異性学その１０

　宮崎の幸島のサルは、芋を塩水で洗って食べるサルと言う事で有名である。芋を初めに洗って食べたのは、メスの子サル、次が、オスの子サル、次が、メスの大人サル、次がオスの大人サルであった。
　サッカ一がこれ程騒がれる様になったのは、女性のファンの獲得が出来たからとも言われている。女子サッカ一チ一ムが出来たり、女子プロレスラ一の様な格闘技家にまで、女性が進出している。
　実際、家族で外食をする時にしても、旅行をする時にしても、家族で何か見に行く時にしても、父親の出番は少なく、母親の意見で決まるケースが多い様な気がする。子どもが結婚する時、最後まで反対しているのは、殆ど父親の方である。
　余談であるが、ある年配の小児科医が言われていた、「小児科ですか、小児科は、母親科だよ。小児科は、母親と子どもを見ないといけないから、普通の医者の倍のエネルギーを使っている。医療費も、倍取ってもいいと思うが」と。実際、よく考えて見ると多くの小児科医は、母親に納得してもらう為に、エネルギーの大半を使っている様である（戦前までは、余り説明しなくても良かったらしいが・・・）。
　世の中の多くのことが、女性中心で動きつつある。特に、新しいことに関しては、女性が今までの既成概念を打ち破って、始めている様にも思える。男は大きな変化をする時、慎重なのである。いや、慎重過ぎることが多いのである。悪く言えば、保守的である。
　右脳と左脳との連絡が男以上にうまくとれている女性の方が、チャレンジ精神旺盛で、柔軟性に富んでいるということであろうか。
　選挙にしたって、数の上では、女性の方が多い訳だから、多くの女性が、戦争反対と言って一致団結すれが、男性の意見は通らないことになる。しかし、女性の敵は女性だとも言われている。難しい話は別の機会に譲ることにして・・・。
　男の世界は、義理と人情との絡み合いで多くのことが成り立っている。知っての通り、政治の世界では特にそうである。義理と人情が絡むと、大きなことは出来ない様に思える。
　世界平和も、女性の進出がもっと進めば、意外に早く可能になるかもしれないなあ。



教訓１０：女性の力は、大きい。政治も経済も、女性の動きを無視することは絶対に出来ない。

あるアドバイス１０：女性のサミットが、垣根を越えてあちこちで頻回に催されれば、世の中、急速に変化せざるを得なくなるだろう。

為になるかも知れない本（その１４３）

○昭和５２年８月２１日（日）晴。（１.９７７年）
　恵ちゃんの友達の子どもが病気ということで、日曜日で休みなのに病院に行って診た。自分が医者とのことで、周りがいつでも遠慮なく言ってきて、診ないと人間関係がおかしくなるものだから診ているが、こんなことがずっと続くと本当に体がもたなくなってしまうなあ。
○昭和５２年８月２６日（金）晴。
　○○君を明日退院させることにした。松岡先生から引き継いだ患者さんだ。皆はあまりいい子とは言わないが、自分が見る限りでは、決して悪い子ではない。ステロイドの副作用もあったと思うし、何度も入院を繰り返してきているので、ストレスもたまっていたと思う。もう、ネフロ一ゼ、再発して欲しくないなあ。しかし、それ以上に困ることは、今度再発した時に又、主治医が変わるということだ。かわいそうだ。子どもは黙っているけど、いい思いは絶対にしていないと思う。それが証拠に、子どもは主治医に一番よくなついている。
○昭和５２年８月２８日（日）曇。
　本をだいぶ書いた。自分なりに、今の自分の実力で本を書くのだ（小児科研修の手引き）。９月の中頃までに出来るといいなあ。
○昭和５２年８月３０日（火）晴。
　○○○ベビ一が嘔吐するので診察した（この時には、まだ、副腎皮質過形成症だと気が付いていなかった）。少し脱水気味になっている。○○ちゃん（１８トリソミ一症候群）、ラ音があったので肺炎を疑ってレントゲンを撮ったが、たいしたことなかった。○○ちゃん、ＰＡＰかなあ？なかなか咳がとれない。ネフロ一ゼの○君が退院した。今、９人しか受け持ってないので、楽だなあ。


　既に出版した本では、以上の内容までで終わりです。今からの記載は、未発表です。今からは、新たに、日記を見て、記載して行きます。いつか、又、製本になることを夢見て。
　

（以下のごとくに月ごとの予期を書いていた）
　昭和５２年９月の予記（９月２日７：３５記載）　　１、本を作ること。２、新生児Ｘ線診断学の本を読み上げる。３、マルクのアナリ一ゼの習得。４、脳波・心電図。後３０日で大学行き、飛ぶ鳥後を濁さずだ。