東京大学肝胆膵外科教授、幕内雅敏(まくうちまさとし)、先生の信念は、「24時間365日医者であれ!」であり、自分が最後の砦と思っていて、アチコチで手術を断られた肝臓癌を長時間の手術で摘出している。テレビでは、99個も入念に摘出し13時間以上掛かって(これが体力の限界か?)、朝の3時過ぎに終わっている。
幕内さんの言葉
「疲れていても手術の記録を残す。
新しい理論の勉強を欠かさない。
患者の命を救ってこそ医師。
人事を尽くして天命を待つ。
祈るような気持ちで手術に向き合う。」
平成19年7月3日の22時からのNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」なる番組で、世界屈指の外科医として紹介されていた。
12月31日に手術をしている。手術中に急性虫垂炎の激痛にさいなまれながらも手術をこなしたこともある。土日も働く。命を救い続けてこそ医者との思い。手術中に演歌の曲をかけている(それを歌う石川さゆりや森昌子の歌手の順番がいつも同じ)。先生の父親も外科医で、その次男として医師を志した。61歳。
脳科学者の茂木さんが、「使命感だけでは、続かないと思うのですが、何が先生をその様にさせているのですか?」との質問に、「医者は患者さんの為にある。元気になって患者さんから喜ばれた時は、嬉しい。きつければきつい程、喜びも大きい」と言われた。
以下は、茂木健一郎のサイトより
"難の先にのみ本物の喜びはある~外科医 幕内雅敏
2007年7月3日(火)10:10"
「リスクを取る」というのは、無鉄砲に向こう見ずに事に臨むのではなく、むしろリスクを減らせるだけ減らしたうえで前へ進むということだ。
今回、外科医で肝臓ガン手術の第一人者である幕内雅敏さんにお話を伺って、さまざまなことに感銘を受けた。
幕内さんの仕事は、簡単な医療ではなく、高度先端医療である。当然、日進月歩でどんどん先へ進んでいく。しかし、それはリスク要因を徹底的に減らすことによって前へ進むことができる。そのバランスはどんな職業においても重要な要素だと感じた。どうも、日本人は「リスクを取る」というと、「向こう見ずにやる」と思いがちだ。実は、そうではないというのが、我々がまだ実感としてつかんでいないところではないだろうか。
特に、医療の分野のように、失敗してしまうと人の命が失われるというところでは、リスクを取るというのはリスクを最小化するということと表裏一体なのだ。幕内さんがおっしゃっていた、医療は「生死がかかることではない」という考え方は大事なメッセージだと思った。「生きている」という範囲の中で、確実にできることをやる。その結果として命をながらえたり、クオリティ・オブ・ライフを上げることが、医療の役目である。
肝臓ガンの手術は10時間を超えることもあるという。こんなに長時間、集中力を必要とする重労働だ。最近、外科医のなり手が少なくなっているのも、大変な仕事だからだという。しかし、実はこうした困難な仕事をやり遂げるというところにこそ、本当の深い喜びがある。
幕内さんの言葉
「疲れていても手術の記録を残す。
新しい理論の勉強を欠かさない。
患者の命を救ってこそ医師。
人事を尽くして天命を待つ。
祈るような気持ちで手術に向き合う。」
平成19年7月3日の22時からのNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」なる番組で、世界屈指の外科医として紹介されていた。
12月31日に手術をしている。手術中に急性虫垂炎の激痛にさいなまれながらも手術をこなしたこともある。土日も働く。命を救い続けてこそ医者との思い。手術中に演歌の曲をかけている(それを歌う石川さゆりや森昌子の歌手の順番がいつも同じ)。先生の父親も外科医で、その次男として医師を志した。61歳。
脳科学者の茂木さんが、「使命感だけでは、続かないと思うのですが、何が先生をその様にさせているのですか?」との質問に、「医者は患者さんの為にある。元気になって患者さんから喜ばれた時は、嬉しい。きつければきつい程、喜びも大きい」と言われた。
以下は、茂木健一郎のサイトより
"難の先にのみ本物の喜びはある~外科医 幕内雅敏
2007年7月3日(火)10:10"
「リスクを取る」というのは、無鉄砲に向こう見ずに事に臨むのではなく、むしろリスクを減らせるだけ減らしたうえで前へ進むということだ。
今回、外科医で肝臓ガン手術の第一人者である幕内雅敏さんにお話を伺って、さまざまなことに感銘を受けた。
幕内さんの仕事は、簡単な医療ではなく、高度先端医療である。当然、日進月歩でどんどん先へ進んでいく。しかし、それはリスク要因を徹底的に減らすことによって前へ進むことができる。そのバランスはどんな職業においても重要な要素だと感じた。どうも、日本人は「リスクを取る」というと、「向こう見ずにやる」と思いがちだ。実は、そうではないというのが、我々がまだ実感としてつかんでいないところではないだろうか。
特に、医療の分野のように、失敗してしまうと人の命が失われるというところでは、リスクを取るというのはリスクを最小化するということと表裏一体なのだ。幕内さんがおっしゃっていた、医療は「生死がかかることではない」という考え方は大事なメッセージだと思った。「生きている」という範囲の中で、確実にできることをやる。その結果として命をながらえたり、クオリティ・オブ・ライフを上げることが、医療の役目である。
肝臓ガンの手術は10時間を超えることもあるという。こんなに長時間、集中力を必要とする重労働だ。最近、外科医のなり手が少なくなっているのも、大変な仕事だからだという。しかし、実はこうした困難な仕事をやり遂げるというところにこそ、本当の深い喜びがある。