今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

唐喜山 赤後寺(滋賀県長浜市高月町唐川)

2019年07月05日 | 神社・仏閣
唐喜山 赤後寺(しゃくごじ)
出発前に、道の駅の駐車場で車中泊をしていた風景写真家との話しが弾み、貴重な話しを聞くことができた

この日、最初に訪れた「西野薬師堂」も住職不在の寺で管理する住民の姿もなく仏像拝観を断念。次に、ナビを「赤後寺」に設定した
「日吉神社」と書かれた鳥居を見て「間違ったかな」と不安になったが、左横にある「赤後寺」と彫られた石柱を見て一安心した



手水舎
「ご本尊を拝観なされます方はご連絡下さい」の案内があり早速連絡を取る



枕石
賤ヶ岳の合戦の時、村人は観音様を背負って、赤川という川に観音様を沈めて守った
この石は、川に沈める際に仏像の枕に使ったと云われている



鐘楼



本殿
この堂内に「聖観音立像」「千手観音立像」の2軀(重要文化財)が安置されている
像高180cm 檜一本造り木心乾漆風技法の彫造である



今から1200年前平安初期の作と云われ秘仏として公開禁制を守ってきた



昭和44年国の重要文化財の指定を受け千年の禁制を解き帳扉を開いた



厄を転じて利となす「転利(コロリ)観音」として親しまれている



厨子
この日の担当者からこれまで記載した内容についての説明を受ける
堂内は仏像以外は撮影できるということなので、開扉前に立派な厨子を撮らせてもらう



この厨子内の秘仏、年に一度村人にだけ開扉していたという



曳馬図
寛文12年(1672年)8月吉日奉納












偶然、厨子内の千手観音立像(重文)が入ってしまった
手が欠損しているのは仏像を護るため赤川に沈めた際に流されたという



撮影 令和元年5月18日

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