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忘れ物へのクラスとしてのシステムをつくり,状況に応じた対処をしてきました。
しかし,困ったことに,こうたろうくんの忘れ物はもう数日連続して続いています。
今まで,忘れ物への注意はサクッと,歯切れよく行ってきましたが,今回はそれだけはいけないようです。
少しこうたろうくんをこらしめてやらないと。
の前に,確認しておかなくてはいけないことがあります。
忘れ物が続くのは,こうたろうくんの怠慢以外に,何か原因がないか,ということです。
家庭の経済的なこと
こうたろうくんの精神的な不安定さ
友人関係の乱れによる悪質ないたずら
などです。
こういったことがないかを本人に確認するようにしましょう。
もし,そういったこともなく,ただ本人の怠慢によるものと判断されたら,厳しい指導をします。
何度も言いますが,長々とした説教はしたくありません。
だって,「忘れ物」が話題なのですから。
子どもに長々と話をするならば,もっと高次な内容の話をしたいです。
こんなときは,やはり基本に立ち返ってこうしましょう。
全体の前で,忘れ物が続く恥ずかしさを感じさせ,反省させる!
これがいいでしょう。
こ「先生,下敷きを忘れました…」
「こうたろうくん,前回注意しましたよね。今日も忘れ物をしたら,厳しく叱りますと。黒板の前に立ち。みんなの方を向きなさい。」
こうたろうくんを,自分の席から外し,クラスメイト全員と向き合う形をとらせました。
この時点で何も言葉がなくても,もうこうたろうくんは居たたまれなく,顔が上げられません。
忘れ物を理由にこんな状態になっているのですから。
そして,クラスメイトに聞きます。
「こうたろうくんは,忘れ物が何日も続いています。みなさん,どう思いますか?たけるくん。」
「 …ちょっと,しっかりしないといけないと思います…」
「さちこさん」
「 …もう5年生だから,忘れ物はよくないかな…」
「りゅうたくん」
「 …あんまり続くと,友だちからもだらしないと思われちゃうよ」
といった具合に。
これは,先生の説教よりも効きます。こうたろうくんへのダメージは大きい。
もう二度とこんな目にはあいたくないと,反省するでしょう。
そして,これも聞いてあげましょう。
「みなさん,こうたろうくんはすごく反省している顔をしていますね。じゃあ,明日から忘れ物がなくなるように,どうすればいいと思いますか?」
こう聞くと「はい!」「はい!」と,やさしい,正義感のある子たちが進んで教えてくれます。
「絶対に前の日のうちに準備したほうがいいよ!」
「朝出る前には,もう一回チェックしてごらん」
「帰りの会のとき,明日の準備をちゃんとメモしてる?」
同じ立場だから,アドバイスも的を得ているし,共感できるものばかりです。
忘れ物が続く子には,このようにしてクラスメイトの力を借りて,改善に向かわせる方法が最適です。
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