1年生の担任をしていて,子どもたちにとても多いのが,
「せんせい,○○なくなったぁ」
「せんせい,△△がいたぁい」
この2つですね(笑)
「なくなった」バージョンは,赤鉛筆がなくなったり,帽子がなくなったり,うわぐつの片方がなくなったり。
でも,慌てるなかれ。
子どもたちは,あまり探しもせずに,反射的に先生に言いにきていますので,
「困ったねぇ。床に落ちてない?」
「さっき体育館だったから,もう一回行ってみようか」
たいていの場合はすぐ見つかります。
「いたぁい」バージョンは,おなかが痛かったり,つこけてひざが痛かったり,指先の皮がむけて痛かったり。
これも,慌てるなかれ。
たいていの場合は,大事には至らないものばかりです。
かなり,ちょこっとしたことでも子どもたちは「いたぁい」で見せてきます(笑)
「ありゃりゃ,痛いねぇ。ちょっと見せてごらん。」
「少し椅子に座って,ゆっくりしてようか。」
先生が気にかけてくれたということで,痛みもおさまることも多いようです。
もともと,それが目的で来ているとか?
こんなことばっかりだから,また「なくなったぁ」「いたぁい」が来ても,
(また来たか!)
と,軽く対応してしまいそうになるのが正直なところです。
だから反省します。
子どもの日常茶飯事的な訴えも,健康や紛失に関わるものは軽視しない!
急に大人っぽい文章になってしまいましたが(笑)
どういうことかというと,本当に重大な訴えであったのに,先生がとりあえずの対処をしたのち,子ども自身が忘れてしまっている,ということがあるのです。
本当に高価なもの,大事なものを原因不明で失くしていたのに,失くしたこと自体を子どもが忘れてしまった!
おなかや頭の,ひどい痛みを抱えているにもかかわらず,先生が「ゆっくりしてれば治るよ」と言ったので,ずっと我慢していた!
こんな事態が起きている場合があるということです。
これが稀に起こるので,(また来た!)と思いながらも,気が抜けません。
だから,毎度のことと思いながら,気の抜けた対応をしてしまっては,あとから大変まずいことになります。
「先生は何してくれたの?」
と,あとから保護者の方が問いただしたときに,「何も」なんてことになっては大きな責任問題です。
だから,健康に関わる訴えのときは,「休んでなさい」「保健室で熱を計っておいで」などととりあえずの対処をしたのち,必ず事後経過をみて,「どう?」と確認するくせをつけておきましょう。
紛失物に関するときも,「見つかっても,見つからなくっても,必ず先生に教えてね。いいね。」と約束させましょう。
高学年であれば,こういった訴えはあまりなくて,あったときには自然と心配もするかもしれませんが,低学年のうちには,とても多いので,こんなことも反省する日々です。
小さいうちは,こんな自己管理も,まだままならないんだといことを,改めて意識させられています。