小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

「シャツを入れなさい!」より効く言葉

2010-10-27 20:23:50 | 学級生活の攻略法

いつもシャツを出している子

かかとを踏んでいる子

タオルを首にかけてプラプラさせている子

小学校では年中見られる光景です。

この子たちに対して,やはり学校では身なりについて指導をしなければなりません。

特に,私は今年一年生担任。

男の子は,はしゃいでいると自然とシャツが出てきて,給食を食べていると自然と口の周りにいろんな色のひげができて,夢中で外に飛び出すと靴が左右反対になって…(笑)

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すぐに「こらっ」と指導しなくてはいけないのですが,それよりも先に,思わず笑ってしまいますね。

かなりかわいいものです。

「ちゃんとシャツを入れなさい!おかしいですよ!」

「また,かかと踏んでー かっこ悪いよ!」

「タオルは持って歩かない!下級生が真似するでしょうが!」

身なり指導では,どんな言葉が一番効くだろうかと,いろいろ試してみた結果・・・

その身なりに恥ずかしいネーミングをつける!

これがかなり効くようです。

身なりの乱れは,下学年では無意識のうちになってしまっている子もいるし,高学年では意図的にしている子もいます。

いずれにせよ,「あ,これはいけない。身なりを正そう」と,本人に自覚させる指導をしたいものです。

上のような,「~しなさい」の言葉かけで正す子もいるが,聴かない子もいます。

「ちゃんとシャツを入れなさい!おかしいですよ!」(別におかしくないもん。いつもこうだし。)

「また,かかと踏んでー かっこ悪いよ!」(お兄ちゃんたちも踏んでるじゃないか。)

「タオルは持って歩かない!下級生が真似するでしょうが!」(真似したところで,私には関係ないし)

こんな子たちには,恥ずかしいネーミングをつけてしまいましょう。

シャツを出している子 → (例)妖怪ベロベロ ・「腰からよだれかけつけてるの?」

かかとを踏んでいる子 → (例)怪獣フーミン ・ 登場!スリッパマン!

タオルをプラプラする子 → (例)30年前のヤンキー ・ かっこつけボクサー   

これらは,先生が言う言葉としてかなり幼稚な感じがしますが,だからこそ,子どもたちにとっては,かなり恥ずかしいものです。

この「恥ずかしい」というのが,とても子どもにとっては嫌なもの。

だから効果があります。

こんなネーミングは,すぐに周りの子どもたちにも浸透します。

先生が言わなくても,子どもたち同士で指摘し合うようになるので,また効果が上がります。

そして,こう言われるのが嫌だからすぐに身なりを正したときは,思いきりほめてあげましょう。

「さすが○年生だね。やっぱりそのほうがかっこいいよ。もう妖怪ベロベロは現れないな!」

先生も,少しの遊び心をもって指導できれば,ストレスにもなりません。