保護者の方から質問やお願いされることもあるし,先生たち同僚の間で話題になることもあります。
養護の先生が話題を提供してくれることもあるし,校内研修でテーマとして取り扱うこともあります。
「どうすれば,子どものゲーム(テレビゲーム・モバイルゲーム等)を止められるんだろう」
ということです。
はっきり言って,ゲームが超おもしろいから,これは超難題ですね。
これという効果絶大の一言なんて,見当たらないのが現実かもしれません。
また,子どもや,その家庭によっても指導の仕方で効果が違うでしょう。
だから「あの手この手」をしてみるしかない。
そして,粘り強くやるしかない。
そう思います。
そんな風にしてゲームと戦っていくときに,ぜひやっておきたいことがあります。
同じ悩みをもつ多くの保護者に相談し,ネットワークを広げる!
ということです。
必ず,ゲームに関する悩みをもつ保護者は,周りにたくさんいます。
同じように「どうすればいいんだろう。まったくうちの子は…」と行き詰っています。
だから,そんな人たち同士で悩みを共有し,情報を交換し合えるといいですよね。
すると
「うちもひどかったんだけどね,こんなことしてみたら変わったよ…」
というアドバイスももらえたりするかもしれません。
そうでなくても,子どもに関する悩みを共有するネットワークが広がることは,心強いことです。
子どもにとっても「なんか,お母さんたちゲームのことで,よく話し合ってるよね。これはちょっと考えた方がいいかも…」
と,警戒しだします。
一人で悩まず,広く相談するべきです。
そのとき,担任が仲立ち役をかってでます。
ゲームに対する悩みをもつ多くの保護者をつなげるために,連携を図る役目になります。
ゲームのことで保護者から相談があったら,
「他の保護者の方にも聞いてみましょう。」と,通信で話題にしたり,学級PTAで話題にしたりするといいでしょう。
なんでも先生が頭をひねって一方的に保護者の方にアドバイスするという関係より,時にはこうして先生も柔軟に立場を変えていけるといいですよね。
そうしたネットワークづくりは,ゲームの悩みに限らず,同じ年頃の子をもつ保護者同士として,いろいろな場面で役立つものになると思います。