授業中、課題に取り組んでいる子のそばに行き、必要な個別指導をする場面は多々ありますよね。
今回考えたいのは、その際、先生はどの角度からその子へアプローチすればいいかということ。
子どもの正面からズカズカ指導する先生、背中越しに言葉をかける先生、いろいろといるのではないでしょうか。
また,知らず知らずのうちに,先生にも癖ができてしまっているかもしれませんね。
重要なことは、この個別指導時の先生のポジショニングは、その先生の単なる癖ではなく、できるだけ効果的なものでなくてはいけないということです。
つまり
その子の特徴や、課題への取り組み方に応じてポジショニングを使い分ける!
ということ。
基本的には、以下のような使い分けが効果的だと感じています。
◆正面から指導する
…性格的に強気な子・その課題を得意としている子・集中できていない子
◆真横から指導する
…性格的に弱気な子・その課題を苦手としている子・集中している子
◆真後ろから指導する
…ちょっと手を貸してあげたいという場合のみ。 言葉は掛けない。
という3パターン。
なによりその子の立場になって考えてあげる指導の工夫です。
私たちだって、集中して取り組んでいるのに、ドカンと正面に立たれたくないし、真後ろから背中越しにいろいろと言われても落ち着かないし、不安になるものです。
先生と子どもの関係は、それ以前に人と人との関係です。
何気ない触れ合いの場面についても、よりよいものを探っていくことは、教師の役割でしょう。