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子どもがうまく自分の意見を伝えるよういろいろと工夫をしますが、その根底にあるべきものが相手意識です。
自分がしゃべるのは、自分が満足するためではなく、他者にそれを届けるため。
それが「伝える」ということですよね。
しかし、結構子どもたちは、これが弱かったりします。
自分の出番で発表するとなると、うまくしゃべらなきゃということでいっぱいいっぱいになってしまって、一番大事な、相手のことを忘れてしまっている。
だから、相手にきちんと伝わろうが伝わらまいが、とりあえず無事にしゃべり終えればOKみたいな感じになってしまいます。
(これも、大人にも当てはまることですね。このシリーズ、よく思いますが)
子どもの発表をみていると、一方的にその子がしゃべって、おしまい。
聞いていた子に「感想や質問はありませんか」と促しても、特に反応なし。
そんな場面をよく目にします。
発表させること自体の目的が、もう一歩達成されないように思いますね。
子どもたちがお互いに高め合うための発表にしたいものです。
伝える力が足りないから、相手意識をもてない。
相手意識をもてないから、伝える力が足りない。
両方とも言えそうです。
今回は、伝えるという活動に相手意識をしっかりと持つための攻略法を考えてみましょう。
そこで、一つのアイディアです。こうしてみてはどうでしょうか?
一文の説明を終えるごとに「分かりますか?」と聞いてる人たちに向けて確認させる!
いかがでしょうか。
これは、私も実践したことがありますが、なかなかいいものでした。
例を挙げます。下のように説明させるのです。
【問題】「四角形の角の大きさの和を求めよう」
先生「よしろうくん、考えたことを発表してください。」
よしろう「まず、四角形の頂点と頂点を直線で結びました。分かりますか?」
聞く子たち「はい。」
よしろう「すると、二つの三角形に分かれました。分かりますか?」
聞く子たち「はい。」「おぉ」
よしろう「前の授業で、三角形の角の大きさの和は180度でした。分かりますか?」
聞く子たち「はい。」「あ、ってことは…」
よしろう「そして、二つの三角形の角の大きさを合わせると、360度になりました。分かりますか?」
聞く子たち「はい。」
よしろう「だから、四角形の角の大きさは、360度だと思います。分かりますか?」
聞く子たち「どんな四角形でも、そうなりますか?」
よしろう「それは、このあとやってみたいと思います。たぶんなると思います。」
このように、説明する文章の最後に、いちいち「分かりますか?」とつけさせるのです。
少しめんどくさい感じもしますが、こうすることで
○発表する子は、相手意識を持てるようになる
○聞く子たちも、発表している内容から離れられなくなる
○全体としての雰囲気がまとまる
○聞く側の、理解できていること、できていないことが明確にできる
○発表する側だけの一方的な説明ではなく、双方のやりとりが可能となる
というよさがあります。
単純に「分かりますか?」の一言だけなので、発表する子にも難しさはありません。
ただし、少しは時間も使うし、聞く側の質問などが多い場合もあるので、いつでも必ず行うというわけにもいかないかもしれません。
私が実践した中では、隣の席の子どうしが発表する場合や、グループ内の発表の場合、また全体の発表であっても十分に時間を使うゆとりのあるとき、とても素晴らしい意見を発表させるときなど、状況に応じて取り入れるといいと感じました。
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