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「どうして勉強しないといけないの?」は,私も子どものころに感じた記憶があります。
私の場合は,受験生のときでした。
高校受験。勉強がつらくなってきたときに,本当にそれで悩むというよりは,投げだしたくなって,そんなことを思ったように覚えています。
だから,その答えを誰かに求めるわけでもなかったように思いますが…
ある程度成長すると,(中学生,高校生ぐらい?)その答えを必ずしも必要とはしなくなるのかもしれませんね。
どこかで「将来のために,やらないといけないんだ」と,割り切って考えるようになるのでしょう。
その「将来のために」があいまいなことが多くて,なかなか本当の意味を見いだせない子が多いというのも,またその通りでしょうが。
さて,
小学生が,「道のり÷時間=速さ」を覚えなきゃいけなくて,かわいい顔して「先生,どうして勉強しなきゃいけないの??」と聞いてきました。
「難しいよねぇ。大変だよねぇ。」気持ちは分かります。
前回は,リアルにこれからの厳しい世の中を教えてあげるという答えを紹介しましたが,今日は2つ目。
一番よく使われる答えかもしれません。
夢をかなえるために,自分の可能性を広げるために勉強する!
こういった前向きな話が,心に響く子も多いかもしれませんね。
実際に活躍している,していた有名人のサクセスストーリーを例に挙げるといいでしょう。
・努力を重ねた末にスーパースターになって活躍しているスポーツ選手
・小さいころは全く勉強できなかった天才博士
・夢を追い続けて革命を起こした歴史的人物
・子どもたちに希望を与え続ける宇宙飛行士 ・・・
子どもたちに語ってあげたいこういった話は,今では道徳の教材のみならずいろいろなところで活用されています。
ぜひ,先生は生き生きとした表情で子どもたちに夢を語ってあげたいですね。
「ぼくもがんばろう・・・!」
そう思ってくれる子が一人でも多くなるように。
おそらく,勉強することに意味づけをする話としては,一番引き合いに出されやすい話ではないでしょうか。
しかし,私もこういった話をすることがありますが,最近思うことがあります。
最近の子たちは,何か「クール」になってしまっている子が多く,こういった話に目を輝かせる子が少なくなっているようにも感じます。
あ,私の話し方が下手なだけかもしれませんが・・・!
「どうせ,私には関係のない話だよ」「ムリムリムリ」「一部の人でしょう」
そういったさびしいリアクションを見ないこともありません。
もちろん,これらの話に夢を抱いて自分の可能性を広げようと思ってくれる子もきっといますので,積極的に話してあげたい話なのは確かです。
その一方で,これらの有名話に頼りっぱなしではいけないとも思います。
当り前のように引き合いに出すのではなく,子どもの実態に応じて,「どんな話に目を輝かせるのか」を敏感に読み取って,話す内容も選んでいく必要がありそうです。
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