小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

いろんな相談を受けるけど…!

2010-04-26 19:48:27 | 保護者への攻略法

家庭訪問に行くと,いろんな相談を受けますよね。

「この子のノートを見ると,いつもあ然とさせられます…」

「もっと積極的な子になってほしいんですけどね…」

「とにかく野菜を食べないんですよ!どうにかなりませんかね!」

「たかしくんとの仲が良くないみたいで,昨日もけんかして帰ってきて。」

「給食費の引き落とし日を,25日以降にしていただけると助かるのですが…」

先生と保護者の方が一対一で向き合って語れる機会なんて,他にほとんどないから,貴重な相談ですよね。

・・・と,ときにはビックリさせられるような相談事もありますが(笑)

相談のジャンルも幅広いし,はっきりいって担任の先生が相談にのれることもあれば,そうでないこともあります。

まずは,その境界線をはっきりと先生側がもっておき,的確な返答をすることが第一になります。

その幅広いジャンルの相談に対する返答について,絶対にしたいことは,

学力に関する相談に対しては,100%,担任が責任をもつ!

という姿勢をもつことです。

(例1)

お母さん「うちの子,4年生にもなるのに,九九を全部言えないんですよ…」

先生「はぁ,それは困りましたね。2年生のときに,もうちょっとがんばっておけばよかったのかなぁ」

いやいやいや!先生,ちがう!ここでは

先生「そのようですね。今からでも間に合うし,絶対に覚えなくてはいけません。個別に随時復習する機会をつくって,週に1回ずつでも,テストをしてみましょう。」

と,先生が全ての責任を負って,その解決に全力を出す姿勢を示すべきです。

(例2)

お母さん「今はまだ,勉強にほとんど関心がないけど,将来は○○中学を受験させたいと思ってるんですよ。でも,何からさせればいいのか…」

先生「ほぉ~それはすごい。何か,関心のもてるものが見つかるといいですけどね…」

いやいやいや!先生,ちがう!ここでは

先生「まずは,その目標について,とおるくんとじっくり話をして,一緒にがんばっていこうという気持ちをそろえたいですね。学校でも,そんな話をして,授業では基礎的な内容を定着することからスタートしていきたいと思います。」

と,学力に関する目標に向けて,精一杯力になるという姿勢を示すべきです。

このように,学力に関する相談は,一心に先生が引き受けましょう。

どんな低次元の話だと感じても,どんなに実態とかけ離れた話だと感じてもです。

子どもに学力をつけることが,先生の仕事です。

そんな頼もしい先生を,保護者の方も待っています。

まちがっても,「野菜を食べさせて」などという相談と同じに扱って,家庭に投げ返したり,言葉を濁してあいまいにしてしまうことのないようにしましょう。

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