授業で子どもたちに機会を触らせるとき。
ハラハラドキドキものです。
学校では「パソコン」と「ミシン」が代表格ではないでしょうか。
この2つは今の小学校では必ずと言っていいほど取り扱います。
高学年が多いですが,パソコンなどは中・低学年でも取り扱うこともあります。
もちろんそれらの扱い方にほとんど慣れていない子どもたちです。
一斉に30人に指導をするのは,相当な知恵と労力が必要です。
「明日はミシンの授業」
なんてときは,自ずと気合いが入りますね。覚悟します。(笑)
なんとか分かりやすく説明し,混乱を避けようと,指導の仕方を色々と工夫します。
大型モニターを駆使したり,操作手順をプリントしたり。
また,ペア活動やグループ活動にしたり。
もちろんその効果の大きさで,授業の様子は変わってくるのですが,しかし,どんなにうまくいったとしても,ある程度の「てんやわんや」は,予想しておくべきでしょうね。
ひどい場合は,教室のあっちこっちから
「先生!」「先生~!」「壊れた~!」
の声がひっきりなしに上がります。(笑)
まずは,こんな授業の際の約束事として,
質問は,両隣の人に聞いて,それでも分からなかったら先生に!
ということを決めてはどうでしょうか。
子どもたちは,パソコンやミシンに対して不慣れなものだから,ちょっとつまづいたり,予想外のことが起きると,すぐに
「先生ー!!」
と助けを求めます。
不安でしょうから,気持ちは分かるのですが,これに一つ一つ対処していくには先生が足りません。
授業が成り立ちません。
だから,お互いに助け合う,何とか自力で乗り越えるシステムを作るのです。
簡単なことだったら,お隣さんがやり方を知っていることも多いのです。
難しいことでも,さっき同じつまづきをした子が対処方法を知っていることもあるのです。
だから「先生を呼ぶ前に,両隣の人に聞く」
これを約束にします。
そして,両隣に聞いてそれでも本当に解決できなかったことであれば,それは本当に先生の出番です。
それは結構重大なことでしょうから,先生は対処してあげると同時に,その事象を一旦全体に説明するといいでしょうね。
この約束が徹底されると,てんやわんやは,かなり軽減されます。
そして,先生に質問してくる内容が精選されます。
そして何より,子どもたちに力がつくようになります。
パソコンやミシンの技能という力はもちろんですが,自力解決しようとする力もです。