[PR] 翻訳</noscript>
授業中,子どもたちが自分の考えを伝えようとする場面には注目します。
先生も注目するし,子どもたちも注目します。
「あの子が,どんなことを言ってくれるのかな…!」
【問題】三角形の面積の求め方を考えよう
「ゆうきくん,自分の考えを発表してみましょうか」
「えーっと,三角形は… ここが… なんていうか… 四角形と違うくて… へこんでるっていうか… 並べると… できるんですっていうか… 2つになって… これは平行四辺形だから… で,半分にすれば… あれ?ちがうかなぁ?」
ものすごくかわいいものです。
よく頑張っていることも分かるので,思いきり頭をなでてあげたくなりますね!
しかも,かわいそうだけど,説明の途中で笑ってしまいそうです。
いやいや,先生としてこれでは頼りないですね。
残念ですが,ゆうきくんががんばって説明している途中で,聞いているほとんどの子が,あきれ顔。集中力をきらしています。
ゆうきくんが,うまく伝えられないからですね。
せっかくの場面なのに,もったいないですね。
でも,子どもたちにとっては,相手にとって分かりやすく,自分の考えを伝えるということは難しいことです。
(というか,大人でもヘタクソな人はいっぱいいます。私も)
難しいので,やはり「伝え方」を教えてあげなくてはいけませんね。
ポイントはいくつかあると思います。
第一弾の今回,まずはこれ!
文章はできるだけ短く区切らせる!
これが一番の基本かと思います。
一文は,主語と述語がシンプルに対応するできるけ短い文の方が分かりやすいことは確かです。
試しに,上のゆうきくんの説明を,一文ずつ短く区切ってみましょう。
「三角形は,ここが四角形と違います。へこんでいます。並べるとできます。2つになります。これは平行四辺形です。半分にします。」 まだまだ文章の中身としては未熟ですし,主述さえ整っていない部分もありますが,それでもずいぶんすっきりしました。 黒板に,図でも書いていてくれたら,この説明でも分かりそうです。 (きっと,三角形を2つ並べて平行四辺形にして,面積を半分にしたいのでしょう) 内容がどうであれ,一文が短いと理解しやすいものです。 区切れがいいので,聞いている方も集中力が続きやすい。 自分の考えを伝えようとすると,かっこよくしゃべらなきゃと思うのでしょうか。それとも「です。」「ます。」としっかりと区切るようなしゃべり方をするほど,自信がもてないのでしょうか。 どうしてもダラダラと,言葉をつなげてしまいます。結果,分かりにくく,聞きにくい説明になってしまいます。 これは,大人のへたなしゃべり方にも,そっくり当てはまりますよね。 だから,こういうときの指導としては,まず,一文を短く区切らせることからやってみましょう。
↓ランキング参加中です!