いつもシャツを出している子
かかとを踏んでいる子
タオルを首にかけてプラプラさせている子
小学校では年中見られる光景です。
この子たちに対して,やはり学校では身なりについて指導をしなければなりません。
特に,私は今年一年生担任。
男の子は,はしゃいでいると自然とシャツが出てきて,給食を食べていると自然と口の周りにいろんな色のひげができて,夢中で外に飛び出すと靴が左右反対になって…(笑)
すぐに「こらっ」と指導しなくてはいけないのですが,それよりも先に,思わず笑ってしまいますね。
かなりかわいいものです。
「ちゃんとシャツを入れなさい!おかしいですよ!」
「また,かかと踏んでー かっこ悪いよ!」
「タオルは持って歩かない!下級生が真似するでしょうが!」
身なり指導では,どんな言葉が一番効くだろうかと,いろいろ試してみた結果・・・
その身なりに恥ずかしいネーミングをつける!
これがかなり効くようです。
身なりの乱れは,下学年では無意識のうちになってしまっている子もいるし,高学年では意図的にしている子もいます。
いずれにせよ,「あ,これはいけない。身なりを正そう」と,本人に自覚させる指導をしたいものです。
上のような,「~しなさい」の言葉かけで正す子もいるが,聴かない子もいます。
「ちゃんとシャツを入れなさい!おかしいですよ!」(別におかしくないもん。いつもこうだし。)
「また,かかと踏んでー かっこ悪いよ!」(お兄ちゃんたちも踏んでるじゃないか。)
「タオルは持って歩かない!下級生が真似するでしょうが!」(真似したところで,私には関係ないし)
こんな子たちには,恥ずかしいネーミングをつけてしまいましょう。
シャツを出している子 → (例)妖怪ベロベロ ・「腰からよだれかけつけてるの?」
かかとを踏んでいる子 → (例)怪獣フーミン ・ 登場!スリッパマン!
タオルをプラプラする子 → (例)30年前のヤンキー ・ かっこつけボクサー
これらは,先生が言う言葉としてかなり幼稚な感じがしますが,だからこそ,子どもたちにとっては,かなり恥ずかしいものです。
この「恥ずかしい」というのが,とても子どもにとっては嫌なもの。
だから効果があります。
こんなネーミングは,すぐに周りの子どもたちにも浸透します。
先生が言わなくても,子どもたち同士で指摘し合うようになるので,また効果が上がります。
そして,こう言われるのが嫌だからすぐに身なりを正したときは,思いきりほめてあげましょう。
「さすが○年生だね。やっぱりそのほうがかっこいいよ。もう妖怪ベロベロは現れないな!」
先生も,少しの遊び心をもって指導できれば,ストレスにもなりません。