席替えは子どもたちの大イベント。
「席替えしまーす」の先生の一言に,子どもたちはすごいリアクションです。
まるで席替えに命をかけているような感じの子も(笑)
「次,隣になる人と将来結ばれるかもねぇ」なんて冗談にも,「うそー!」「うぉー!こわーい!」なんて,かわいいですね。
そして,この席順というのは先生にとっても,クラスにとっても重要です。
クラスのメンバーがどのように配置されるか。
これで,クラスが,授業がガラッと変わってきます。
(よく発表するたかしくんが真ん中にきたか…)
(手遊びの多いゆりこさんが端っこにいっちゃったね…)
(面倒見のいいさとこさんは,ひろしくんの隣か…)
先生の目線からも,席替えは大事です。
だから,先生の指示で子どもたちの席を決めることができれば,これはいい配置ができるのでしょうが,もちろんそうはいきません。
席替えは平等であるべきです。
どの子にも,どの席にも座るチャンスがあるべきです。
それを踏まえて,席替えにもいろんな方法があります。
基本,「くじ引き」にするところが多いのではないでしょうか。平等なのは一目瞭然ですし,結果に子どもたちも文句は言えません。
ついでに,ワクワク感がたまらない方法で,一番楽しい方法です。
そこで,このくじ引きの中で,先生がマジックを見せます。
子どもにくじに名前を書かせ,結果は先生が読み上げる!
という方法です。
手順を示します。
①くじは,カードを引く形のものではなく,子どもが記入する形のものにする。
②子どもがくじに名前を書く。(もちろん席番号は隠しておく)
③全員が書き終わったら,先生がその結果を読み上げる。
→このとき,必要であれば先生の判断で席を変える!
この③がマジックです。(…というとおおげさですが)
もちろん先生は単純にくじの紙を読み上げるそぶりをします。
できるだけくじどおりの配置をさせてあげますが,ただ,学級経営上の配慮として,どうしても席を変えなくてはいけない子がいたときは,くじの結果に逆らって,先生が変えてしまいます。
・勉強が遅れがちな子を,よく目の届く前の方に
・一緒になるとおしゃべりがひどい子たちを離して
・消極的な子を,励まし上手な子のとなりに ・・・・
くじの紙を見ているわけではないので,子どもたちは気付きません。
先生は,すべてくじを読み上げたら,すぐにその紙は破棄します。
もちろん,必要以上に先生が操作するのはよくありませんが,くじの偶然性を大事にしながらも,その子のためを思い,席を工夫してあげるのは,いいことだと思いますね。