学校の先生をしていると,意外と同じ学校の同僚の先生たちの年齢というのは,お互いに知らないものです。
そんなことを確認する資料も手元にはないし,別に知る必要もないからです。
よほど親しくなって,飲み会の席などで「え?同級生?」なんて,年の話をしない限り,お互いの年齢なんて知り得ません。
そんな中で,ふとしたときに先生方の年齢が分かるときもあります。
その先生が不意に口にしたり,健康診断の名簿などをたまたま目にしたりしたときです。
私は,そんなとき,例外なくこう思います。
(え?山下先生って,45歳だったの!?もっと若く見える~!)
見た目と,年齢のギャップに驚かされます。
そのギャップも,必ず実年齢よりも若く見えるということです。
40代・50代という年配の先生方でも,とても若々しくしていて,子どもたちと並んでいる姿が,いかにも自然というか,お似合いな先生も多いですよね。
これはなぜでしょうか。
先生たるもの,年齢以上に老けこまない!
こんな先生たちは,きっとそのための努力をしているのだと思います。
健康を維持するための,栄養・運動・睡眠などに関わるいろんな努力もあるのかもしれませんが,ここで強調したいのは,「先生としての若さ」です。
その秘訣は,やっぱり子どもと過ごす毎日にあるんだと思います。
いつも若々しい子どもたちと過ごす毎日。
その子たちにいろんな視点や姿勢を合わせて過ごす努力があるんでしょう。
その子たちとできるだけ活動を共にする努力もあるんでしょう。
その子たちの流行や話題についていくための努力だってあるんでしょう。
その子たちの担任として,リーダーシップを力強くとっていくための努力もそうです。
そんな努力を重ねる先生は,自然と先生自身も若さを保っていくのかもしれませんね。
「学校の先生は年齢より若く見える」というのは私の勝手な自論でしたが,その裏には,先生としての高い意識と努力があるのだということを,自論に付け加えたいと思います。
見方を変えると,そうして子どもたちに囲まれて若さを保てる先生という仕事は,幸せですね。
私も,若さだけに頼って勢いよく突っ走ってきましたが,自分で若さを保つ努力をすることへも,少しずつ目線を向けていきたいと思います。