学期末や年度末,どのクラスでもよく「お楽しみ会」が行われますね。
子どもたちは超テンションが上がります。
今年も,12月が見えてきて,そろそろ「2学期のお楽しみ会をしようか」と,担任の先生や,気が早い子どもが口にする時期ですね。
ドッジボール・映画鑑賞・クイズ大会・いすとりゲーム・おやつパーティー ・・・
学年段階に応じて,事前に学級会で,どんなお楽しみ会にするか話し合って,子どもたちに主体的な運営をさせようと努めたりもします。
私もお楽しみ会が大好きです。
学校生活においても,それくらいリラックスした時間があっていいと思うし,クラスの思い出づくりに,とてもいい機会だと思います。
そこで。
このお楽しみ会をするなら,「単なるパーティー」にしたくないというのが,欲張りな私の思いです。
というより,子どもたちが大好きで,エネルギーにあふれるこのイベントを,「単なるパーティー」にするのは,もったいない。
お楽しみ会は,「○○の目標が達成できたら」という条件達成型で実行する!
というハードルを子どもたちに課すようにします。
単なる恒例イベントのように「夏休みに入る前に」とか「クリスマスに」とか「学年が上がる前に」というお楽しみ会では,(もちろんそれでも楽しいこともあるが)その会に込める参加者の意識はイマイチ上がりません。
「やったー!」と喜ぶ気持ちはあったとしても,その想いは向いている方向がそろっていないことがあります。
単に「おやつの時間」を楽しみにしているだけの子。
授業がないことに「ラッキー」と思っているだけの子。
2学期が終わることに充実した気持ちに慣れている子。
クラスの中にも,いろいろな思いで参加している子たちがいるでしょう。
そんなとき、せっかくのお楽しみ会なのに,どうもまとまりがなかったりします。
また,普段しないことだから,小さなトラブルがおきてしまったりも。
そうではなく、せっかくのイベントに大きな意味を込めるのです。
「なわとびカードで,クラス全員が2級をクリアしたら,」
「朝のボランティアを、今日から二学期が終わるまで全員が続けられたら、」
「クラス作文リレーで、原稿用紙が100枚になったら、」
その目標が達成できたら「お祝いに、お楽しみ会をしよう」とするのだ。
これで,クラスはさらに団結します。
大好きなお楽しみ会のために,目標達成に向かってみんなでがんばろうとしますね。
すると,学期や学年の終盤に,とても充実した学級経営ができるようになります。
そして何より,そのお楽しみ会自体が,中身のある,子どもたちの想いもそろったイベントとなるのです。
もし,子どもたち全員がよくがんばって,設定された目標をクリアしたのちに行われるパーティーであれば,そのパーティーは思い切りはじけた,贅沢なパーティーにしてあげたいものです。
※ここでクラスの目標として設定することは、ぜひお楽しみ会はさせてあげたいので,「誰かにとってはとても困難」なものではなく,「クラスみんなでがんばれば十分に達成可能」なものにするといいですね。