
分かり切ったことだが、収入よりも支出を少なくすればいい。乗り物は、出来れば、自家用車にせずに、自転車やバスにする(日本の様に、沢山の若者が新車を持っている国など、殆どない)。飲みに出たりゴルフする回数を少なくする(男の付き合いは、高く付くことが多い。それよりも、子どもとの遊びの時間を多くするべきでしょう)。アルコ一ルやタバコを控える(家で飲み、タバコは、本数を減らすか止める)。図書館を利用したり、自然に親しんだり、100円ショップを利用する(これで結構まかなえる)。
私の勤務していた民間の救急病院にバイトに来ていた(とてもよく働く)外科の先生がいた。勤めの病院でも沢山もらっていたらしいのだが、バイトでも、外科系と内科系を掛け持ちでするので、土曜の夕方から来て月曜の朝までの勤務で沢山もらって帰っていた。
その外科の先生が私に聞いてきた、「どうしたら、お金が貯まる?」、「先生、沢山もらっているでしょう、ここでも、向こうの病院でも」、「いや、それがゼンゼン貯まっていない」、「何故?」、「いろいろ要るんよ」、「何に・・・」、「・・・」
ある情報だと、その先生、彼女がいて、その人にマンションまで与え、かなりのお金をつぎ込んでいるとか。更には、ゴルフがシングルで、飲みに出るのも、賭け事も大好きとのこと。それじゃ、いくら稼いでも貯まらないでしょう。
家に、買ったけど、殆ど着らない服がありませんか?パンを作る器械を買って、使っていますか?外食が多くありませんか?電気代を節約していますか?交際費が多くありませんか?反対に、毎月決まって貯金していますか?将来の経済的なプランをしっかりと立てていますか?子どもにアルバイトさせること、大変いいことだと思いますが(私の長女も長男も、高校の時に、積極的にしていましたが)。
貯める気が強くないと、使わない気が強くないと、節約する気が強くないと、そして、それを維持する気が強くないと、お金は、貯まりませんね!
いつもすれすれの状態でいるよりも、少しでも貯金をしていて、それを担保に、必要な時には、少し赤字になってもいい感じの経済観念を若い時から持つことが大切ではないでしょうか?
手元にあると、どうしても使ってしまうので、例えば、(全国どこでも使える)身近な郵便局に貯金するのです。初めは、定期の10万円から。そうしておいて、必要な時に普通が(-)になっても、それなりにちょっとまでは使えるので、人に借りなくて済みます。
それが上手に自分で出来る様になれば、その金額を20万円、30万円と、上げて行くのです。貯金しただけ、本当に必要な時は、その金額まで使えるので、何となく心にゆとりが出来ます。若くして100万円が貯められると、後は、どんどん貯められるとのことです。
私は、大学生の時は、郵便局に常に10万円近くを定期に入れていました(金利が高かったですね)。医師になって100万円貯めるのにまる4年間余掛かりましたが、それが出来た時には、その気になれば貯められると思う様になりました。移動の多い多くの勤務医には、退職金は望めません。自治医科大出身の医師の話だと、しばしば勤務先が変わるので、ボ一ナスなど、まともにもらったことがなかったと言われていました。大学の先生が地方の勤務先でいい給料をもらった為に、大学に帰って、その翌年には、住民税を払う為に仕事をしている感じになっていたと言う話をよく聞きます。(今は、ス一パ一ロ一テ一トの研修医よりも安い大学病院勤務医の先生も多くなっています)
ただ、お金は使う為にあるので、それを生きている時に有効に上手に使い切ることが大切だと思います。子孫に美田を残すべきではないと思います。
いつも、給料を使い込んでしまって、頭を下げて親にもらったり、妻にもらったりと言うのは、最低の金銭感覚で、即刻、改めるべきでしょう。