時期的にも,各学校の研究公開等が広く行われるシーズンになりました。
本校もこの秋にある分野の研究公開を予定しています。
それに向けて,研究組織をがっちりと組んで,いろいろと取り組んでいるところです。
先日は,事前授業となる校内研究授業が行われました。
年配の先生が,夏休みのうちからたくさんの時間をかけて授業づくりをされている姿を見ていました。
その分,その授業を見るときには,見る側の私たちも思いが高まりました。
授業は子どもたちが活発に活動する姿が多く見られ,いい授業でした。
その後の授業研究会でも,多くの意見交換をして,次回となる研究公開へ向けて,また一歩前進したように感じました。
授業研究会も終わった後,私は真っ先にその先生のもとへ行きました。
「先生,授業お疲れ様でした。勉強させていただきました。特に,…の場面で…」
私が心掛けたいと思っていることは,
研修をしてくださった先生には,一言でも個別にお礼を!
ということです。
その放課後,ふと思い出したことがありました。
夏休み,私がICTに関する校内研修を進めたときです。
90分間の,実技研修を主とした内容だったのですが,私的には大した内容ではなく,先生方に満足いただけたか不安が残っていました。
研修が終わり,私が機器の片付けをしていると,今回授業をされたその年配の先生が来てくださり,
「先生,今日の研修ありがとうな。わざわざ資料までつくってくれて。本当に勉強になったよ。また分からないことがあったら,聞いてもいいかな。」
そう声をかけてくださいました。
少なからず,この研修に向けて準備をしてのぞんでいたので,この言葉は本当にうれしかったです。
やってよかったと思いました。
こうしてわざわざ言ってくださった言葉が,お世辞混じりなのか,本当にそう思ってくださっているのかは分かりませんが,そんなことを推測する気にもなりません。
どちらでも,うれしいものです。
こんなことを言ってくださる先生の人柄に憧れました。
だから,私も近づこうと思いました。
研修を進めてくれた先生は,大変な労力を使ってされているに違いありません。
毎年恒例のような研修になってしまっているものもあって,研修を受ける側も「当たり前」みたいな感覚で受けてしまいがちです。
しかし,そんな研修でも,それを進めてくださった先生には,大きな感謝をしたいです。
労をねぎらう言葉を届けたいです。
だから,必ずその先生のもとに個別にあいさつに行くということを,私も新しい習慣として実践していきたいと思っています。