家庭訪問に行くと,いろんな相談を受けますよね。
「この子のノートを見ると,いつもあ然とさせられます…」
「もっと積極的な子になってほしいんですけどね…」
「とにかく野菜を食べないんですよ!どうにかなりませんかね!」
「たかしくんとの仲が良くないみたいで,昨日もけんかして帰ってきて。」
「給食費の引き落とし日を,25日以降にしていただけると助かるのですが…」
先生と保護者の方が一対一で向き合って語れる機会なんて,他にほとんどないから,貴重な相談ですよね。
・・・と,ときにはビックリさせられるような相談事もありますが(笑)
相談のジャンルも幅広いし,はっきりいって担任の先生が相談にのれることもあれば,そうでないこともあります。
まずは,その境界線をはっきりと先生側がもっておき,的確な返答をすることが第一になります。
その幅広いジャンルの相談に対する返答について,絶対にしたいことは,
学力に関する相談に対しては,100%,担任が責任をもつ!
という姿勢をもつことです。
(例1)
お母さん「うちの子,4年生にもなるのに,九九を全部言えないんですよ…」
先生「はぁ,それは困りましたね。2年生のときに,もうちょっとがんばっておけばよかったのかなぁ」
いやいやいや!先生,ちがう!ここでは
先生「そのようですね。今からでも間に合うし,絶対に覚えなくてはいけません。個別に随時復習する機会をつくって,週に1回ずつでも,テストをしてみましょう。」
と,先生が全ての責任を負って,その解決に全力を出す姿勢を示すべきです。
(例2)
お母さん「今はまだ,勉強にほとんど関心がないけど,将来は○○中学を受験させたいと思ってるんですよ。でも,何からさせればいいのか…」
先生「ほぉ~それはすごい。何か,関心のもてるものが見つかるといいですけどね…」
いやいやいや!先生,ちがう!ここでは
先生「まずは,その目標について,とおるくんとじっくり話をして,一緒にがんばっていこうという気持ちをそろえたいですね。学校でも,そんな話をして,授業では基礎的な内容を定着することからスタートしていきたいと思います。」
と,学力に関する目標に向けて,精一杯力になるという姿勢を示すべきです。
このように,学力に関する相談は,一心に先生が引き受けましょう。
どんな低次元の話だと感じても,どんなに実態とかけ離れた話だと感じてもです。
子どもに学力をつけることが,先生の仕事です。
そんな頼もしい先生を,保護者の方も待っています。
まちがっても,「野菜を食べさせて」などという相談と同じに扱って,家庭に投げ返したり,言葉を濁してあいまいにしてしまうことのないようにしましょう。
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