーンの描写タッチはまさにトー監督印だなと思います。
総代選挙で負けた大D。大人しくは引きさがりませんね。金を渡した奴を呼び出し(子分を使って)また、どう見ても大人げない方法で報復するんですわ。
ジミーはヤクザ稼業の傍ら、大学でどうやら経済学を学んでる模様。授業中に親分が大Dに捕捉されたと知り、阿楽に仲介を頼みますが、もうその時は親分は半死半生。やがて結構エグイ方法で放置され救出されますが、皮肉にもその事がどうやらジミーのステップアップに繋がるようです。
大Dの逮捕されるシーン。かなりアグレッシブでカーファイがかなり怖い・・。そりゃ逃げ出す親分がでるのも当たり前だな。その2でも触れましたが叔父逮捕のシーンは犬の散歩の時なのですが、私にはどうもパグのように見えます。王 天林はかなり大きいので小型犬との対比だけでも画的に面白いのに、どうやらトー監督の犬のような気がします。「柔道竜虎榜」のメイキングに現場に連れてきてるトー監督がいたからなのですが・・・。わかりませんけどね。
どうも近頃のDVDは最後のエンドタイトルの字幕がつぶれて読めません。お願いだからちょっと大きくして収録して欲しい・・。特にキャストが役名と両方出てる時は・・・。そんな中、大Dの嫁さん役が誰か必死で確認。おお、やはりマギー・シュウだ!!かいがいしくブチ切れオヤジに仕えてます(泣)