連絡帳にはうれしいこともそうでないことも書かれてきます。
驚かされることも悩まされることも書かれてきます。
朝一番に目を通す連絡帳ですから,そこでどんなコメントを見ることができるかによって,先生のその日のテンションも変わってしまいそうですね。
また,とても重要なコメントが書かれている日には,その日一日の学級経営についても,影響することもあります。
ある意味,クラスがいい状態にあるかどうか,連絡帳はそれを見るためのバロメーターの一つとも言えるかもしれません。
少し離れたところから,ある子の,ある家庭の視点からコメントをいただけるわけですから。
クラスがいいときは,コメントもいい。
クラスが悪いときは,コメントも荒れている。
そんな貴重なツールとしての連絡帳ですから,取扱いには慎重になりたいものです。
最近心掛けていることは,
コメントが書かれている子には,朝一番にその話題で声をかける!
ということです。
うれしいコメント,悲しいコメント,単なる連絡事項など,どんなコメントでも,必ずその子に朝一番に声をかけます。
それは,このような事態を防ぎたいからです。例えば
連絡帳「きのう,隣の席の子とけんかをしてしまったみたいで,家でも暗い顔をしていました。少し心配です。」
それに対して先生もすぐに返答「ご連絡ありがとうございます。二人の様子を注意深く見ておきたいと思います。そして必要な場面では,積極的に声をかけていきたいと思います。」
としたとします。
そして,実際に先生はその日一日,きちんと二人の様子を注意深くみていました。
その日は,二人とも落ち着いた様子でしたので,少し先生もほっとしました。
そして,その子が家に帰り…
お母さん「今日,先生はけんかの話してくれた?」
子ども「いや,何にも。」
お母さん「先生,本当にちゃんと見てくれているのかしら…」
という事態です。
先生は,連絡帳のコメントにきちんと目を通し,返答し,必要な対処をしているわけですが,それが必ずしも子どもや保護者に伝わるというわけではありません。
コメントをよせた保護者の方としては,先生の直接的な言葉や指導が届いているという確信がほしいのは当然でしょう。
だから,朝一番に,子どもと直接話すべきです。
連絡帳にコメントを見つけたら,それに対する返答のコメントを書きながら,「ゆうたくん,ちょっと来てごらん!」と,そばに呼び出し「昨日けんかしちゃったの?大変だったねぇ」と,すぐに話をしましょう。
「消しゴムなくしちゃったの?いろんなとこ探してみようか。」
「おうちでお手伝いしてるんだって?えらいじゃないか。」
「購買部でぼうしを買うためにお金をもってきたんだね。」
これで,子どもも保護者の方も一安心でしょう。
「朝一番に」がポイントです。朝のバタバタが落ち着いてから… なんて思っていたら,あっという間に一日が過ぎて,「話ができなかった!」なんてこともありますからね。