日本の心・さいき

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連敗高校奇跡の大逆転

2007-07-22 12:04:13 | Weblog
平成19年7月21日(土)、テレビ熊本で、15:30~16:25まで、「連敗高校奇跡の大逆転、涙の発打席」と題しての感動する内容があった。
 M監督(37歳)が、あるK高校の野球部の監督になる。かなり厳しい監督であったが、生徒の力がもういち。厳しく鍛えるその指導に、生徒の反応ももういち。その高校では、それまで、入学者の4割前後が卒業までに中退していた。周りの世間の評判もあまり良くなかった。
 それが、あることがきっかけで、そこの生徒がその高校に誇りを持つ様になり、定員割れしていたその高校が、何と今年は定員の2倍以上になっている。生徒も明るくなり、学校が完全に変わったのだ。その出来事とは?
 その野球部には、いろんな生徒がいた。その中でも異色なのは、双子の部員である。弟の方は、右手の先が欠損しているのに左手を上手に使って、何と、投手をしていた。その投手の玉を受けるのは、もちろん、双子の兄である。又、ずっとレギュラ一になれないK部員もいた。ずっとレギュラ一になれなくても、野球が好きだから、部員でそれなりに楽しく練習しているのだ。
 M監督は、監督を辞める10日前に、野球部部員を全員集め、試合が終わるまで伏せておこうと思っていたのだが、自分の監督を次の試合が終われば辞めることを告げ、又、次に監督になる人を紹介する。今までどうしても1勝出来なかった監督の目には、その時、涙が。何せ、10日後の高校野球の試合で負ければ、10連敗となるのだ。
 そのM監督の言葉を聞き涙を見た部員達に火がついた。試合の前の10日間、日が暮れても自主トレ一ニングに励んだ。どうしても勝って監督に花を添えたかったのだ。負ける訳にはいかなかったのだ。
 試合は、K高校が先制で、3対5で負けた状態で9回まで来た。しかも、2人目のバッタ一が既にアウトになっている。そこで、監督が、ずっとベンチ入りしていた野球好きのK部員を代打で採用した。それが何と当たってヒットとなり、その後、あれよあれよと言う間に、6対5で勝ち越してしまい、9回裏も打ち取って、何と、10回目にして勝利を得たのである。
 M監督は、涙している。生徒も抱き合って喜んでいる。父兄も驚きと嬉しさが交叉している。
 M監督は次の様な内容のことを言っていた、「生徒を信じるしかなかった、あんなに生徒に力があるなんて、驚いた」と。地方の新聞にも大きく報道される。皆から、祝福される。そして、今回のテレビでの放映。
 イチロ一や松井の様に、華やかな選手が活躍する中で、そうでない選手にも、スポ一ツの中では、いろんなドラマがアチコチであっている。



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為になるかも知れない本(その156)

2007-07-22 06:35:09 | Weblog
○昭和53年3月22日(水)晴。
 小人症(今は、成長ホルモン分泌不全性低身長症と言う)+VSDを受け持った。飲み方があって、二外科と一緒になった。外科の先生って、とても面白くてダイナミックだなあ。明日は、大学入試の監督、○○先生の代わりに行くことになったのだ。
○昭和53年3月23日(木)晴。
 宮崎大学農学部で医学部の入学試験があった。昨日、いや、今日の朝の2時まで起きていた。下痢をしていた。下痢がこの監督のせいなのか、飲み方のせいなのか、定かでない。こちらも試験の初めは、とても緊張していた。受験生が席に座った後に、しばらくして決まり通りに受験票の顔写真と実際の顔を毎回チャックして行った。それにしても、入試とは落とす為のもの、残酷きわまりない。この中から(76人中)3人受かればいいのだ。29倍なのだ。何故、医師になるのにこんな厳しい無意味な試験を受けなければならないのか?!しかも、これだけで合否が決まるなんて。出された問題が適切と言う保証は全くない。問題の優劣の差は、誰が試験すると言うのか?!

*この教室での試験監督は3名で、解剖学の教授が中心で、後は自分を含めてその補佐が2名だった。試験中に、問題の質問の意味がわからないとのことで、受験生の机の横を通る時に自分に聞いてきた受験生がいた。「そこに書いている通りです」と言うしかなかった。その教室から何人合格していたかを後で調べてみたら、わずか2名しか合格していなかった。ちょっと前までは、この受験生と全く同じ立場に自分もいたのだ。受験生、疲れた顔をしている人が多かった。咳をしたり鼻をかんでいる人もいた。目を輝かしている人は、ほんのちょっとしかいなかった。こんな疲れた感じで大学選抜が行われているかと思うと、悲しくなる。アメリカでは、こんな馬鹿げた感じの大学入試なんかない。高校の成績がそのまま行くからだ。日本中が同じ時期に一斉にこんな馬鹿なことをずっと繰り返している。教育改革をこんな所から根本的に変えようとする政治家は、今も皆無である。
 アメリカの様に、大学を卒業して医学部や教育学部に行くべきだと思う。ずっと先々には、そうならざるを得なくなるだろう。そして、入学も、既に別府のAPU(アジア太平洋大学)がしている様に、春と秋の2回にしたらいい。
 誰が考えても、今の日本の大学入試のやり方は、異常なのである。小さい時から、競争競争で成績一辺倒でくれば、若くして既に頭がコチコチになってしまうだろう。首尾良く大学に入っても、やる気がなくなれば、何の為の入学試験なのかわからなくなる。


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